私がTwitterやFacebook、ブログをはじめて間もない頃、メルル(美瑛町にあるパティスリー&サロン・ド・テ)さんより、以下がタイムラインに流れました。
とても感銘を受けました。
そして、1人の美瑛ファンとして、今までこの問題に対して、見て見ぬふりをしてきたことを、とても後悔しました。
この時、決意しました。
今後、畑に入っている人を見かけたら、必ず注意しようと。
農家さんが声を上げられないのであれば、1人の美瑛ファンとして、農家さんの声を代弁しようと。
今後、私のブログやアプリを通じて、この問題を少しでも多くの方々に理解頂けるよう、広めて行こうと。
その後も、メルルさんでは、折を見てこのようなメッセージを発信されています。
美瑛の丘の美しい景観は、農業の営みがあってこと成り立つものです。
もし多くの農家さんが離農してしまったら、畑は単なる雑草地へと化し、丘の美しい景観は雑草だらけの荒れ果てた景観に変貌してしまうことでしょう。
この美しい農村景観を今後も末永く守っていくためには、何よりも農家さんの生活を守ることです。
そして、若者たちが、この美瑛の地で親の後を継いで農業を営み続けたい、この美しい丘に囲まれながら新しく農業にチャレンジしてみたい、そう思わせるような町づくりを行うことです。
今、美瑛町は、若者たちが農業の未来に明るい希望を見いだせるような政策を行っていますでしょうか?
確かに、美瑛選果のような食のショールームや、地産地消を謳ったレストランなどについては、丘の美しい風景との相乗効果で、美瑛産農産物のブランド価値を高めることに繋がっていることは確かであり、とても良い戦略だと思います。
しかし、美瑛町の原点である、農家さんの生活を守り、安心して農業に専念できるような政策が十分に行われてきたかは甚だ疑問です。
畑への無断侵入は、単に軽犯罪法第1条第32号「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入った者」違反に該当するのみならず、あなたの靴底やタイヤ、三脚の足などを介して、センチュウなどの恐ろしい害虫や病原菌が畑に入り込み、畑に大きなダメージを与えてしまうリスクがあります。
(詳しくは「センチュウを農地に運ぶな。」を参照下さい)
よって、今の美瑛町のように、この時期ですと恐らく毎日数百人規模の畑侵入者がいると思われるような状況では、とても農家さんが安心して農業に専念できる状態ではないのではないでしょうか?
とは言え、美瑛町もこの間、全く何もしていなかった訳ではなく、美瑛町観光協会を中心に、観光アドバイザーやボランティアによるパトロールをはじめ、以下のような様々なパンフレット作成や観光協会ホームページでのアナウンス、SNSを通じた発信などが行われてきました。

上から古い順に並んでいますが、新しくなるにつれて、記載言語が増えているのが分かるかと思います。
また、観光協会のブログやお知らせでも、たびたび発信されています。
◆ ようこそ丘のまちびえいへ 観光マナーとルールを守って楽しんでください
◆ 新緑香る季節(5..28)
◆ 観光ルールとマナーを守って美瑛の風景をお楽しみ頂けますよう宜しくお願いいたします。(12/21)
◆ 美瑛町を訪れる皆様へお願い(8.12)
◆ 絶対に無断で畑入らない下さい。 どうか、いつまでも、この美しい風景を残せるよう、農家さんが、農業を安心して続けられるようご協力お願いします。(2.29)
◆ 丘のまち美瑛 観光のルールとマナー(お願い)(6/20)
◆ 雪解け進む美瑛の丘(3月8日)
◆ 撮影マナーを守って、美瑛の丘を楽しみましょう(8.13)
◆ 絶好の写真ポイントでも畑は私有地です。(7.24)
◆ お願い!(7.26)
このように、美瑛町でも観光協会を中心に発信してきました。
しかし、年間170万~180万人も訪れる観光客に、果たして届いているのでしょうか?
多くの美瑛ファンや元々この問題に関心を持つ方々には、ホームページ等でのアナウンスやSNSなどの効果により、確実に伝わりつつあることは確かだと思います。
もちろん、観光パトロールやボランティアの方々の日々の活動を通じて理解された方々も、きっと多くいることでしょう。
しかし、最も伝わって欲しい以下の人達に、どれだけ伝わったでしょうか?
① 団塊の世代以上のルール無視のカメラマン(通称:カメ爺、カメ婆)
② 畑の中で撮影しますと客集めを行っているウエディング撮影のカメラマン
③ 畑の中で撮影できると客集めを行っている外国人ツアーガイド
④ 農村地域での観光ルール・マナーに無知な一般の人達(外国人含む) など
①の人は、そもそもSNS利用率がかなり低いと思いますので、今までのやり方では伝わらないでしょうし、そもそも①②③の人達は、このようなことに聞く耳を持たないのかもしれません。
そして④の人達は、美瑛を訪れる観光客の大半(恐らく、8~9割以上?)を占めると思いますが、恐らく、ほとんど届いていないのではないでしょうか?
