丘の旅人

『美瑛の丘をめぐる旅』 を中心に、北海道の旅行記や街めぐり&ドライブ日記を綴っています。
※当ブログに掲載している写真や記事の無断引用は、固くお断りしております。

農業と丘の景観を守ろう

美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために - 美瑛町農地への無断侵入禁止条例(案)

 今回は「美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために」シリーズの最終回です。

 『美瑛町農地への無断侵入禁止条例』のたたき台を作成してみました。

 このたたき台は、あくまで私の個人的な意見を記載したにすぎません。


 本来、条例は、町民の方々が膝を詰め合って議論し、練り上げていくものです。

 内容的にも、まだまだ不十分なところが多々ありますが、今後もし、町民の方々の意思で条例を作成することになった場合、微力ながらもその一助にでもなればという想いで、以下に提案させて頂きます。



 美瑛町農地への無断侵入禁止等に関する条例(案) 
(前文)
 美瑛町の農業景観は、雄大な十勝岳連峰の山々を背景に開拓の頃からの町民生活や農業の営みによってつくられてきました。
 この美しい農業景観は、私たち町民に潤いと安らぎをもたらし、また訪れる多くの人々の心をいやし、感動を与えるなど全国的にも貴重な景観であり、町にとってかけがえのない財産です。
 私たちは、この美しい農業景観や豊かな自然に囲まれた生活の中で、郷土を愛する心を育み、それを次の世代に伝えるとともに、いつまでもこの美しい農業景観を残していくことができる町であり続けたいと願うものです。
 そのためには、農業景観作成の担い手である農家の方々が安心して農業を営めるよう、町民をはじめ、美瑛町に訪れる多くの人々との共存を図っていく必要があります。
 私たちは、「美瑛の美しい景観を守り育てる条例」の理念のもと、この美しい農業景観が町民みんなの共有財産であることを認識し、美瑛町に訪れる多くの人々とともに、将来にわたって守り続けていくため、この条例を制定します。 
(目的)
第1条 この条例は、農地への無断侵入禁止等により、本町の主産業である農業及び農家の生活を守るとともに、町民及び観光旅行者その他の滞在者の共存を図り、美しい農業景観を将来にわたって守り続けていくことを目的とする。
(定義)
第2条 この条例において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
【農地】主として耕作もしくは養畜の事業のための採草または家畜の放牧の目的に供される土地をいう。公道に面した土壌部分や、田畑間の境界部分も含む。また、遊休農地や耕作放棄地など耕作されていない土地も含む。
【町民等】町民及び観光旅行者(カメラマン含む)その他の滞在者をいう。
【事業者等】美瑛町で事業を行うもの、及び美瑛町に訪れる事業者をいう。
【公道】道路法に基づく国道、道道、町道に加え、農林水産省が指定する農道や林道、自転車道、自然歩道をいう。
【公道等】公道を含む本条例第5条の①~⑩に示すものをいう。
【撮影ツアー等】カメラマン等による撮影ツアー、ネイチャーガイド等による散策ツアー、観光事業者等によるバスツアー、タクシーによる観光ツアー、ウェディング撮影ツアー等をいう。
【観光バス等】全長7m以上および車幅2.1m以上の大型バス、中型バス、小型バス、マイクロバス等をいう。
(本町の義務)
第3条 本町は、農地への無断侵入禁止等に関する施策を実施するとともに、農地への無断侵入禁止等に関する町民等及び事業者等の意識の啓発に努めなければならない。
2 耕作放棄地が発生した場合、農業景観を維持するとともに害虫等の大量発生を防止するために、本町は速やかに対策を講じなければならない。
(町民等及び事業者等の責務)
第4条 町民等及び事業者等は、農地への無断侵入等をしないよう努めなければならない。
(農地への無断侵入禁止区域の指定)
第5条 町長は、農業及び農家の生活を守るあると認められる区域を、農地への無断侵入禁止区域として指定することができる。但し、以下についてはその対象外とする。
① 公道(詳細は地図に明記する)
公園(詳細は地図に明記する)
③ 農地ではあるが、地主が立ち入りを認めている場所(地主の指示に従うこと)
 (詳細は地図に明記する)
 ・四季彩の丘
 ・ぜるぶの丘
 ・赤麦の丘(地主が指定する赤麦鑑賞時期に
限る)
 ・新栄の丘ヒマワリ畑のトラクター用通路(地主が指定するヒマワリ鑑賞時期に限る)
 ・ファームズ千代田
 ・美瑛ファーム など
④ 農地ではあるが、本町が所有する場所
 (詳細は地図に明記する)
 ・四季の交流館裏手の丘(通称:天空のテラス)
 ・映画「愛を積むひと」ロケ地跡 など
⑤ 宿泊等を目的とした宿泊施設への立ち入り
⑥ 飲食等を目的とした飲食施設への立ち入り
⑦ 商品購入等を目的とした購買施設への立ち入り
⑧ 鑑賞等を目的とした鑑賞施設(写真ギャラリー、ガーデン、美術館など)への立ち入り
⑨ 参拝等を目的とした神社への立ち入り
⑩ その他、施設利用等を目的とした公共施設等への立ち入り
(国有林地域や大雪山国立公園などについて、本条例の対象外とするのであれば、その旨を追記する)
(農地への無断侵入禁止区域での禁止行為)
第6条 第5条に掲げる「農地への無断侵入禁止区域」では、公道等からはみ出して農地へ無断侵入しないこと。具体的には、以下を禁止行為とし、正当な理由がある場合を除き、罰則の対象とする。
(具体的に、幾つかの写真を添付して、公道と農地の境界線を明示する)
① 人の立ち入り(農地に足を踏み入れる行為など)
② 撮影機器の立ち入り(農地に三脚の足を踏み入れる行為など)
③ 車両の立ち入り(農地に自転車や車のタイヤ踏み入れる行為など)
④ ペットの立ち入り(農地にペットを入れて写真を撮影する行為など)
⑤ 農作物への接触(牧草ロール・麦稈ロールに触れたり、小麦をむしり取ったりする行為など)
⑥ 農機具への接触(トラクター等に触ったり乗ったりするに行為など)
⑦ 自然環境の変更(撮影の邪魔になるため木の枝を折ったりする行為など)
⑧ 地権者の許可なきドローンの飛行(農地上空において無断でドローンを飛行する行為など)
2 農地であることを知らずに侵入した場合であっても、農地への侵入行為を即時に中止しなかった場合は、罰則の対象とする
3 第5条で規程する農地への無断侵入区域においては、その対象外と指定する場所も含めて、正当な理由がある場合を除き、以下の行為を罰則の対象とする。
① 缶、瓶その他の容器、たばこの吸い殼、チューインガムのかみかす、紙くず、動物のふんその他の物を投棄すること
② 農作業の邪魔になるような行為を行うこと
(収穫期における農作業者の入口になるような場所への駐車、大型コンバインの通行を妨げるような行為など)
(農地への無断侵入禁止区域における地権者からの許可の取扱いと責務)
第7条 第5条に掲げる「農地への無断侵入禁止区域」において、地権者より許可を得た場合のみ、農地へ立ち入りを許可する。但し、以下に該当する場合、罰則の対象とする。
① 地権者の指示に従わなかった場合(靴カバー装着など)
② 地権者から許可を得ていることを証明する情報を携帯していない場合
③ 農地へ立ち入りに対する追従者が発生するリスクを全く考慮しない立ち入りを行った場合(他の観光客がいる前で農地等へ立ち入りを行うなど)
④ 農地へ立ち入りに対する追従者が発生した際に、適切な対処を行わなかった場合(追従者に対して立ち入りを抑止する責務を負う)
2 地権者より許可を得る場合は、立ち入りを許可する期間を明示してもらうこと。期間の明示がない場合、許可日より7日までを有効とする。
(撮影ツアー等における農地への無断侵入に関する取扱いとツアー開催者の責務)
第8条 カメラマン等による撮影ツアーや観光バスツアー、ウェディング撮影ツアー等の最中に、ツアー参加者の中から第6条に該当する違反者が発生した場合、ツアー主催者は以下の責務を追う。責務を満たせない場合、罰則の対象とする。
① ツアー参加者に対し、農地への無断侵入を行わないことを周知すること
② ツアー中に、ツアー
参加者による農地への無断侵入が行われよう監視すること
③ ツアー中に、ツアー参加者による第6条違反が発生した場合、それを抑止すること
2 ツアー参加者に対して第6条違反を行うように誘導した場合、罰則の対象とする。(ウェディング撮影カメラマンがカップルを農地に入れる行為など)
(観光バス等による通行制限道路について)
第9条 町長は、センターラインがない幅員の狭い道路について、多くの観光客等が訪れることにより町民等の日常生活に影響を及ぼすことが想定される場合、観光バス等の通行制限道路として指定することができる。
2 観光バス等の通行制限道路に観光バス等が侵入した場合、罰則の対象とする。
(農地への無断侵入を写した写真や映像の流布の禁止)
第10条 第6条に挙げる禁止行為を写した写真や映像をインターネットやSNS、動画共有サービス等で流布、もしくはマスメディア等で放送することを禁ずる。但し、第6条に挙げる禁止行為を戒める目的で流布した場合は除く。
2 前項の行為に対して、インターネットやSNS、動画共有サービス等で流布した写真や映像の削除・中止要求に応じなかった場合、罰則の対象とする
3 前々項の行為に対して、マスメディア等で放送した場合、罰則の対象とする
(罰則)
第11条 第6条もしくは第7条、第8条、第9条、第10条の2第10条の3の規定に違反した者は、50,000円以下の過料に処する。


 美瑛町農地への無断侵入禁止等に関する条例施行規則(案) 
(農地への無断侵入監視指導員)
第1条 農地への無断侵入等の禁止等に係る啓発活動、農地への無断侵入禁止区域における指導、条例第11条に規定する過料(以下「過料」という)の処分及び徴収(以下「過料の処分等」という)その他の農地への無断侵入禁止等に関する事務を行わせるため、農地への無断侵入監視指導員(以下「指導員」という)を置く。
2 指導員は、町長が任命する。
3 指導員は、農地への無断侵入等の禁止等に関する事務を行うときは、農地への無断侵入監視指導員証(第x号様式)を携帯し、関係者の請求があったときは、これを提示しなければならない。
(過料の処分等に係る権限の委任)
第2条 町長は、指導員に過料の処分等に係る権限を委任する。
2 町長は、必要があると認めるときは、過料の処分等に係る事務を自ら執行する。
(過料)
第3条 条例第6条、第7条に該当するものについての過料の額は、初めての罰則の場合は2,000円とする。
2 2回目以降の罰則については、指導員が諸事情を鑑みて判断できることとし、過料の最大額は、50,000円とする。
3 美瑛町を主たるフィールドとして活動しているカメラマンについては、プロ・アマを問わず、常に
50,000円とする。
4 
条例第8条、第9条に該当するものについては、常に50,000円とする。
5 条例第10条の2に該当するものについては、常に10,000円とする。
6 条例第10条の3に該当するものについては、常に50,000円とする。
7 過料の処分に係る地方自治法第255条の3第1項の規定による告知及び弁明の機会の付与は、農地への無断侵入等に係る過料に処する旨の告知書(第x号様式)により行うものとする。
8 過料の処分の通知は、農地への無断侵入等に係る過料処分決定通知書(第x号様式)により行うものとする。



