異常気象続きの今年の美瑛、今回のブログでは干ばつについて取り上げてみたいと思います。

 先日のブログ「美瑛の連続ピーカン記録更新!」で紹介させて頂いた通り、6月以降、例年に比べ特に晴れる日が多く、7月に入ってからは11日~24日までの2週間、降水量0mmの日が続き、干ばつとも言える状態が続いていました。

 8月に入り、やっと最近雨が降り出しましたが、まだ十分に丘が潤ったとは言えない状態ではないかと思います。

 それではこのような気象状況は例年と比べてどうなのでしょうか?
 気象庁発表の気象データより、農作物の生育にとって重要な5~7月の降水量と日照時間から分析してみたいと思います。

 (降水量については、まとめて一気に降るか、定期的に少しずつ降るかにより大きく影響が変わってくると思いますが、細かな分析ができる頭を持ち合わせておりませんので、月毎の降水量という大まかな分析で行います。)

 用いる気象データは、日照時間の測定方法が変更になった1987年以降の27年分のデータを利用します。

 まずは降水量(mm)より。 
 5月   6月   7月  合計 
 2013年  67.5 84.5 32.0 184.0
2012年 77.5 54.0 111.0 242.5
2011年 98.5 123.0 203.0 424.5
2010年 57.0 89.5 144.5 291.0
2009年 52.0 59.5 268.5 380.0
2008年 70.0 39.5 75.0 184.5
2007年 51.0 65.0 71.0 187.0
2006年 63.0 75.0 61.0 199.0
2005年 66.0 47.0 114.0 227.0
2004年 117.0 60.0 122.0 299.0
2003年 52.0 51.0 41.0 144.0
2002年 25.0 51.0 138.0 214.0
2001年 38.0 83.0 215.0 336.0
2000年 60.0 71.0 261.0 392.0
1999年 114.0 34.0 191.0 339.0
1998年 105.0 69.0 104.0 278.0
1997年 120.0 41.0 59.0 220.0
1996年 59.0 43.0 108.0 220.0
1995年 90.0 53.0 78.0 221.0
1994年 81.0 78.0 30.0 189.0
1993年 70.0 102.0 28.0 200.0
1992年 64.0 51.0 182.0 297.0
1991年 36.0 50.0 140.0 226.0
1990年 54.0 78.0 47.0 179.0
1989年 63.0 57.0 23.0 143.0
1988年 47.0 103.0 39.0 189.0
1987年 73.0 36.0 168.0 277.0

 表では27年分の降水量を示しておりますが、青字で記載した箇所は、降水量ワースト5を示しています。
 確かに今年の降水量は例年に比べ少ないですが、7月でみると過去4番目の少なさ、5~7月の合計でみても過去4番目の少なさと、過去と比べて断トツに少ない訳ではありません。

 参考までに過去の5~7月の合計の降水量ワースト1は、1989年の143mm、次に2003年の144mmでした。

 次に日照時間を見てみます。 
 5月   6月   7月   合計 
 2013年  139.3 207.4 208.8 555.5
2012年 166.8 209.2 184.2 560.2
2011年 141.5 146.5 160.4 448.8
2010年 202.6 210.0 107.2 519.8
2009年 224.1 119.0 97.9 441.0
2008年 171.4 192.3 165.1 528.8
2007年 132.2 164.1 188.7 485.0
2006年 191.8 94.3 168.0 454.1
2005年 123.9 164.2 84.3 372.4
2004年 138.2 127.6 131.9 397.7
2003年 136.4 139.0 139.1 414.5
2002年 224.8 159.3 99.5 483.6
2001年 209.4 164.2 114.9 488.5
2000年 165.9 164.8 134.2 464.9
1999年 155.8 186.9 129.6 472.3
1998年 219.5 190.5 137.3 547.3
1997年 116.1 121.1 154.9 392.1
1996年 109.2 125.1 66.4 300.7
1995年 132.3 119.2 108.2 359.7
1994年 174.5 177.3 151.5 503.3
1993年 143.4 85.8 188.1 417.3
1992年 153.1 136.3 112.7 402.1
1991年 196.4 164.1 110.5 471.0
1990年 193.8 127.3 178.5 499.6
1989年 166.8 175.1 216.7 558.6
1988年 118.6 151.8 175.2 445.6
1987年 181.1 179.6 100.6 461.3

 同じく27年分の日照時間を示しておりますが、青字で記載した箇所は、日照時間ベスト3を示しています。
 今年の日照時間は、6月が過去3番目、7月が過去2番目、5~7月の合計が過去3番目の長さと、3部門でベスト3に入っています。

 ご存知通り、陽に照らされれば地面の温度は上がり、土壌の乾燥が早まります。よって同じ降水量であっても日照時間が長い方が土壌は乾燥すると考えられます。

 2003年は、5~7月合計の降水量が今年よりも少なかったですが、日照時間は今年の方が圧倒的に長かったので、土壌の乾燥という観点では今年の方がより厳しかったかもしれません。

 よって今年は1989年以来、24年ぶりの大干ばつと言えるのかもしれませんね。

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