コロナ渦となってから約2年半。
インバウンドを中心に観光客が減り、観光&撮影マナー問題も、以前に比べると一見落ち着いているかのように見える美瑛町。
本当にそうなのでしょうか?
コロナ前の夏季シーズンでしたら、酷いときは1日に30人~50人くらいお声掛けしていた時もありましたので、観光客数減に応じて畑進入者も絶対数では減っているのは確かでしょうが、単に外国人がいないだけで、本質的には何も変わっていないように思います。
では、どのようにして畑に入ってしまうケースが多いのでしょうか?
おおよそ以下のパターンに分類されるのではないかと思います。
① どこからが畑なのか、その境界が分からなくて、作物が植わっていない土の部分であればよいのでは?と勝手に判断して入ってしまう人。
② あまりに綺麗な景色に舞いあがって、目の前の立入禁止の看板すら気づかずに、牧草地を単なる原っぱや公園の芝生と同じと思って入ってしまう人。
③ 他の人が入っているのを見て、ここなら入って良いのではと追従してしまう人。
④ 畑の中に入って撮影することを目的に来た確信犯(理由は電線が邪魔だとか、手前の草が邪魔だとか、日出日没の太陽を木と合わせた構図にするためだとか、色々あるでしょう)。
この傾向は、コロナ渦以前と全く変わっていないと思います。
外国人のほとんどは①か②。
日本人も①②が多数を占めると思いますが、④はほぼ日本人。
そして③も日本人の特徴。
コロナ渦以前、観光バスが展望公園等の駐車場に停車し、ひとりの乗客が畑に侵入すると、あっという間に20~30人が次々と追従して侵入。
これぞ日本人の同調圧力・群れたがり気質のあらわれなのでしょうか?。
思い出されるのが2013年。
ちょうど、JALのCM「先得 日本をみつけよう」で、上富良野町と美瑛町の境にある5本の木が、嵐の5人とともに登場したCMが放送された直後です。
最初にTwitterに投稿された方は、上富良野側の農家さんの許可を得て入ったと記憶していますが、その後は追従者が続出。
かなりの大問題となりましたよね。
この5本の木、地主さんが上富良野町の農家さんで、この木へのアクセスが上富良野町側の道道70号からなので、上富良野町の問題として思われがちです。
しかし、あまり知られていませんが、美瑛町側でも密かに問題となっていました。
前述のとおり、5本の木は上富良野町と美瑛町の境にあり、その裏側は美瑛町瑠辺蘂。
後日、瑠辺蘂の農家さんから伺った話によると、5本の木裏側の小麦畑の一角が踏みつぶされ、小麦が全く育たなくなってしまったそうです。
5本の木は、優に10mを超える高さがあり、画角に収めようとするとそれなりに離れて撮らなくてはならないため、きっと穂が出る前の、緑あざやかな小麦を踏みつけながらも撮影する人が後を絶たなかったからなのでしょう。
観光マナーについて、インバウンドの急増とともに、外国人だけを悪者扱いしがちですが、実は日本人も大差なし。
日本人の場合、③④の方が多い分、かえって質が悪いとすら個人的には思っています。
ちなみに今年の春、ある3人組にお声掛けした際に「あそこのレストランでこの畑なら自由に入って良いって言われた」とうそぶく人もいました。
これは、コロナ渦以前には経験したことがないパターンです(笑)
特に都会人に多い①②の人は、「畑に入るな」って言われても、作物を踏みつけなければ良いのでは?だとか、牧草地を単なる原っぱ程度にしか思っていない方が多いと思いますので、どのような行為が美瑛ルール違反となるのかを、昨年夏以降に私自身が出くわした具体例をもって、その実態を紹介したいと思います。
2021年7月24日
福富瑛進で、収穫直後の小麦畑に車ごと侵入する人
2021年7月24日
福富瑛進で、収穫直後の小麦畑に車ごと侵入する人
2021年7月25日
大村村山で、小麦畑に侵入して撮影する2人組
2021年10月9日
新栄の丘で、牧草地に侵入して撮影する3人組
2021年10月9日