SNSはもともと、友人・知人同士や、共通の趣味・関心事を持つ物同士のコミュニケーションツールのであるため、SNSによる情報の広まりは、友人・知人同士や共通の趣味・関心事を持つ物同士でしか広まりませんし、たとえ拡散したとしても、その事柄に興味や関心を持つ人+α程度にしか広まらないのではないでしょう。
(もちろん、著名人が拡散してくれることになれば話は別でしょうが...)
よって④の人達に届くようにするためには、広告宣伝費をかけてでも広めるしかないと思いますが、例えば、年間170万~180万人分のパンフレットを用意するのにどれでけコストが掛かるでしょうか?
SNS等を通じて、この問題に興味や関心を持たない多くの方々に広く伝達させるためには、Facebook広告やTwitter広告を利用せざるを得ませんが、アジア圏を含めて多くの方々にリーチ(10億リーチ以上?)するためにはどれでけコストが掛かるでしょうか?
旅行誌、観光誌などに載せてもらうには、別途広告料が必要と思いますが、それにどれだけのコストを掛けられますでしょうか?
以上のことを実行しようとしたら、恐らく年間数億円以上の広告宣伝費が必要になると思いますが、美瑛町の財政でそれが賄えきれるでしょうか?
仮に、このような莫大な広告宣伝費が掛けられたとしても、この問題に全く興味や関心のない多くの方々の心に届いて、観光マナーや撮影マナーの改善に繋がるのでしょうか?
このようなことを、かれこれ5年近くも考えてきましたが、結局行きついたところは、『美瑛町畑侵入禁止条例』の提案に記載した、罰則規定を持つ条例を制定するのが一番有効ではないかということでした。
今月初めに、ホノルルで「歩きスマホ禁止条例」が制定され、今年10月より、歩きスマホしながら道路横断したら罰金が科せられるというニュースが世界中に流れましたが、恐らく世界中の多くの方々が「ホノルルで歩きスマホしたら罰金が取られる」ということが頭の中にインプットされたのではないでしょうか?
もし美瑛町で罰則規定を持つ条例が制定されたら、ホノルルまでとは行かないまでも、それなりのニュース性を持って、テレビや新聞のみならず各種メディアが取り上げてくれると思います。
そうすれば、今まで全くそのようなことに興味や関心のない人でも、「なぜ畑に入ったら罰金がとられるのだろう?」と疑問を持つようになるかと思います。
そうすればしめたものです。今までスルーしていたこのような情報にきっと目をとめてくれるようになると思うからです。
美瑛町では、議会広報誌「びえいの議会」により、町議会でどのような議論が行われているのか、町外の人でも知ることができます。
この中の最新号(No.263)に記載されている「農業と観光の進め方について」の中で、浜田町長は以下のように述べています。
具体的な政策まで記載されておりませんので、これから何を行おうとしているのかは良く分かりませんが、決して外に目を向けるだけでなく、農家さんが安心して農業に専念できるような環境を整えることが、美瑛の美しさと写真の聖地としての文化価値を一層高めることができる大前提であることは、5期もの長き間に渡って町長を務めている浜田さんなら、十分にお分かりかと思います。
浜田町長(および2年後の次期町長)には、是非、農家さんが安心して農業に専念できるような環境を整える政策、若者たちがこの美瑛の地で親の後を継いで農業を営み続けたい、この美しい丘に囲まれながら新しく農業にチャレンジしてみたい、そう思わせるような政策を実施して欲しいと思います。
そして私は、一人の美瑛ファンとして、微力ながらも『畑には絶対に入らないでください!』を今後もずっと訴え続けて行こうと思います。
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皆さん、畑には絶対に入らないでください。靴の裏についているかもしれない、線虫の卵、細菌類を持ち込まないでください。作物を踏み荒らさないでください。農業機械、動物の罠のための囲いに触れないでください。麦を刈り取られたり、畑でピクニックを敢行された話もききました。 続く
— MERLE de Biei (@merledebiei) 2012年9月19日
続き
— MERLE de Biei (@merledebiei) 2012年9月19日
『自分だけは特別』ということはないんです。ごくごく一部の人の心ない行いが大変な事態になることもあるんだということを想像してみてください。もし、他の土地を歩いて来た靴の裏の線虫の卵が美瑛のジャガイモ畑で孵ったら?忽ち、流行っておいしいジャガイモが出荷できなくなります。 続く
続き
— MERLE de Biei (@merledebiei) 2012年9月19日
シカよけの柵が壊されていたら?トラクターを勝手に動かされたら?