 地方自治法第14条3項に以下の条文があり、地方公共団体が制定する条例に罰則規定を設けることが認められています。
『普通地方公共団体は、法令に特別の定めがあるものを除くほか、その条例中に、条例に違反した者に対し、二年以下の懲役若しくは禁錮、百万円以下の罰金、拘留、科料若しくは没収の刑又は五万円以下の過料を科する旨の規定を設けることができる。』

これを処罰手続きで分類すると、以下のようになります。

【行政刑罰】処罰の手続は、刑事訴訟法によるもの(告発⇒送検⇒起訴⇒裁判⇒罪刑確定という、警察、検察、裁判所が関与する通常の刑事訴訟手続きが必要なもの)
 ① 二年以下の懲役若しくは禁錮
 ② 百万円以下の罰金、拘留、科料若しくは没収の刑

【秩序罰】地方公共団体の長が行政処分の形で科し、地方税の滞納処分の例により強制徴収することができるもの(警察に頼ることなく、地方公務員等が違反者から直接罰金を収集できるもの)
 ③ 五万円以下の過料

 つまり、③五万円以下の過料であれば、面倒で時間がかかる刑事訴訟手続きを経ることなく、地方公務員や地方公共団体の長が任命した者(警察OB等の嘱託職員が多い)が、直接条例違反者から罰金が収集できます。

 『美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために - 美瑛ルールについて考える』でも記載した通り、数多く発生すると想定される農地への無断侵入者を刑事訴訟手続きで行うと、地検や裁判所のパンクが懸念されるため、罰則については秩序罰の「5万円以下の過料」として、たたき台を作成してみました。


 地方自治法には「直接請求」という制度があり、住民の発意により、直接に地方公共団体に一定の行動を取らせることができます。

 具体的には、有権者総数の50分の1以上の署名を集めることにより、代表者が町長に条例制定の請求を行うことができます。

 現在の美瑛町における有権者総数は9000人弱と思いますので、180人程度の署名を集めれば、議会で審議を諮ることができるのです。

 美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために、行政がなかなか動いてくれないのであれば、町民自らが立ち上がって、この問題解決に向けて行動を起こして下さることを期待します。


 最後に、今回の投稿をもって、このような問題に対する私のブログは、無期限休止とします。

 過去数回に渡ってブログに記載してきたようなことは、本来、町民が主体的になって議論すべきものであるからです。

 このブログに記載してあることは、町民の意思とは無関係に、私の個人的な考えや想いを記載しているにすぎません。

 美瑛町の進むべき方向を決められるのは、町民の意思だけです。


 今年の4月下旬には、美瑛町長及び美瑛町議会議員選挙があり、5期20年を務めてきた浜田町長を引き継ぐ、新たな町長が決まります。

 次期町長にはこの問題の解決に向けて強力なリーダーシップを発揮して欲しい、町民の皆さんにはこの問題解決に真剣に取り組んでいってくれる人を町長に選出して欲しいという思いもあり、この時期に立て続けにブログを投稿させて頂きました。 


 末永く、美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくことができますよう、陰ながら応援していきたいと思います。

PA270225@


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美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために - 美瑛ルールを効率的に広めるには?

 今回のブログでは、農地への無断侵入問題解決に向けて、その対策を少し視野を広げて整理してみたいと思います。

 「農業と観光業との折り合いなどの課題に向き合い、今日まで培ってきた写真文化を通じて、美しい景観を将来に引き継ぐため、美瑛ルールをSNS等を通じて世界に発信」(平成29年第4回定例会

 これは、前回前々回のブログでも触れた、一昨年の町議会による浜田町長の答弁であり、今まで行ってきた立入禁止の看板や観光アドバイザーによるパトロール等に加え、この課題に関する美瑛町の基本的な考え方と思われます。
※当時は美瑛ルール制定前であったため、正確には「美瑛ルールを」ではなくて「新たな美瑛独自のルールづくりについて」という答弁でした。

 実はこの内容、「美瑛の美しい農業景観を写真文化を通じて世界に発信する」という観光宣伝的要素も含まれているため、まわりくどい表現になっていますが、簡潔に表現すると「農地への無断侵入問題を解決するため、美瑛ルールを世界に発信する」ということになります。

 つまり、「美瑛ルールを世界に発信する」のはあくまでひとつの手段であって、目的は「農地への無断侵入問題を解決すること」ですよね。 

 しかし、「美瑛ルールを世界に発信する」ことで、この目的が達成できるのでしょうか?

 この点については、「NorthQuest びえい未来ネット」さんの (No.40) 風が吹けば桶屋が儲かる、美瑛~農業と観光の事例研究でも指摘されている点であり、全くその通りだと思います。

 すなわち、美瑛ルールをアジア圏30億人に対して無作為に発信するのではなく、「美瑛を訪れる人に美瑛ルールを発信する」ことができれば、発信する対象もかなり絞り込まれるとともに、行うべき対策を具体的に検討していけるのではないでしょうか?

 もし私がこの問題対策を担当する立場にいるとしたら、以下のように整理して考えようかと思っています。


【目標】
①美瑛を訪れる人に、美瑛ルールを知ってもらう
②美瑛を訪れる人に、美瑛ルールを守ってもらう

【評価指標】
①美瑛ルール認知度 ○○%以上
②農地への侵入件数 年間○○○件以下
※認知度とは美瑛ルールという名称を知っていることではなく、美瑛ルールの内容をある程度理解していること。

【政策】
①美瑛ルール認知度向上
(1)美瑛を訪れる可能性のある人に知ってもらうための政策
  ・美瑛ファン(美瑛町観光協会のフォロワーなど)への発信
  ・北海道ファンへの発信
  ・美瑛を主たるフィールドとして活動している写真家のフォロワーへの発信
  ・美瑛町の各施設のフォロワーへの発信
  ・風景写真愛好家への発信(美瑛は風景写真の聖地と言われている)
  ・統計的に美瑛に来る可能性が高い人たちへの発信(例:冬の韓国人)
  ・美瑛を舞台にしたドラマや映画に感銘を受けた人への発信(例:ラブレイン)
  ・Facebook広告でのターゲット絞込み(地域、年齢層、趣味、関心事、行動など)
  ・Instagram広告で特定ページにいいね!している人で絞込み
  ・Google広告を利用した美瑛ルール広告発信(美瑛観光を連想させるワードでの検索)
(2)美瑛に訪れたことのある人に知ってもらうための政策(リピーター対策)
  ・各宿泊施設の宿泊台帳に載っている人への発信
  ・その他、各施設が持っている顧客情報に載っている人への発信
  ・SNSで#bieiや#美瑛で発信している人への発信 など
(3)近く美瑛を訪れる予定の人に知ってもらうための政策
  ・美瑛町の宿泊施設に予約が入った人への発信
  ・旭川空港のレンタカー屋に予約が入った人への発信
  ・美瑛を経由地等とした観光ツアーに予約が入った人への発信 など
(4)美瑛を訪れている人に知ってもらうための政策(水際対策)
  ・空港のレンタカー屋での対応
  ・観光協会や道の駅などでの対応
  ・町のレンタサイクル屋での対応
  ・各種ツアーでの対応
  ・観光アドバイザーによる対応
  ・位置情報サービスにより美瑛町周辺に訪れた人(前回のブログを参照)
(5)ニュースとして広く発信するための政策
  ・罰則を伴う条例の制定による美瑛町の決意表明(次回のブログに掲載予定)
  ・「哲学の木」「インスタ映え」問題など

②美瑛ルール遵守
(1)取り締まり等による抑止力の強化
  ・立入禁止の看板設置
  ・観光アドバイザーの体制・質の強化
  ・罰則を伴う条例の制定(次回のブログに掲載予定)
  ・観光客のスマホを監視カメラ化する対策(前回のブログを参照)
(2)美瑛ルール違反がもたらす農業被害発生リスク啓蒙することによる抑止力の育成
(3)美瑛や農業に関心を持つことによる抑止力の育成
  ・美瑛ファンになってもらう
  ・農業に関心や理解をもってもらう
(4)いわゆるインスタ映え対策

③目標達成に向けて評価指標を定量的に設定するための政策
(1)美瑛ルール認知度アンケートの実施
(2)農地への侵入実態調査の実施(前回のブログを参照)


 まずは、①美瑛ルール認知度向上についてです。

 ①美瑛ルールを認知していない場合、②美瑛ルール遵守ができるかどうかは、その人のモラルや、その人の国や地域の文化的・社会的背景に依存すると思います。

 よって、農地への無断侵入が悪いこととの文化的・社会的背景がない国や地域から訪れた外国人たちには、まず何よりも美瑛ルールを認知してもらう必要があります。

 日本人でも都会に住む多くの人たちは、「牧草地は公園の芝生の延長みたいなもの」と考えている人は、残念ながら大勢いるようです。

 また、農村地域から来た人でも、米の生産地周辺から来た人は、畑作が害虫に弱いことを知らずに、自分の住んでいる近所の田んぼのあぜ道に入る感覚で、畑作農地に侵入してしまう人も大勢います。

 よって、日本人にももちろん美瑛ルールを認知してもらう必要があります。

 そのためには、以下のような「美瑛を訪れる人」、もしくはその可能性のある人たちに発信する方が、より効率・効果的ではないかと考えました。

(1)美瑛を訪れる可能性のある人に知ってもらうための政策
(2)美瑛に訪れたことのある人に知ってもらうための政策(リピーター対策)
(3)近く美瑛を訪れる予定の人に知ってもらうための政策
(4)美瑛を訪れている人に知ってもらうための政策(水際対策)
(5)ニュースとして広く発信するための政策(不特定多数)

