今回は美瑛の雪についての気象情報を調べてみました。
まず、初雪の時期を調べてみようと思いましたが、気象台や測候所などでしか観測していなようでしたので、美瑛の初雪情報は得ることはできませんでした。
気象庁及び各地の気象台が発表する「初雪」の定義では、「寒候期が来て初めて降る雪。みぞれでもよい。」となっており、降雪量を問わず、たとえわずかな時間でも雪が少しちらつけば「初雪」となるそうです。参考までに、旭川の初雪平年値は10月23日、札幌は10月28日とのこと。
美瑛で取得できるデータは、降雪量と積雪量のデータのみ。降雪量0cmでも雪が降れば初雪となりますが、「過去の気象データ検索」では降雪量0cmで雪が降ったか否か判別できないため、「寒候期が来て初めて降雪量1cm以上を記録した日」を初雪の代わりに調べてみることにしました。
1983年~2012年の降雪量1cm以上初めて記録した日の平均は11月6日で、最も早かったのが10月18日、最も遅かったのが11月29日でした。年によるバラツキがかなりありますが、10月、11月の平均気温に上昇傾向が見られることが影響したのか、傾向としては遅くなってきているように見えます。
次に、根雪がいつ始まるかについて調べてみました。
根雪とは、気象庁の用語では「長期積雪」といい、積雪が30日以上継続した状態のことを言います。よって、今年は11月18日に積雪を記録して以降、今日まで積雪した状態が続いていますが、これが根雪かどうかの確定は、12月18日まで待たなければなりません。
1983年~2011年の根雪初日の平均は11月26日で、最も早かったのが11月12日、最も遅かったのが12月12日でした。こちらのほうも、10月、11月の平均気温に上昇傾向が見られることが影響したのか、傾向としては遅くなってきているように見えます。
以上のことから、「寒候期が来て初めて降雪量1cm以上を記録した日」から平均して約3週間後に根雪になるということになります。
また、「寒候期が来て初めて降雪量1cm以上を記録した日」と「根雪初日」が同じ日だったのは、過去に2007年の1度しかありませんが、果たして今年で2回目となるのでしょうか。
最後に、根雪がいつ終わるかについて調べてみました。
1984年~2012年の根雪終日の平均は4月8日で、最も早かったのが3月27日、最も遅かったのが4月20日でした。根雪が終わる時期については、こちらも年によるバラツキがかなりありますが、特にこれといった傾向は見受けられませんでした。これは3月、4月の平均気温に大きな変動が見られないためと思われます。
最後に、根雪がいつ終わるかについて調べてみました。
1984年~2012年の根雪終日の平均は4月8日で、最も早かったのが3月27日、最も遅かったのが4月20日でした。根雪が終わる時期については、こちらも年によるバラツキがかなりありますが、特にこれといった傾向は見受けられませんでした。これは3月、4月の平均気温に大きな変動が見られないためと思われます。