自分の庭に勝手に入って来て、花を摘んでいる人を見つけたら警察に通報しませんか?
農家さんは、見逃してくれてます。もちろん通報もしません。
私はいろんな方から、嘆きの言葉を聞いています。呆れるばかりです。 続く
続き
— MERLE de Biei (@merledebiei) 2012年9月19日
誰かが、常にいっていないとだめなんでしょうか?お願いします。畑には絶対に入らないください。それは常識として、あまりいわれないことです。
いわなくても、わかってくれる・・・という時代はとおに過ぎた様です。 皆さんもどうぞ、畑には入らないで!と訴え続けてください。お願いします
とても感銘を受けました。
そして、1人の美瑛ファンとして、今までこの問題に対して、見て見ぬふりをしてきたことを、とても後悔しました。
この時、決意しました。
今後、畑に入っている人を見かけたら、必ず注意しようと。
農家さんが声を上げられないのであれば、1人の美瑛ファンとして、農家さんの声を代弁しようと。
今後、私のブログやアプリを通じて、この問題を少しでも多くの方々に理解頂けるよう、広めて行こうと。
その後も、メルルさんでは、折を見てこのようなメッセージを発信されています。
美瑛の丘の美しい景観は、農業の営みがあってこと成り立つものです。
もし多くの農家さんが離農してしまったら、畑は単なる雑草地へと化し、丘の美しい景観は雑草だらけの荒れ果てた景観に変貌してしまうことでしょう。
この美しい農村景観を今後も末永く守っていくためには、何よりも農家さんの生活を守ることです。
そして、若者たちが、この美瑛の地で親の後を継いで農業を営み続けたい、この美しい丘に囲まれながら新しく農業にチャレンジしてみたい、そう思わせるような町づくりを行うことです。
今、美瑛町は、若者たちが農業の未来に明るい希望を見いだせるような政策を行っていますでしょうか?
確かに、美瑛選果のような食のショールームや、地産地消を謳ったレストランなどについては、丘の美しい風景との相乗効果で、美瑛産農産物のブランド価値を高めることに繋がっていることは確かであり、とても良い戦略だと思います。
しかし、美瑛町の原点である、農家さんの生活を守り、安心して農業に専念できるような政策が十分に行われてきたかは甚だ疑問です。
畑への無断侵入は、単に軽犯罪法第1条第32号「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入った者」違反に該当するのみならず、あなたの靴底やタイヤ、三脚の足などを介して、センチュウなどの恐ろしい害虫や病原菌が畑に入り込み、畑に大きなダメージを与えてしまうリスクがあります。
(詳しくは「センチュウを農地に運ぶな。」を参照下さい)
よって、今の美瑛町のように、この時期ですと恐らく毎日数百人規模の畑侵入者がいると思われるような状況では、とても農家さんが安心して農業に専念できる状態ではないのではないでしょうか?
とは言え、美瑛町もこの間、全く何もしていなかった訳ではなく、美瑛町観光協会を中心に、観光アドバイザーやボランティアによるパトロールをはじめ、以下のような様々なパンフレット作成や観光協会ホームページでのアナウンス、SNSを通じた発信などが行われてきました。


また、観光協会のブログやお知らせでも、たびたび発信されています。
◆ ようこそ丘のまちびえいへ 観光マナーとルールを守って楽しんでください
◆ 新緑香る季節(5..28)
◆ 観光ルールとマナーを守って美瑛の風景をお楽しみ頂けますよう宜しくお願いいたします。(12/21)
◆ 美瑛町を訪れる皆様へお願い(8.12)
◆ 絶対に無断で畑入らない下さい。 どうか、いつまでも、この美しい風景を残せるよう、農家さんが、農業を安心して続けられるようご協力お願いします。(2.29)
◆ 丘のまち美瑛 観光のルールとマナー(お願い)(6/20)
◆ 雪解け進む美瑛の丘(3月8日)
◆ 撮影マナーを守って、美瑛の丘を楽しみましょう(8.13)
◆ 絶好の写真ポイントでも畑は私有地です。(7.24)
◆ お願い!(7.26)
このように、美瑛町でも観光協会を中心に発信してきました。
しかし、年間170万~180万人も訪れる観光客に、果たして届いているのでしょうか?
多くの美瑛ファンや元々この問題に関心を持つ方々には、ホームページ等でのアナウンスやSNSなどの効果により、確実に伝わりつつあることは確かだと思います。
もちろん、観光パトロールやボランティアの方々の日々の活動を通じて理解された方々も、きっと多くいることでしょう。
しかし、最も伝わって欲しい以下の人達に、どれだけ伝わったでしょうか?