新栄の丘で、牧草地に侵入して犬の散歩をする人
2021年10月30日
五稜第2で、町道に車を置き、あぜ道(私有地)に侵入して撮影する人
2022年7月3日
新星緑ヶ丘で、ジャガイモ畑に侵入して撮影する人
これらの写真は、『美瑛観光ルールマナー110番』に投稿済みです。
私の場合、その現場に出くわすと、写真を撮るより先にお声掛けすることが多いため、実際にお声掛けした件数は、この数倍はあるかと思います。
「撮影はアスファルトの上から」
これが美瑛町など農地観光での大原則です。
つい先日、最後の写真を『美瑛観光ルールマナー110番』に投稿した際、「美瑛町観光マナー動画を見てもらえれば、ある程度理解してもらえると思うのですが、再生数がほとんど伸びていないですね」とコメントしたところ、丘のまちびえいDMOの方より「もしよろしければ観光マナー動画の周知宣伝を」ということでしたので、当ブログでも観光マナー動画の紹介をさせて頂きます。
②美瑛町観光マナー動画「黄色いお花畑の秘密」編(4分53秒)
③美瑛町観光マナー動画|完全版(8分35秒 ①と②の合体版)
④美瑛町観光マナー動画 CM(30秒 無音声)
また、Be my BIEI のホームページに③の動画が埋め込み完了したようです。
参考までに、これら動画でお伝えしている観光マナーは、美瑛町だけに限ったものではありません。
隣接する富良野エリアでも全く同様であり、恐らく道内農村地帯の多くの地域で、このような啓蒙活動が行われております。
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インバウンドを中心に観光客が減り、観光&撮影マナー問題も、以前に比べると一見落ち着いているかのように見える美瑛町。
本当にそうなのでしょうか?
コロナ前の夏季シーズンでしたら、酷いときは1日に30人~50人くらいお声掛けしていた時もありましたので、観光客数減に応じて畑進入者も絶対数では減っているのは確かでしょうが、単に外国人がいないだけで、本質的には何も変わっていないように思います。
では、どのようにして畑に入ってしまうケースが多いのでしょうか?
おおよそ以下のパターンに分類されるのではないかと思います。
① どこからが畑なのか、その境界が分からなくて、作物が植わっていない土の部分であればよいのでは?と勝手に判断して入ってしまう人。
② あまりに綺麗な景色に舞いあがって、目の前の立入禁止の看板すら気づかずに、牧草地を単なる原っぱや公園の芝生と同じと思って入ってしまう人。
③ 他の人が入っているのを見て、ここなら入って良いのではと追従してしまう人。
④ 畑の中に入って撮影することを目的に来た確信犯(理由は電線が邪魔だとか、手前の草が邪魔だとか、日出日没の太陽を木と合わせた構図にするためだとか、色々あるでしょう)。
この傾向は、コロナ渦以前と全く変わっていないと思います。
外国人のほとんどは①か②。
日本人も①②が多数を占めると思いますが、④はほぼ日本人。
そして③も日本人の特徴。
コロナ渦以前、観光バスが展望公園等の駐車場に停車し、ひとりの乗客が畑に侵入すると、あっという間に20~30人が次々と追従して侵入。
これぞ日本人の同調圧力・群れたがり気質のあらわれなのでしょうか?。
思い出されるのが2013年。
ちょうど、JALのCM「先得 日本をみつけよう」で、上富良野町と美瑛町の境にある5本の木が、嵐の5人とともに登場したCMが放送された直後です。
最初にTwitterに投稿された方は、上富良野側の農家さんの許可を得て入ったと記憶していますが、その後は追従者が続出。
かなりの大問題となりましたよね。
この5本の木、地主さんが上富良野町の農家さんで、この木へのアクセスが上富良野町側の道道70号からなので、上富良野町の問題として思われがちです。
しかし、あまり知られていませんが、美瑛町側でも密かに問題となっていました。