 それぞれの発信対象者について、どのように美瑛ルールを発信していくかは、多くの町民の協力を得て検討していく必要があります。

 例えば、写真家のフォロワー/風景写真愛好家等への発信、インスタ映え問題対策などは、写真映像協会がリーダーシップをとって対策を検討したり、リピーター対策としての宿泊台帳に載っている人達への発信や宿泊予約が入った人達への発信は、各宿泊施設にお願いするのか、町が情報収集して発信するようにするのかなどを、商工会が各宿泊施設と協議するなどです。
 但し、宿泊情報を町に集めて発信する場合、改正個人情報保護法の問題がありますので、各施設のプライバシーポリシーの利用目的に「法令または行政当局の通達・指導などに基づく対応」のような文言を入れる必要があると思います。

 ※改正個人情報保護法で、改正前の個人情報が5,000人分以下の小規模取扱事業者は対象外という条件が撤廃されましたので、宿泊施設は全て改正個人情報保護法対象事業者となり、プライバシーポリシー(個人情報保護方針)を作成することが推奨されます。プライバシーポリシーを作成していないと、このような個人情報の公的な利用に際し、宿泊客ひとりひとりの承諾を得なければならないからです。

 その他、美瑛町が主体的に行うべきこととしては、ターゲティングしたSNS広告戦略が考えられます。

 例えば、北海道経済部観光局の訪日外国人宿泊客数によると、平成25年度以降、冬の外国人観光客として韓国人が圧倒的に多いことが分かります。

 私がここ数年、雪原の丘に醜い足跡を残している人たちを注意すると、韓国人がとても多いので、この統計は個人的な感覚とも一致します。

 恐らく、韓国ドラマ「ラブレイン」のダイヤモンドスノー(ダイヤモンドダストのこと)の影響ではないかと考えております。

 もし可能であれば、チャン・グンスクに富良野美瑛広域観光協会の観光大使になってもらい「私がラブレインで雪原の丘に入っているのは、地主に撮影許可を得ているから。ここは私有地である農地であり、雪の下には小麦がじっと春を待ち続けているので、道路から決して入り込まないで!」と発信してもらうことが最善策でしょう。

 しかし、そんなことは簡単にはできませんので、Facebook広告などで、国籍、趣味、関心事、年齢層、行動などを絞り込んでターゲティングして、冬に特化した美瑛観光や美瑛ルールの発信を行うことです。

 冬の韓国人以外にも、観光客統計などの情報より、様々なターゲティングが考えられると思います。

 「ターゲティングしてSNSで世界に発信」、これが美瑛ルールを効率的に広める1つの手法ではないかと考えられます。

 Instagram広告でも同様のターゲティングができるはずです。

 あとは、Google広告も候補として考えられます。
 
 「美瑛」「風景写真」「ダイヤモンドダスト」等のようなワードで検索するということは、美瑛に訪れる可能性がある人と考えられますので、美瑛への観光を想定されるようなワードで検索された場合、美瑛ルールに関する広告を出すというようなことも、検討すべきかと思います。

 もちろん、これら広告には広告宣伝料が必要となりますので、リーチ数の目標値を設定するなどで、必要となる金額を算出し、予算を確保していく必要があります。
 (恐らくリーチ数10万人で2万円程度でしょうか?)
 

 少し別の視点から「近く美瑛を訪れる予定の人」への発信を考えてみたいと思います。

 安部政権の成長戦略として、円安や観光立国ニッポン政策により、訪日外国人が急激に増えている日本。 

 2013年に訪日外国人1000万人突破がニュースになりましたが、昨年末に訪日外国人3000万人突破が日本政府観光局より発表されました。

 わずか5年で3倍です。

 訪日外国人増による経済効果は認めるものの、多くの観光地でオーバーツーリズム(以前は観光公害などとメディアが読んでいました)が発生しています。

 前回のブログで紹介した鳥取砂丘の落書き問題もそうですし、国内では、京都のあきまへんがその最たる例でしょう。

 その観光地固有の観光ルール/観光マナーについて、来ると分かった段階で的確にその観光客に伝えることができれば、地方自治体の負担はかなり軽減されるでしょう。

 私の考えとしては、政府の成長戦略の結果、発生してしまったオーバーツーリズムへの対策として、そのリカバリー戦略として、観光庁が中心となって以下のようなシステムを構築することです。

①観光客が旅行サイト等を通して予約を取得する
②確定した宿泊予約、レンタカー予約、バス予約については、全て観光庁のシステムに一度通知される。
③観光庁のシステムでは、予約先の地方自治体のシステムに観光マナー等が記載された文書を送信するように通知する。
④地方自治体のシステムでは、観光マナー等が記載されたPDFファイルを準備しておき、観光庁からの通知に応じて送信する(PDFファイルは勿論多言語対応で)。
⑤観光庁は、予約者のメールアドレスに、PDFファイルを送信する。

 ポイントは、地方自治体ではなく、観光庁という国土交通省が送信することで、観光マナーを守るための日本政府の国策であることを予約者に意識させることです。

 これにより、例えば美瑛町に宿泊予約が入ったら、美瑛町観光協会に通知が入り、予め用意した美瑛ルールのPDFファイルを観光庁のシステムに送信し、観光庁のシステムから自動送信メールで美瑛ルールを予約者に送信するというようなシステムできるのではないかと思います。

 本来であれば、東京オリンピック時のオーバーツーリズム対策として、その時までにこのようなシステムが構築できればと考えておりますのが、安倍政権はどのような対策で東京オリンピックに臨むのでしょうか?


 水際対策としては、今行っている対策に加えて、レンタサイクル店での美瑛ルール配布を義務化するとともに、旭川空港のレンタカー屋さんに協力してもらい、美瑛に行く予定のある利用客については、美瑛ルールを配布するような取り組みも必要と思います。
 
 そのためには、美瑛ルールの冊子をかなりの部数用意しなければらならなくなりますので、その予算確保も必要となります。


 最後の、ニュースにて広く発信する点については、ここ5年以内の出来事でいうと、嵐の木問題、哲学の木問題、インスタ映え問題などが各種報道で取り上げられることにより、日本国内にはある程度知れ渡ってきたように思います。

 しかし、まだまだ不十分。

 罰則規定のある条例として、美瑛町の強い決意を表明し、それをニュースとして広く発信するという取り組みが絶対に必要である、と私は考えています。

 前回のブログでご紹介した鳥取砂丘の落書き問題も条例で罰金を定めていますが、「HAPPY BIRTHDAY NATALIE」という落書き問題を契機に、ニュースとして広く発信してもらうために、メディアに取り上げてもらったのではないかと思います


 次に、②美瑛ルール遵守です。

 これは、美瑛ルールを守るという抑止力を強化する、もしくは育てるということに他ありません。

 私は、この抑止力には、以下の4つに分類できるのではないかと思います。
(1)取り締まり等による抑止力の強化
(2)美瑛ルール違反がもたらす農業被害発生リスク啓蒙することによる抑止力の育成
(3)美瑛や農業等に関心を持つことによる抑止力の育成(美瑛ブランド力の強化)
(4)いわゆるインスタ映え対策



(1)取り締まり等による抑止力の強化について

 今まで対策としてものとしては、立入禁止の看板設置、観光アドバイザーによるパトロール等が挙げられます。

 立入禁止の看板設置の抑止力に対する課題は、「景色に夢中になり目に入らなかった」という以外にも、色々と課題があるのは、前々回のブログに掲載したとおりです。

 観光アドバイザーによるパトロールは、「観光アドバイザーがいない場所では抑止力となる可能性が低い」「見つかっても注意されるだけなので、抑止力としてはあまり高くない」という課題があると思います。

 遠くで観光アドバイザーに注意されていたのに、私の近くに来たら、また農地に侵入したようなケースを何度か見ていますので、「旅は恥の書き捨て」と思っている人は、1~2回注意された程度では、強い抑止力にはならないのかもしれません。

 よって、罰則を伴う条例制定(次回のブログに掲載予定)や、スマホの監視カメラ化対策(前回のブログ)など、抑止力を強化する別の方法を取り入れる必要があるのではないかと考えています。


(2)美瑛ルール違反がもたらす農業被害発生リスク啓蒙することによる抑止力の育成について

 農地に侵入することによる影響について、美瑛町観光協会では以前、以下のようなパンフレットをホームページに掲載していました。
7935299c

 もちろん、美瑛ルールにも同様の記載があります。

 しかし、これらの情報だけで、果たして抑止力の育成することができるでしょうか?

 ルールとしては理解できますが、なぜ畑に入ってはいけないかを、腹に落として納得できるでしょうか?

 輪作や土壌検診・植物検診、農薬散布、品種改良などの日常的な取り組みを紹介するとともに、これら対策を行っても防げない理由を解説する。

 耕作放棄地は、雑草が増えて、やがて害虫の宝庫になってしまうため、離農等で空き地のように見える雑草地に踏み入った場合、靴底に害虫が付着し、それが周辺の圃場に拡散されてしまうリスクを解説する。

 このような具体的な農業被害発生のリスクを分かりやすく説明することにより、多くの人が腹に落として納得できるようにすることが、農業への関心と抑止力のさらなる育成に繋がるのではないかと思います。


(3)美瑛や農業等に関心を持つことによる抑止力の育成(美瑛ブランド力の強化)

 私は、この点については、今の美瑛町の政策を、そのまま推し進めていって欲しいと思っています。

 特に昨年実施された「写真家と美瑛の丘を巡る写真ツアー」は、とても良い取り組みだと思います。

 以下の計3回実施されたとのことですが、(2)(3)の抑止力育成には、とても効果があると思います。
  1. 6月20日~22日 中西 敏貴 氏
 参加者は限られていますが、今後とも末永く実施していくことにより、多くの方々に参加いただきたいと思います(私も日程調整ができれば、是非参加したいと思っています)。

 また、2005年に発足した「日本で最も美しい村」連合も「美瑛や農業等に関心を持つことによる抑止力の育成(美瑛ブランド力の強化)」に繋がる活動だと思いますし、ビエイティフル(美瑛町公式ブランド)等の取り組みも、美瑛ブランド力強化に繋がるでしょう。

 あとは、美瑛ヘルシーマラソンのかけ丸くんに取って代わり、美瑛の農業や美しい景観をイメージするような新たなゆるキャラを作り、そのゆるキャラが「農地に入ってはいけない理由」を多言語で説明する(動画をYoutubeで流すなど)というような方法も効果があるかもしれません。
 (かけ丸くんは、どう見てもマラソンのイメージしか湧きませんので)


(4)いわゆるインスタ映え対策

 農地への侵入行為・農地への侵入に疑いが持たれる行為を撮った写真をSNS等に投稿した場合、この投稿を見た人達に「農地に入って良いんだ」だとかの誤解を与えたり、「このようなインスタ映えする写真を自分も撮りたい」というような欲望を増長させることになりかねないのは、昨年のインスタ映え問題で指摘させて頂いた通りです。

 しかし、この点については、美瑛ルールにも掲載されていませんし、美瑛町観光協会の発信などでも見たことはありません。

 まずは美瑛ルールに「農地への侵入行為・農地への侵入に疑いが持たれる行為を撮った写真をSNS等に投稿すること。」を禁止する旨の記載を、是非とも追加すべきと思います。
 また、「農地への侵入に疑いが持たれるような写真を投稿する場合、公道から撮影しているのではあれば、それを明記すること。」もルールに加えるべきでしょう。
 また、「地権者の許可を得ている場合は、その旨を明記すること。」もルールに加えるべきでしょう(観光客が地権者の許可を得て入るケースは殆どないと思いますが)。

 このようなSNS等のインターネット利用におけるマナー/モラル問題は、今まで全く想定されていなかったものと思いますので、今の日本の法令で罰則を科すことはできないのではないかと思います。

 であれば、条例として美瑛町が世に発信すべきなのではないでしょうか?