① 団塊の世代以上のルール無視のカメラマン(通称:カメ爺、カメ婆)
② 畑の中で撮影しますと客集めを行っているウエディング撮影のカメラマン
③ 畑の中で撮影できると客集めを行っている外国人ツアーガイド
④ 農村地域での観光ルール・マナーに無知な一般の人達(外国人含む) など
①の人は、そもそもSNS利用率がかなり低いと思いますので、今までのやり方では伝わらないでしょうし、そもそも①②③の人達は、このようなことに聞く耳を持たないのかもしれません。
そして④の人達は、美瑛を訪れる観光客の大半(恐らく、8~9割以上?)を占めると思いますが、恐らく、ほとんど届いていないのではないでしょうか?
SNSはもともと、友人・知人同士や、共通の趣味・関心事を持つ物同士のコミュニケーションツールのであるため、SNSによる情報の広まりは、友人・知人同士や共通の趣味・関心事を持つ物同士でしか広まりませんし、たとえ拡散したとしても、その事柄に興味や関心を持つ人+α程度にしか広まらないのではないでしょう。
(もちろん、著名人が拡散してくれることになれば話は別でしょうが...)
よって④の人達に届くようにするためには、広告宣伝費をかけてでも広めるしかないと思いますが、例えば、年間170万~180万人分のパンフレットを用意するのにどれでけコストが掛かるでしょうか?
SNS等を通じて、この問題に興味や関心を持たない多くの方々に広く伝達させるためには、Facebook広告やTwitter広告を利用せざるを得ませんが、アジア圏を含めて多くの方々にリーチ(10億リーチ以上?)するためにはどれでけコストが掛かるでしょうか?
旅行誌、観光誌などに載せてもらうには、別途広告料が必要と思いますが、それにどれだけのコストを掛けられますでしょうか?
以上のことを実行しようとしたら、恐らく年間数億円以上の広告宣伝費が必要になると思いますが、美瑛町の財政でそれが賄えきれるでしょうか?
仮に、このような莫大な広告宣伝費が掛けられたとしても、この問題に全く興味や関心のない多くの方々の心に届いて、観光マナーや撮影マナーの改善に繋がるのでしょうか?
このようなことを、かれこれ5年近くも考えてきましたが、結局行きついたところは、『美瑛町畑侵入禁止条例』の提案に記載した、罰則規定を持つ条例を制定するのが一番有効ではないかということでした。
今月初めに、ホノルルで「歩きスマホ禁止条例」が制定され、今年10月より、歩きスマホしながら道路横断したら罰金が科せられるというニュースが世界中に流れましたが、恐らく世界中の多くの方々が「ホノルルで歩きスマホしたら罰金が取られる」ということが頭の中にインプットされたのではないでしょうか?
もし美瑛町で罰則規定を持つ条例が制定されたら、ホノルルまでとは行かないまでも、それなりのニュース性を持って、テレビや新聞のみならず各種メディアが取り上げてくれると思います。
そうすれば、今まで全くそのようなことに興味や関心のない人でも、「なぜ畑に入ったら罰金がとられるのだろう?」と疑問を持つようになるかと思います。
そうすればしめたものです。今までスルーしていたこのような情報にきっと目をとめてくれるようになると思うからです。
美瑛町では、議会広報誌「びえいの議会」により、町議会でどのような議論が行われているのか、町外の人でも知ることができます。
この中の最新号(No.263)に記載されている「農業と観光の進め方について」の中で、浜田町長は以下のように述べています。
「今後、世界中の方々からご意見をいただき、美瑛での撮影マナーをまとめ、世界に発信し、交流を推進し、美瑛の美しさと写真の聖地としての文化価値を一層高めたいと考えています。」
具体的な政策まで記載されておりませんので、これから何を行おうとしているのかは良く分かりませんが、決して外に目を向けるだけでなく、農家さんが安心して農業に専念できるような環境を整えることが、美瑛の美しさと写真の聖地としての文化価値を一層高めることができる大前提であることは、5期もの長き間に渡って町長を務めている浜田さんなら、十分にお分かりかと思います。
浜田町長(および2年後の次期町長)には、是非、農家さんが安心して農業に専念できるような環境を整える政策、若者たちがこの美瑛の地で親の後を継いで農業を営み続けたい、この美しい丘に囲まれながら新しく農業にチャレンジしてみたい、そう思わせるような政策を実施して欲しいと思います。
そして私は、一人の美瑛ファンとして、微力ながらも『畑には絶対に入らないでください!』を今後もずっと訴え続けて行こうと思います。
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