前述のとおり、5本の木は上富良野町と美瑛町の境にあり、その裏側は美瑛町瑠辺蘂。
後日、瑠辺蘂の農家さんから伺った話によると、5本の木裏側の小麦畑の一角が踏みつぶされ、小麦が全く育たなくなってしまったそうです。
5本の木は、優に10mを超える高さがあり、画角に収めようとするとそれなりに離れて撮らなくてはならないため、きっと穂が出る前の、緑あざやかな小麦を踏みつけながらも撮影する人が後を絶たなかったからなのでしょう。
観光マナーについて、インバウンドの急増とともに、外国人だけを悪者扱いしがちですが、実は日本人も大差なし。
日本人の場合、③④の方が多い分、かえって質が悪いとすら個人的には思っています。
ちなみに今年の春、ある3人組にお声掛けした際に「あそこのレストランでこの畑なら自由に入って良いって言われた」とうそぶく人もいました。
これは、コロナ渦以前には経験したことがないパターンです(笑)
特に都会人に多い①②の人は、「畑に入るな」って言われても、作物を踏みつけなければ良いのでは?だとか、牧草地を単なる原っぱ程度にしか思っていない方が多いと思いますので、どのような行為が美瑛ルール違反となるのかを、昨年夏以降に私自身が出くわした具体例をもって、その実態を紹介したいと思います。
2021年7月24日
福富瑛進で、収穫直後の小麦畑に車ごと侵入する人
2021年7月24日
福富瑛進で、収穫直後の小麦畑に車ごと侵入する人
2021年7月25日
大村村山で、小麦畑に侵入して撮影する2人組
2021年10月9日
新栄の丘で、牧草地に侵入して撮影する3人組
2021年10月9日
新栄の丘で、牧草地に侵入して犬の散歩をする人
2021年10月30日
五稜第2で、町道に車を置き、あぜ道(私有地)に侵入して撮影する人
2022年7月3日
新星緑ヶ丘で、ジャガイモ畑に侵入して撮影する人
これらの写真は、『美瑛観光ルールマナー110番』に投稿済みです。
私の場合、その現場に出くわすと、写真を撮るより先にお声掛けすることが多いため、実際にお声掛けした件数は、この数倍はあるかと思います。
「撮影はアスファルトの上から」
これが美瑛町など農地観光での大原則です。
つい先日、最後の写真を『美瑛観光ルールマナー110番』に投稿した際、「美瑛町観光マナー動画を見てもらえれば、ある程度理解してもらえると思うのですが、再生数がほとんど伸びていないですね」とコメントしたところ、丘のまちびえいDMOの方より「もしよろしければ観光マナー動画の周知宣伝を」ということでしたので、当ブログでも観光マナー動画の紹介をさせて頂きます。
現在、日本語版としては以下4本の観光マナー動画が「Be my BIEI」のYouTubeチャンネルより公開されています。
①美瑛町観光マナー動画「美瑛の美しさの秘密」編(3分35秒)
③美瑛町観光マナー動画|完全版(8分35秒 ①と②の合体版)
④美瑛町観光マナー動画 CM(30秒 無音声)
現在、旭川空港のデジタルサイネージで、④の動画を放映しているそうです。
また、Be my BIEI のホームページに③の動画が埋め込み完了したようです。
しかし、その程度では多くに方々のなかなか周知が行き届かないのが現実でしょう。
でも、せっかくこんなに分かりやすく良い動画を作って下さったのですから、美瑛に来られる多くの方々にご覧頂きたい、そう思うのは私だけでしょうか?
美瑛が大好きで、今後もずっとこの美しい風景を守っていきたいと思う方々
この動画の周知宣伝にお力添えいただけますと、ひとりの美瑛ファンとして、とても嬉しく思います。
参考までに、これら動画でお伝えしている観光マナーは、美瑛町だけに限ったものではありません。
隣接する富良野エリアでも全く同様であり、恐らく道内農村地帯の多くの地域で、このような啓蒙活動が行われております。
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