 そして、美瑛ルール違反として投稿を削除する勧告に従わなかった場合、条例により罰則規定(過料)を設けるようにすべきではないでしょうか?

 美瑛町観光協会をはじめとする多くの公的機関が、このインスタ映え問題に何も発信しないのも、その根拠となるルールが存在しないからではないかと思います。

 今のまま放置したら、農地に侵入したインスタ映えする写真が「農地に入って良いんだ」との誤解を生み、「このようなインスタ映えする写真を自分も撮りたい」というような欲望を増長させしまい、次々と農地に侵入して写真を撮る人達が増殖してしまう、そのような最悪の結果を招きかねません。

 よって、まずは美瑛ルールにこのインスタ映え問題を記載することを、強く希望します。

 また、インスタ映え以外にも、例えば数年前にSTVが、牧草ロールのある農地に芸人を入れて、ロールに乗っている映像を放送した番組がありました。

 もちろん、撮影時は地権者の許可を得ていると思いますが、このような映像が誤解を招いてしまう可能性があることは否定できません。

 よって、このような行為も美瑛ルールで禁止すべき事項と思います。


 このようなルールを設けたり罰則規定を設けるのであれば、それを監視する人が必要となります。

 私が昨年見つけた例の1つとしては、ウェディング写真撮影事業者がInstagramにカップルを農地に侵入させた写真を掲載していたので、Instagram写真を削除してもらうとともに、彼らのホームページにも同じ写真が掲載されていましたので、そちらも削除してもらうようお願いしました。

 例えば、「#biei」「#美瑛」などのハッシュタグで数百件の投稿を検索しても、2時間程度あれば十分にできますし、その中で10件くらい違反投稿があったとしても、その対応は半日程度あれば十分可能と思います。

 よって、このような活動は、決して毎日行う必要はなく、週1日程度のワークロードで十分かと思います。


 次に、③目標達成に向けて評価指標を定量的に設定するための政策についてです。

 農地への侵入実態調査の実施については、前回のブログに記載したとおりです。

 美瑛ルール認知度アンケートの実施については、「美瑛時間プレゼントキャンペーン」のアンケートの中で実施する、SNS等で実施する(例えばTwitterでのアンケート調査など)、各宿泊施設等にアンケート用紙を配布して実施するなど、幾つかの情報収集手段を講じて行うべきと考えています。

 このようにして美瑛ルールの認知度を行い、定量的な評価を行っていくことで、美瑛ルールの認知度を把握し、更なるアクションプランを練っていくことが必要と思います。


 以上が、①~③の政策案についての説明です。

 以上に挙げたうち、美瑛町内で既に検討されているような政策もあると思いますが、広報びえいにも、びえいの議会にもそのような情報公開は一切なされていません。

 よって、あえて今回、このような形で提案させて頂きました。


 また、これら政策案の実施には予算が必要となりますが、これはふるさと納税を活用すべきでなはいかと考えています。

 「美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために、美瑛ルールを知ってもらい、守ってもらうための事業」という事業を新たにふるさと納税の対象事業として設定すれば、日本全国にいる多くの美瑛ファンに賛同してもらえ、数千万円くらい集めることができるのではないでしょうか?

 今まだ私は「自然環境及び景観保全、形成に関する事業」にふるさと納税していましたが、この事業への投資しても、恐らくハードウエアがほとんどと使われてきたと思いますので、今思い起こすと残念でなりません。


 私は、①美瑛ルールを認知していて、②美瑛ルール遵守できないというのは、農地に侵入したいという欲望が抑止力を上回っている場合だと考えています。

 人の欲望(例:インスタ映えする写真)は千差万別であり、小さな田舎町の政策として人の欲望をコントロールすることは難しいでしょう。

 よって、欲望<抑止力となるよう抑止力を強化・育成していくことが、基本的な政策として必要なことは言うまでもありません。

 それに加え、欲望を他に向けるという代替策は、同時に進めていくべきと思います。

 いわゆる「オーバーツーリズム」対策の1つである分散化政策です。

 10年位前から、美瑛町は青い池を観光地化してきました。

 これは、新たな観光スポットの開拓というだけでなく、美瑛の丘(私有地である農地)のオーバーツーリズム対策として、丘から離れた白金に観光客を分散化するという狙いも絶対にあったはずです。

 しかし、青い池がAppleの壁紙として採用されるなど想定外の人気となってしまったため、青い池がオーバーツーリズムとなってしまい、「青い池を見に来た観光客が、帰りに美瑛の丘を立ち寄る」というような、当初想定した分散化を覆す流れができてしまいました。

 これらオーバーツーリズム対策は、美瑛町だけでなく富良野美瑛広域観光推進協議会などでも既に検討されているかと思いますが、決してこの地域に限ったことではなく、京都や鎌倉、富士山などの多くの観光地が抱える、観光立国ニッポンとしての喫緊の課題ですね。

 ひとつの案にしか過ぎませんが、例えば美瑛町が所有する土地を農地として開拓し、小麦畑の中に入って撮影できるような場所を提供するというのも、もしかしたらオーバーツーリズム対策になるかもしれません。

 無料にすると、またここがオーバーツーリズムになってしまうので、相応の料金(30分3000円など)を徴収して入場させることにより、「小麦畑の中からインスタ映えする写真を撮る」「ヒマワリに囲まれたインスタ映えする写真を撮る」という欲望をかなえてあげるという方法です。

 これにより、私有地である農地で欲望を満たすというを、ここで代替させてあげることで、欲望<抑止力になるよう仕向けることができるのではないかということです。

 ただ危険なのは、ここが良ければ他も良いのでは?、と誤解されてしまうリスクがあるので、柵などで厳重に囲って、ここが特別な地であることをきちんと認知させることが、必須要件になると思います。

 また、長居されると回転が悪くなってしまいますので、例えば30分を限度にするとか(敷地面積に依存)、ここで撮った写真をSNSに投稿する場合、場所を明記するなどのルールを明確にする等により、インスタ映え問題発生を抑止するとともに、ここが特別な地であることを認知してもらう等、検討すべき課題はたくさんあると思います。

 (そもそも、美瑛町がどれだけ農地に適した土地を所有しているかが大前提となりますが)

 軌道に乗るようであれば、入場を時間割性にして、冒頭の数分間で指導員等による美瑛ルールの説明を行うようなことが望ましいと思います(多言語対応をどうするかが課題ですが)。


 また、このオーバーツーリズムの分散化対策として、喫緊の課題は、冬のクリスマスツリーの木周辺の大混雑問題です。

 青い池のライトアップにより、冬の観光客が増えているのは事実でしょう。

 北海道観光入込客数調査報告書の統計によると、2010年の12月~3月の観光客入込数が11万7千人であったのに対し、昨年は34万5千人で、何と3倍近くも増えています。

 しかし、ライトアップは夜間だけのため、観光バスの多くが、特に晴れた日の夕方には、クリスマスツリーの木に行って、日没後に青い池のライトアップに行くというようなルートが確立してしまった気がしてなりません。

 いわゆるクリスマスツリーの木のオーバーツーリズム問題です。

 昨年のマイルドセブンの丘のカラマツ林伐採により、冬の夕方の観光スポットが少なくなってしまったのも、その原因の一つでしょう。

 美瑛町は、早急にクリスマスツリーの木以外の冬の観光目玉を提案する必要があると思うとともに、もし提案できないのであれば、来年はライトアップを中止することも視野に入れて検討すべきではないでしょうか?
 (2010年比3倍の冬の観光客入込数が、3倍の経済効果を美瑛町に生んでいるかの検証も含めて)


 次回は「美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために」シリーズ最終回のブログでは、今まで3回にわたって提案させて頂いた内容を、条例のたたき台として提案させて頂きたいと思います。


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美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために - 観光客のスマホが美瑛の未来を担う

 美瑛町が今まで行ってきた、農地への無断侵入問題対策。

 ・農地への立入禁止の看板設置
 ・観光アドバイザーによるパトロール
 ・びえいマップへの観光マナーに関する記載
 ・観光マナーに関するパンフレットの作成
 ・観光協会ホームページやブログでの観光マナーの提示
 ・観光協会のSNSを通じて、観光マナー遵守の呼びかけ など

 そして昨年、美瑛ルールが制定されました。

 この美瑛ルールは、ドローン規制など新たに加わった内容もありますが、言わば今まで訴えてきたことをまとめ上げたものであり、今まで訴えてきた観光マナーの延長線上あるものと理解できます。

 今までも、観光マナーを観光協会のホームページやブログ等に掲載したり、観光協会のFacebookやTwitterなどのSNSを通して観光マナーを訴えてきました。

 浜田町長の言う「美瑛ルールをSNS等を通して世界に発信」は、今まで行ってきたことと何が違うのでしょうか?

 25年以上もの長い間解決できなかった問題への対策として、有効な政策なのでしょうか?

 今まで行ってきた「観光マナー」を「美瑛ルール」に置き換えて訴えるだけでは、同じような政策の繰り返しているだけであり、結局、何も解決しないのではないでしょうか?

 一昨年に行われた丘のまち美瑛 景観・写真国際フォーラム2017、昨年行われた丘のまち美瑛 景観・写真国際フォーラム2018は、アジア圏30億人のうち、果たしてどれだけの人達に伝えることができたのでしょうか?

 これらイベントは、何を目的として開催したのでしょうか?
(目的や目標を示すような文言がどこにも見当たりません)

 目的達成のための評価指標は何でしょうか?
(仮に、世界の人達に発信することが目標なのであれば、その定量的な評価指標が提示されなければ、目的が達成できたのか分かりませんよね?)

 これらイベントの開催により、掲げた目的は達成できたのでしょうか?
(定量的な評価指標の提示と、目的が達成できたかを評価できるような情報収集できる仕組みがない限り、目的を達成したとは口が裂けても言えませんよね?)


 私が考えるに、この問題に対する美瑛町の政策に一番欠けていること、それは、
明確な政策目標の設定
目標が達成できたかを確認できる定量的な評価指標の設定
評価指標に達成できたか判断ができるような情報を収集する仕組みの構築
 だと思います。

 ですから、長い間、同じことを繰り返すだけで政策の客観的評価ができないため、観光客の増加に伴い、年々状況が悪化してしまうのだと思います。


 通常、問題を解決するためのプロセスとしては、以下のような方法が一般的だと思います。
 ①目標を設定する
 ②目標に達したかどうかの評価指標を設定する
 ③評価指標に達したかどうか情報収集できる仕組みを検討し、なければ政策に盛り込む
 ④目標を実現するための対策(政策)を立案する
 ⑤議会でその対策(政策)を検討し、予算も含めて承認をとる
 ⑥対策(政策)を実施する
 ⑦評価指標に達したかを評価する
 ⑧評価指標に達していない場合、その理由を分析する
 ⑨分析結果に基づき対策(政策)を立案(又は修正)する

 2014年以降、「広報びえい」を毎月見ておりますが、この問題に対してこのようなアプローチをしているような記載はいっさい見たこともありませんし、「びえいの議会」においても、このようが議論が議会で行われているようにはいっさい見えませんでした。


 行政における目標と評価指標の設定について参考になる事例が、最近もニュースで取り上げられた「日本一の鳥取砂丘を守り育てる条例」です。

 「HAPPY BIRTHDAY NATALIE」という文字が鳥取砂丘に大きく落書きされていたことだけがニュースに取り上げられていますが、少し調べてみると、とても良いお手本でありそうなことが分かってきました。

 生活環境部 砂丘事務所の工程表
 鳥取県では、この条例を遂行するにあたり、明確な政策目標を定め、目標への達成基準を評価するための定量的な測定指標を設定し、目標達成に向けての具体的な事業を設定し、実施結果を評価するという、民間ではごく当たり前のプロセスを、行政にも取り入れていました。

 このような取り組みにより、平成24年度に1,217件あった落書き件数が、平成28年度には209件まで削減されています。

 朝日新聞の報道によると、今年度は現在まで112件だそうです。

 今回のニュースをきっかけに、より認知度が高まり、さらに落書き件数が減っていくかもしれませんね。


 美瑛町において、この農地への無断侵入問題に対して、目標や評価指標を設定しようとした場合、一番必要となる情報が、農地への無断侵入が具体的にどれだけ発生しているかという情報です。


 今、毎日行っている観光アドバイザーによるパトロールで、この情報は収集されているでしょうか?

 もしかしたら、観光アドバイザーが今日何人注意したかという情報ですら、収集されていないのかもしれません。


 美瑛町への観光入込客数は、ここ数年、年間160~170万人あたりで推移していますが、ピークで見ると、7月・8月が月30万人程度です。

 これを単純に日割りすると、毎日1万人となりますが、7月上旬や8月下旬のウィークデーは、もっと少ないと思いますので、ピークと考えられる7月下旬の週末で3万人程度というのが、良い線かな?と思っています。

 このピーク時3万人/日の観光客のうち、農地への無断侵入は実際にどれくらい行われているのでしょうか? 

 私は前回のブログで、ピーク時で1日数千件程度あるのではないか、と記載していますが、これは私自身がわずか30分間、距離にして2km程度進む間に10名以上注意することはザラなので、その経験から感覚的に見て、これくらい発生していてもおかしくないと勝手に推測しているに過ぎません。

 今の状況では、農地への無断侵入の発生状況が分からないので、定量的な目標も設定できないですし、評価指標もできません。

 それどころか、観光アドバイザーがどの程度足りなくて、あと何名くらい増やさないとならないのかというようなことも、全く分からないのではないかと思います。

 
 なので、私の今の意見としては、農地への無断侵入の実体をできる限り客観的に情報収集する仕組みを構築することが、今後の政策を実行し評価していくための、最優先課題ではないかと考えました。

 その具体的は方法は、一言で表現すると「観光客のスマホを監視カメラにする」です。


 私も以前は、観光アドバイザーの業務を支援するために、観光客やカメラマンが農地への無断侵入のパトロールに協力すべきではないかと考えていました。

 しかし、観光客やカメラマンによるパトロールを美瑛町が後押しするには無理があり、やはり自己責任において行うしかないであろうと考えるようになりました。

 理由は以下のとおりです。

・美瑛ルール違反者に注意した際に、反撃(威嚇や場合によっては暴力)を受けるリスクがあるが、公務員ではないため、その業務遂行を守る法律がない。
・もし、一般人(観光客やカメラマン)が危害が及ぶような事件があった場合、美瑛町がメディアから叩かれることになってしまい、この政策自体が否定されることになりかねない。

 それに加え、今のパトロールには以下のような課題があると考えています。

・パトロールは、単に人数を増やせば良いというだけでなく、パトロールの質を上げなければ、いくら人数を増やしたとしても、効果的にパトロールできないのではないかと考えられる。
(だから私がちょっと見回っただけで、わずか30分の間に10名以上も注意できることがザラにできてしまうのではないかと思っています)
・パトロールの質を上げるためには、単に緑肥のヒマワリが咲いている場所を重点的にパトロールするというような誰もが思いつくことだけでなく、科学的アプローチ(美瑛ルール違反者発生統計を参考にする等)を行う必要があると考えられる。
・そして何よりも、あとどれだけリソースを投入すれば、問題解決に向けて効果的なのかが、誰も分からない。


 それでは「観光客のスマホを監視カメラにする」についての内容に入りますが、概要としては以下のようなことを考えています。

①観光客にスマホアプリを導入してもらい、美瑛ルール違反の写真を撮影したら、撮影日時・位置情報とともにクラウドにアップしてもらう。位置情報サービスがONになっていれば、JPEGファイルのExif情報に撮影日時・位置情報(緯度・経度)が記録されているので、利用者は写真を選択して送信ボタンを押下するのみである(余計は補足情報は入力させない)。

②観光客はスマホアプリを導入した際に会員登録すれば、美瑛ルール違反の写真投稿件数に応じてポイントが付与され、一定ポイントが溜まったら「好きです美瑛商品券」と交換できる。
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③観光アドバイザー向けアプリには、投稿情報がリアルタイムに更新され、直近5分以内に美瑛ルール違反が発生した場所が地図上に表示される。

④技術的に可能であれば、美瑛ルール違反発生場所の一番近くにいる観光アドバイザーに、プッシュ通信で違反発生を通知し、現場への直行を促す。

⑤観光アドバイザーが美瑛ルール違反者を見つけた場合は、注意する前にまず違反の写真を撮り、後でアプリを通してクラウドにアップすることで、発生場所や発生件数を正確に記録するよう努める。

⑥管理者向けシステムとしては、主に農家向けへの情報公開用に、写真に写っている顔や車のナンバーなどの個人情報を隠蔽し、農家向けに公開できる準備を行う。

⑦管理者向けシステムとして、美瑛ルール違反の発生情報を様々な視点から分析して、Webなどを通して一般向けに公開できる仕組みを構築する(情報公開はとても重要だと思います)。

⑧農家向けシステムとしては、会員登録制とし、地域別に発生状況分布を示す地図と、個人情報が隠蔽された写真を見ることができるようにする。農家さんに対しては、この情報に基づいて、土壌検診や輪作計画に生かせるような仕組みを構築する。

⑨農家さんに具体的な被害が発生し、写真よりその関与が疑われる場合、美瑛町に写真の原本を請求することができ、警察への被害届の際に参考資料として提出することができるようにする。

 アプリでの送信対象とする美瑛ルール違反写真の案としては、以下を考えています。
 ・農地への侵入
 ・農地上空でのドローン飛行
 ・ゴミの投げ捨て
 ・撮影不可と指定された場所での撮影

 また、ルール違反の現場写真だけではなく、以下のように後からその状況を撮影したものも対象にすべきと考えています。
 ・ゴミが投げ捨てられた状況の写真
 ・降雪期などにおける農地に侵入した足跡の写真
 ・多くの観光客に踏みつぶされて剥げてしまった小麦畑


 この政策を実行する上で重要なポイントと思うことは、以下の3点です。

①スマホなど位置情報が自動取得できる撮影機器で撮影してもらうこと。
②情報源はJPEG Exif情報と写真のみとし、余分な情報は入力させないこと(短時間に、簡単な作業手順で送信してもらうため)。
③美瑛ルール違反の情報収集が目的であるため、決して観光客に注意することを義務付けたり、推奨したりしないこと(観光客間で余計なトラブルが発生してしまうリスクがあり、スマホで違反写真を送信するから、こんなことになるのだとメディアに叩かれる可能性も考えられるため)

 但し、①については、外国人の場合、プリペイドSIMカード等の利用によりデータ通信サービスが利用できるようにする必要があるため、もしデータ通信サービスの利用率が高くないのであれば、当初はアプリ利用者の対象から外した方が良いのかもしれません。
(モバイルWiFiは、恐らく街中でしか使えないのでは?)


 構築する際のクラウドサービスとしては、ニフクラが(Nifty Cloud mobile backend)良いのではないかと考えています。

 私も、「北海道Quiz」というアプリで、利用者のニックネームとパスワードの管理、クイズの連続正解ランキングの管理を、このニフクラを利用して行っています。

 ニフクラには以下のような機能があるため、有効活用すれば、色々な対策として活用できそうです。

【会員管理・認証】
メールアドレス認証、SNSアカウントでの認証、ロール(観光客、観光アドバイザー、管理者、農家など)
【データストア】
会員情報管理(メアド、ニックネーム、パスワード、獲得ポイントなど)、美瑛ルール違反情報管理(撮影日時、位置情報など)、ランキング管理(会員にニックネームを登録してもらい、獲得ポイントランキングを表示するなど)
【ファイルストア】
美瑛ルール違反の写真管理(原画像と個人情報隠蔽画像)
【位置情報検索】
美瑛町役場から半径25km以内にいる人の検索、特定のスポットの近くにいる人の検索など


 このようなシステムを構築することにより、観光客にアプリを導入してもらい、丘めぐりの最中に発見した美瑛ルール違反を撮影・投稿してもらうことで、多くの人のスマホを監視カメラとして、美瑛ルール違反情報を定量的に収集・分析できるようにし、この問題解決に向けての目標設定や評価指標の設定に生かせるようになるのではないかと考えています。

 加えて、観光客のスマホが監視カメラであることが広まることにより、美瑛ルール違反行為の抑止力になる可能性も秘めていると思います。


 またこのアプリを監視カメラとしての機能だけではなく、位置情報検索とプッシュ通信を連動させることにより、「美瑛町周辺(例えば町役場から半径25km以内)に来たら、美瑛ルールのリンクをプッシュ通信でお知らせする」「緑肥のヒマワリが咲いている場所に来たら、農地への無断侵入を抑止するメッセージをプッシュ通信で送信する」なんてことが、技術的には恐らく可能のようです。
(勿論、緑肥のヒマワリが咲いている場所を、管理者が定期的にロケハンしてシステムに登録する必要があります)

 GPSの精度がもっと向上すれば、「公道から農地に侵入したタイミングでスマホのアラートを鳴らす」なんてことが、将来的には可能になるかもしれません。


 もちろん、このような仕組みを作るにあたっては、プライバシーポリシー(個人情報保護方針)を作成し、会員登録された情報の利用範囲、投稿された写真の利用範囲を明確に示すことが必要なのは、言うまでありません。


 以上が、今回のテーマ「観光客のスマホが美瑛の未来を担う」に関する私からのの提案です。


 問題は、美瑛ルールやこのアプリ導入を広めていくためにはどうすれば良いかということですが、それは次回のブログで提案させて頂きたいと思います。


 
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美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために - 美瑛ルールについて考える

 2017年7月に、美瑛町畑侵入条例を提案させて頂いてから約1年半、私自身は法律の素人(一応、法学部卒ですが...)ではありますが、仕事や丘めぐりの間に、コツコツと法律や条例等を勉強し、条例のたたき台を作成しましたので、当ブログで公開させて頂きたいと思います。

 しかし、いきなり条例(案)を掲載するのも唐突すぎますので、今回より『美瑛の丘の美しい農業景観を後世に残していくために』と題して、あくまで私の個人的な意見ではありますが、4回に分けて、以下の私からの提案を記載させて頂きたいと思います。
【第1回】美瑛ルールについて考える
【第2回】スマホが美瑛の未来を担う
【第3回】美瑛ルールを効率的に広めるには?
【最終回】美瑛町農地無断侵入禁止条例(案)

 今回のブログのテーマは『美瑛ルールについて考える』です。

 まずは、丘のまち美瑛 景観・写真国際フォーラムの開催直後に行われて美瑛町議会における浜田町長の答弁をご覧ください。

【平成29年第4回定例会(2017年6月22日~23日)】「農業と観光の進め方」に対する浜田町長答弁
①丘のまち美瑛の美しさと写真文化を国内のみならず世界に発信していき、先人たちの農林業の営みが築いた景観を守り育むため、写真に残して次の世代に引き継ぎ、写真による情報発信や地域の人々との交流ができるまちづくりを目指す。
②農業と観光業との折り合いなどの課題に向き合い、今日まで培ってきた写真文化を通じて、美しい景観を将来に引き継ぐため、新たな美瑛独自のルールづくりについて、SNS等を通じて世界に発信することを目指す。
 
 ここに記載されている「新たな美瑛独自のルールづくり」が、昨年制定された通称『美瑛ルール』です。
Biei-Rule

 この美瑛ルールは、上の写真のようなパンフレットとして美瑛町内各施設に置いてあるとともに、美瑛町公式サイトおよびNPO美瑛町写真映像協会にて公開されています。


 風景写真家の第一人者、前田真三氏の「麦秋鮮烈」等の作品により、景勝地として一躍全国的に有名になった『丘のまち美瑛』。

 前田真三氏の作品の中で私が一番好きなのが、神秘の黄昏

 この作品は公道からの撮影ではなく、私有地(恐らく、農作業車用の私道)からの撮影です。

 前田真三氏は、農家の方々との関係づくりをとても大切にされていた方で、日頃から撮影場所の提供などでお世話になっている農家さんに、菓子折りを持っていくなどの努力をされていたそうです。

 だからこそ、このように私有地からの撮影ができたのでしょう。


 その後、前田真三氏の作品が写真集や写真雑誌、ポスターなどで公開されるようになるにつれて、全国各地より風景写真愛好家が訪れるようになりました。

 また、車のCMやタバコのCM・パッケージで使われたロケ地を、「ケンとメリーの木」「マイルドセブンの丘」「セブンスターの木」と名付けられて観光スポットとして紹介されるようになったり、ドラマや映画のロケ地になったりすることで、徐々に多くの観光客が訪れるようになりました。

 そうです。美瑛の丘は観光地として整備された場所に行政や民間が観光客を集めようとしたのではなく、農家さんたちが農業を営む土地に、その美しい農業景観が口コミやメディアなどを通して徐々に広まり、多くの観光客やカメラマンが訪れるようになったという、全国的に見ても珍しい場所です。


 元々、観光地として多くの人々が訪れることを想定していなかったこともあり、その結果、観光客やカメラマンによる農地への無断侵入が頻発し、25年以上にも及び長い間、全く解決への目途が立たない問題として、農業と観光の共存に向けて、重くのしかかっています。

 特にここ数年、外国人観光客の急増やインスタ映え問題などにより、より状況は酷くなっているように思われます。

 そして昨年11月、旭川空港の新国際線ターミナルの完成により、今年から国際線の乗り入れも増えるでしょうから、さらにこの問題に拍車をかけることにもなりかねません。


 詳しくは、美瑛町在住の方で、美瑛の地域課題を未来の視点から研究するソーシャルネット「NorthQuest びえい未来ネット」さんが簡潔にまとめていますので、以下をご覧ください。
 (No.39) 25年たって未解決、美瑛~観光客の農地侵入
 (No.40) 風が吹けば桶屋が儲かる、美瑛~農業と観光の事例研究

 私も全く同意見で、
  ・美瑛ルールをSNS等を通じて世界に発信
  ・観光アドバイザーによる監視
  ・農地への侵入禁止の看板設置
 だけでは、この問題を永久に解決することは不可能だと思います。


 今から約5年ほど前、美瑛町観光協会のホームページに以下の文書が掲載されました。
c53332fd

 今までは、農地への無断侵入を「観光マナー」の問題としてしか取り上げてこなかった美瑛町が、旭川東警察署との連名で、犯罪(軽犯罪法第1条32号違反)として取り上げるようになったことです。

 ようやく、美瑛町もこの問題解決に向けて本気になったかと期待しましたが、1年も経たないうちに、この文書はホームページから消えてしまいました。

 なぜでしょうか?

 警察や検察の捜査にも関わる問題なので、今後とも明らかにされることはないかもしれませんが、私は以下の2点が理由ではないかと推測しています。

①軽犯罪法第1条32号の法令自体の不備
「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者」を文面通り解釈すると、以下のようになるかと思います。

【入ることを禁じた場所】立入禁止であることの意思表示が示されている場所(看板、塀やロープでの囲い込みなど)
【他人の田畑】文字通り、私有地である農地
【正当な理由がなくて】違法阻却事由のないこと。具体的には以下に該当する行為でないこと。
・正当行為(刑法35条) - 法令行為・正当業務行為
正当防衛(刑法36条1項) - 急迫不正の侵害に対して、自己または第三者の権利を守るために行った行為
緊急避難(刑法37条1項) - 自己または第三者に対する現在の危難を避けるため、侵害以外に対して行った避難行為
自救行為
被害者の同意

 例えば、以下のような場合は、正当行為(正当業務行為)として罰せられないことになります。
(例1)JA職員が、土壌検診のために農地に立ち入って土壌を採取した場合
(例2)カルビー職員が、契約農家の馬鈴薯の生育状況を見るために農地に立ち入った場合
 また、公道に熊が出たため農地に入って身を隠した等のような場合は、緊急避難として認められることでしょう。

 プロ・カメラマンが良い写真を撮るために農地に無断侵入するのは、もちろん正当行為(正当業務行為)には該当しません。
 農地から撮ったら必ず良い写真になるとの根拠が全くないからです。

 しかし、日本の刑法では「罪を犯す意思がない行為は、罰しない。ただし、法律に特別の規定がある場合は、この限りでない。」(38条1項)という条文があるため、過失では罪に問えません。

 加え、この軽犯罪法第1条32号のうち「他人の田畑」への侵入には、重大な不備があると言われています。この点については、住居侵入罪である刑法第130条と比較すると、明確になります。

【刑法第130条】(住居侵入等)
 正当な理由がないのに、人の住居若しくは人の看守する邸宅、建造物若しくは艦船に侵入し、又は要求を受けたにもかかわらずこれらの場所から退去しなかった者は、3年以下の懲役又は10万円以下の罰金に処する。

 つまり、住居侵入罪の場合は、たとえ過失で侵入したとしても、退去要求に応じなかった場合は、刑法違反になるのに対し、田畑侵入の場合はそのような条文がないため、田畑から退去しなかったとしても、故意に侵入したことが認められない限り、罰することができないのです。

 農地への無断侵入者が「立入禁止の看板が見えなかった」という常套句を言い続けている限り、軽犯罪法違反で罰則規定を適用することができないのです。

 故意性を客観性をもって確実に立証するためには、立入禁止の看板だけでなく、農地を柵やロープでロックアウトする必要がありますが、広大な農地でそんなことできませんよね。

 たとえ、美瑛町が大量の税金を投入して柵で囲ったとしても、美しい農業景観を著しく阻害してしまうことになってしまいますので。

 このような事情から、特別な事情がない限り、農地への無断侵入を旭川地方検察庁が「微罪処分」としているのかもしれません。

②刑事訴訟法第246条に基づく微罪処分
 微罪処分とは、警察が犯罪を犯した事件を検察に送致することなく、刑事手続を警察段階で終了させる日本の刑事手続を言います。

 刑事訴訟法第246条で「司法警察員は、犯罪の捜査をしたときは、この法律に特別の定のある場合を除いては、速やかに書類及び証拠物とともに事件を検察官に送致しなければならない。但し、検察官が指定した事件については、この限りでない。」と規定されています。

 同条にいう「検察官が指定した事件」の具体的内容は、一定の犯罪の種類(例えば農地侵入等)や内容(被害の程度等)、被疑者の情状(前科等)などを考慮して各地方検察庁が定めた基準によって決まり、これを微罪処分と言います。

 つまり、警察に捕まっても送検されることなく、注意のみで釈放ということです。

 微罪処分の詳細は、犯罪捜査規範第198条~200条に規程されています。

 微罪処分の最たる例は、交通反則金です。

 軽微な道路交通法違反を、全て刑事訴訟法の手続きに従って処理していたら、検察や裁判所がすぐにパンクするからです。

 交通反則金は日本全国的な微罪処理としてルールづけされていますが、各地方検察庁が定める微罪処分も、各地方検察庁がパンクしてしまうような軽微でかつ大量に発生することが想定される事件を、微罪処分として定義している例が多いそうです。

 もし美瑛町における農地への無断侵入を、軽犯罪法違反として刑事訴訟法の手続きに従って処理したら、旭川地検がパンクしてしまうことは、火を見るよりも明らかですよね。
(私の個人的な見解ですが、夏季には毎日数百件程度、7月下旬の週末には毎日数千件程度の農地への無断侵入が発生していると思っていますので)

 そのような理由で、旭川地検より旭川東警察署に対して、農地への無断侵入は特別な理由がない限り微罪事件として扱う旨の通達があったのではないか、というのが私の推測です。

 旭川東警察署も、免罪事件で処理したとしても、犯罪捜査規範第199条に従って微罪処分事件報告書として地検に毎月提出しなければならないので、農地への無断侵入を捕まえても罰則することができず、報告書だけ作成するというモチベーションが上がらない業務負担がのしかかってきますし...

 観光客の多い夏季には、交通事故も多発しますし、農作物の盗難被害も毎年のように発生しているようですので、そもそも警察に農地への無断侵入を取り締まるようなパワーは殆ど残されていないというのが実情でしょう。


 以上の理由により、軽犯罪法違反での取り締まりに現実性は殆どないことを理解しましたので、美瑛町が独自に条例を設定し、罰則規定を設けて、警察や検察の力を借りずに町独自に取り締まるしか、この問題を解決できないであろうと考えるようになりました。

 冒頭に、浜田町長の答弁として「美瑛ルールをSNS等を通じて世界に発信」が今の美瑛町の考えであることを紹介しましたが、はたしてこれでこの問題を解決できるでしょうか?

 現時点で、美瑛町観光協会のFacebookのフォロワーは2万人弱、Twitterのフォロワーは9千人弱です。Twitterのフォロワーさんの大多数は、Facebookのフォロワーでもあると思いますので、美瑛町観光協会が発信したとしても、年間の美瑛町に訪れる観光客の1%程度にしか伝わらないでしょう。

 世界に発信するということは、少なくてもアジア圏30億人に対して発信することになると思いますので、SNSを通して美瑛町は広告宣伝費をどれだけかけるつもりなのでしょうか?

 もしくは、広告宣伝費を使わずして、どのように広めるのでしょうか?

 私の提案は、美瑛町畑侵入条例のブログにも記載したとおり、この問題解決に向けての美瑛町の強い意思を罰則規定のある条例として世に発信することです。

 美瑛ルールには、ありきたりの観光マナーしか記載されていませんので、ニュースにとりあげられることは殆どないでしょうし、今まだ行ってきた観光マナー対策を、ただ単にまとめただけですので、この問題を解決しようという強い意志がほとんど感じられません。

 しかし、問題解決に向けての強い意思を表明するような罰則規定のある条例でしたら、きっと多くのニュースやメディアに取り上げてもらい、SNSの広告宣伝費を使わなくても、多くの方々に広めることができるのではないかと考えています。


 さて、話は今日の本題である美瑛ルールに戻ります。

 この美瑛ルール、皆さんはどのように感じたでしょうか?

 私の意見としては、多くの方々に読んでもらうためには、必要な情報を分かりやすくコンパクトにまとめなければならないため、美瑛に初めて来る多くの観光客向けとしては、この内容で良いかと思います。

 しかし、美瑛のリピーター向けとしては、これでは内容が不十分だと思われますし、美瑛で観光客向けの事業を営む方々、美瑛に観光で来る事業者向けに、別の視点からのルールが必要と考えます。

 また、後日提示させて頂く予定の罰則規定のある条例を制定するためには、罰則とする行為の詳細を取り決めていく必要があります。

 具体的には、美瑛ルールについてそれを補足するような詳細ルール観光事業者向けに必要と考えられるルール、そして、なぜルールを守らなければならないかを農業を守るという観点からの分かりやすく具体的な説明です。

 現在の美瑛ルールを補足すべきルール、新たに付け加える必要がある観光事業者向けルールとして、私の提案は以下の6点です。

1.私有地である農地の定義を明確にする。

2.農地に人が立ち入ることしか禁止していないように見受けられるので、自転車や車などの車両、三脚などの撮影機器、ペットを畑に入れて撮影する等の行為も含むことを明確にする。

3.農地への立ち入り禁止を個人の責務とするだけでなく、撮影ツアー等におけるツアー開催者の責務を明確にする。
 ①農地への無断侵入を行わないことを、ツアー参加者に周知すること
 ②撮影ツアー等の最中に、ツアー参加者による農地への立ち入りが行われよう監視すること
 ③もし農地への無断侵入が行われた場合はそれを抑止すること
【撮影ツアー等】カメラマン等による撮影ツアー、ネイチャーガイド等による散策ツアー、ガイド等によるサイクリングツアー、観光事業者等によるバスツアー、タクシーによる観光ツアー、ウェディング撮影ツアー等をいう。

4.地主への許可を得て農地に立ち入る際のルールを明確にする。
 ①農地に立ち入る際、許可を得ていることを証明できる情報を携帯すること
 ②地主への許可を得る際、許可する期間を明記してもらうこと
 ③許可する期間の明記がない場合のルールを明確にすること(例えば発行日より7日以内など)
 ④立ち入る際、地主の指示に従うこと(靴カバー装着など)
 ⑤農地へ立ち入りに対する追従者が発生するリスクを考慮すること(他の観光客がいる前で農地等へ立ち入りは行わない)
 ⑥農地へ立ち入りに対する追従者が発生した際に、適切な対処を行うこと(追従者に対して立ち入りを抑止する責務を負う)

5.センターラインがない幅員の狭い道路について、多くの観光客等が訪れることにより町民等の日常生活に影響を及ぼすことが想定される場合、たとえ公道であっても観光バス等の通行制限道路として明示すること。

6.インスタ映え問題に対応するため、美瑛ルールに「農地への侵入行為・農地への侵入に疑いが持たれる行為を撮った写真をSNS等に投稿するのを禁止」という旨の記載すること。


 以上のち、1番重要で且つ難題なのが「私有地である農地の定義」でしょう。

 この点について色々と考えてみましたが、許可なく入ってよい場所を定義し、それ以外は「私有地である農地」として扱うという方法です。

 以下、特別な許可なしに立ち入って良い場所をリストアップしてみました。
① 公道
公園
③ 農地ではあるが、地主が立ち入りを認めている場所(地主の指示に従うこと)
 ・四季彩の丘
 ・ぜるぶの丘
 ・赤麦の丘(地主が指定する赤麦鑑賞時期に限る)
 ・新栄の丘ヒマワリ畑のトラクター用通路(地主が指定するヒマワリ鑑賞時期に限る)
 ・ファームズ千代田
 ・美瑛ファーム など
④ 農地ではあるが、本町が所有する場所
 ・四季の交流館裏手の丘(通称:天空のテラス)
 ・映画「愛を積むひと」ロケ地跡 など
⑤ 宿泊等を目的とした宿泊施設への立ち入り
⑥ 飲食等を目的とした飲食施設への立ち入り
⑦ 商品購入等を目的とした購買施設への立ち入り
⑧ 鑑賞等を目的とした鑑賞施設(写真ギャラリー、ガーデン、美術館など)への立ち入り
⑨ 参拝等を目的とした神社への立ち入り
⑩ その他、施設利用等を目的とした公共施設等への立ち入り
(国有林や大雪山国立公園については、私ではよく分からないため省いています)
 
 この中で最も重要なのは、公道の定義でしょう。

 公道は、特別な法律や条例がない限り、誰でも通行することができる道路です。

 また、公道には、道路法に基づく国道、道道、町道に加え、農林水産省が指定する農道や林道、自転車道、自然歩道があります。

 これらが明確に公道であることを記載した、美瑛マップは存在しますでしょうか?

 Googleマップやびえいマップ、昭文社マップ、ゼンリン住宅地図などを見ましたが、公道と私道を明確に切り分けて表示されている地図は皆無でした。

 よく美瑛町では「舗装された道路から撮影しましょう」などとSNSで発信されていますが、全長約650kmある町道のほぼ半分に該当する330kmは未舗装道路です。

 もし未舗装道路から撮影したとして、観光アドバイザーの方に注意された時、それがもし町道であれば、誰も有する公道を通行する権利への侵害となります。
 
 美瑛ルール制定にあたり、公道を明確にし地図に記載することが、何よりも重要であると私は考えています。

 この作業は、美瑛町役場でしかできない仕事であり、美瑛ルールを正確かつ適切に運用する上で、早急に取り掛かるべき最も重要な作業だと思います。

 また、公道と農地との境界線も明確に定義する必要があります。

 これについては、文字で定義するのはなかなか難しいと思いますので、具体的な事例を10点くらい写真で提示するのが良いかと思います。

 昨年まで、マイルドセブンの丘は、舗装された公道と農地の間に、明確な境界線となる溝があるにもかかわらず、農地の中に観光スポットである看板を設置し、約2m先の農作物が栽培されている場所まで、事実上立ち入りを許していました。

 著名な観光スポットでこのような美瑛ルールに反する運用を行ってしまったため、観光客の多くは「舗装道路を外れて土の部分にも立ち入ってよいのでは?」と誤解してしまったことでしょう。

 もしかしたら、マイルドセブンの丘における美瑛ルールに反した運用が、他の農地への無断侵入を促す結果になってしまっていたかもしれません。

 既に観光スポットである看板は外されていると思いますので、今年からは道路脇の溝を境界線として、本来の美瑛ルールに法った運用がなされることを望みます。


 また、観光バス等の通行制限についても、既にクリスマスツリーの木の前の町道では、晴れた日の夕方はかなり問題になっていると思いますので、通行制限を検討すべきと思っています。

 個人的には、赤羽の丘に侵入してくる宮本バス(美瑛町の観光バス)も、あんな狭い道に侵入するなんて非常識だと思いますので、是非制限してほしいと思っています。



 次回は、「スマホが美瑛の未来を担う」と題して、観光アドバイザーによるパトロールを支援し、農家さんにもメリットがあるような仕組みを提案したいと思います。


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口蹄疫ウイルスの恐怖

 2010年、日本中の畜産農家・酪農家さん達が震撼する出来事が発生しました。

 覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、宮崎県で発生した牛、豚、水牛の口蹄疫ウイルスの流行です。

 日本では、2000年に宮崎県で3戸、北海道本別町で1戸の感染が確認されてましたが、それ以来10年ぶりの口蹄疫感染となりました。

 こちらのサイトに、当時の詳細が記載されておりますので、興味ある方は是非ご覧ください。
 宮崎県口蹄疫復興メモリアルサイト

 口蹄疫とは、主に偶蹄類(牛、豚、羊、ヤギ、シカ、イノシシなど)に感染するウイルス性伝染病で、感染力が強く、一度発生すると畜産農家・酪農家の経営に大きな影響を与えます。

 また口蹄疫は、家畜伝染病予防法で法定伝染病に指定されており、患畜や患畜が疑われる場合のみならず、同一厩舎の家畜は全頭殺処分ということが法律で定められています。国際獣疫事務局(OIE)の国際規約でも、全て殺処分ということが定められています。

 口蹄疫はウイルスなので、感染した家畜が吐き出す呼気による空気感染、エサに付着したウイルスによる経口感染、傷口からウイルスが入り込む接触感染など、様々な感染経路があるため、一頭の家畜が感染してしまうと、瞬く間に伝染していきます。

 なお、口蹄疫ウイルスに感染した家畜の牛乳を飲んだり、牛肉や豚肉を食べたりしても、人間に口蹄疫ウイルスが感染することはありません。

 しかし家畜は経済動物です。(ドライな言い方で申し訳ございません)

 ウイルス感染により、乳が出なくなった乳牛や、成長しなくなった肉牛や豚に、残念ながら存在価値はありません。生かすこと自体がエサ代など管理コストとして経営に降りかかってくるからです。


 当時の民主党政権は、家畜伝染病予防法に基づき、そして伝染を宮崎県内に封じ込むため、発症地から半径10kmの全頭殺処分という判断を下しました。

 その後も口蹄疫の流行範囲は拡大し、宮崎県では最終的には297,808頭もの家畜(牛・豚)を殺処分することになってしまうという、とても悲劇的な出来ことでした。

 私も、当時の東国原知事が、宮崎牛ブランド死守のため、感染していなかったエース級の種牛6頭だけは殺処分されてなるものかと離れた場所に移し、特例救済を受けるために嘆願していたニュースを思い出します。


 なぜ口蹄疫が宮崎に持ち込まれることになったのか、残念ながらその感染源は明確になっいないようです。しかし、以下のように中国から輸入した稲わらを感染源として疑う記事やレポートも出ています。
 ・口蹄疫で揺れる宮崎(9)~感染原因は稲わら?
 ・【検証】中国産稲わらの感染源の可能性

 そうです、口蹄疫は隣国である中国や韓国、台湾、香港で頻繁に発生しているのです(農林水産省:口蹄疫に関する情報)。

 特に、中国や韓国では、毎年のように口蹄疫が発生しています。

 稲わらは家畜のエサになりますので、そのエサを介して口蹄疫に感染したのではないかと疑われている訳です。

 
 美瑛では、それまで観光客などによる牧草地への無断侵入に対して、酪農家さん達は比較的寛容でしたが、この悲惨な出来事を機に、私たち観光客の目から見ても変化がありました。

 その変化とは、牧草地への立入禁止看板の設置です。

 口蹄疫を農地に持ち込ませないという、酪農・畜産農家さんたちの強い意思表示です。


 牧草地で育てた牧草は、美瑛では6月~9月にかけて年3回くらい刈り取りを行い、数日間乾燥させた後、牧草ロールを作成します。
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 牧草ロールはその後、トラクターを使ってトラックに乗せて、牧場に運ばれます。
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 そして、牛や豚など家畜のエサになるわけです。

 牧草地は、都会人たちにとってはあまりなじみがなく、単なる草むらと思ってしまう人もいるかと思いますが、ここは牛や豚のエサを育てる立派な畑なのです。

 牧草地に牧草ロールができると、観光客やカメラマンたちは目を輝かせながら集まってきます。

 ひとりが不用意にも牧草地に入ってしまうと、それを追従するかの如く多くの人達が入り込み、牧草ロールのそばで写真を撮ったり、牧草ロールに寄り掛かったり、挙句の果ては牧草ロールに登ってしまったりなど、それはもう無法状態。

 美瑛に足繁く通う人の多くは、そのような残念な場面に出くわした人が多いのではないでしょうか?


 中国や韓国から来られた方、または中国や韓国に渡航歴のある方で、現地の牧草地に入られた方がいたら、もしかしたら過去に何万頭と殺処分して埋められた口蹄疫ウイルスが、靴底や衣服・かばんに付着しているかもしれません。

 そのような方が、牧草地が畑と知らずに入ってしまい、靴底にもし口蹄疫ウイルスが付着していたら・・・

 そのような方が、牧草ロールに寄りかかってしまい、衣服やかばんにもし口蹄疫ウイルスが付着していたら・・・

 そのような方が、牧草ロールに乗ってしまい、靴底にもし口蹄疫ウイルスが付着していたら・・・

 そうです。それが今、北海道、特に美瑛町で最も警戒しなければならない最大のリスクではないか、私はそう考えています。

 北海道は、中国や韓国からの観光客がとても多く、その中でも美瑛町は、畑への無断侵入が圧倒的に多いからです。


 美瑛では畑作農家と酪農・畜産農家の協力により、地域の農業、酪農・畜産業をお互いが支え合っています。

 具体的には、酪農・畜産農家で発生した家畜の糞便を堆肥として畑作農家に提供したり、畑作農家が栽培した小麦畑の収穫後に出る麦わらを、家畜の寝床として酪農・畜産農家に提供したりなどです。

 畑作農家が栽培する小麦畑
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 収穫期が来ると、畑作農家は大型コンバインで小麦の収穫を行います。
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 小麦の収穫が終わると、収穫した小麦をコンバインからトラックに移し、ライスセンターに運搬します。

 収穫が終わった小麦畑には麦わらが残りますので、今度は酪農家さんが小麦畑にロールベーラーを持ち込んで麦稈ロールを作成します。
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 出来上がった麦稈ロールは、牧草ロールと同様に牧場に運ばれます。

 そして、牛などの家畜の寝床となるのです(エサにする場合もあるそうです)。


 もし、靴底に口蹄疫ウイルスが付着した方が小麦畑に侵入してしまったら、それが麦稈ロールとして牛の寝床になってしまうのです。

 口蹄疫ウイルスは空気感染しますので、牛が麦わらの寝床に横たわった時に口蹄疫ウイルスが舞い上がり、牛が吸い込んでしまう。

 そんなことも十分に考えられるのです。


 もし、美瑛町で口蹄疫が本当に発症してしまったら、恐らく感染源の特定はほぼ困難かと思いますので、政府は北海道の農業・酪農を守るため、美瑛町内での封じ込めを行わざるを得ないでしょう。

 感染が広範囲に渡った場合、町内の発症地域の家畜の全頭殺処分のみならず、観光客の牧草地侵入による口蹄疫持ち込みが疑われるため牧草地への消毒剤散布、そして観光客の小麦畑侵入による麦わらが感染源の可能性も否定できないので、地域一体の畑作農家の畑に対しても、ヘリを使って何日間もかけて消毒剤が散布される、そんな最悪の事態を思い浮かべてしまいます。

 ここから先はもう考えたくもありません。

 このような悲惨な事態を招かないようにするためには、牧草地を含む畑には絶対に入らないことです。

 自分は、中国や韓国に行ったことがないから大丈夫、そう思うかもしれませんが、口蹄疫ウイルスは空気感染や接触感染します。

 あなたが中国や韓国に行ったことがなくても、口蹄疫ウイルスが衣服や靴底に付着した人との接触等により、もしかしたらあなたの靴底や衣服に知らないうちに付着してしまっているかもしれません。


 先日のブログでは、「ジャガイモシストセンチュウ」の話をしましたが、北海道病害虫防除所によると「新たに発生した病害虫」に記載されているように、毎年新たな病害虫が発生しているそうです。

 とくに昨年は「ジャガイモシロシストセンチュウ」が網走市で発生し、「ジャガイモシストセンチュウ」に抵抗性のある品種で被害が発生したそうです。


 私たち観光客が、靴底や三脚の足、自転車やバイク・車のタイヤ、そして自分の衣服やカバン...こういったものを介して、口蹄疫ウイルスや害虫、病原菌を畑に持ち込むことは絶対にあってはならないのです。

 そのために私たちができることは「無断で絶対に畑に入らない」、これしかありません。


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フジテレビ「とくダネ!」で放送されました

 本日の朝、フジテレビ「とくダネ!」で「“インスタ映え”で迷惑行為 花畑を踏み荒らし被害相次ぐ」というタイトルで美瑛の観光マナーに関する特集が放送されました。

 実は昨夜、当ブログをご覧になった番組スタッフの方から連絡があり、電話ではありますが取材協力させて頂くことになりました。

 当日、取材班が美瑛に入り観光協会等で取材を行っていたらしく、番組スタッフさんとのお話の中で、おおよそ以下のようなストーリーを描いていらっしゃるというこのがおぼろげながら理解できました(自分の勝手な解釈も一部含まれているでしょうが)。

① インスタ映えする写真を撮りたいがために、外国人による畑侵入が後を絶たない。
② その結果、このような被害が出ている(または被害が発生するリスクに晒されている)。
③ しかし、畑侵入は外国人だけではなく日本人も同様である。また、この問題はインスタ映えだけに限ったものではなく、昔から存在する根深い問題である。
④ 具体的には日本人によるこんな酷い事例もある。

 この中で、②と④についてが私への具体的な取材内容でした。

 ②については、フォテージイン美瑛さんにご協力頂き、ブログに掲載されていたマイルドセブンの丘の小麦畑の踏み荒らし状況を写真を具体的な被害例として利用して頂くことに。

 ④については、印象に残った事例ということでしたので、「観光バスの40~50人が一斉に畑侵入」「キャンピングカーごと畑侵入」という事例を紹介し、番組スタッフさんの方でイラストを作成されました。

 番組に関する個人的な感想としては、よくぞ短時間でここまでのストーリーを作り上げた番組スタッフさんや取材班の方々に敬意を表したいと思うとともに、山崎キャスターのプレゼンも、問題の論点をとても分かりやすく説明頂いて良かったですし、古市さんの横やりに動じずにシナリオを遂行する姿勢もとても立派でした。
 こういう問題が今美瑛で起こっていることを多くの方々に知ってもらうきっかけとしては、良い番組になったのではないかと思っています。

 一方、恐らく一度も美瑛に来られたことのないと思われる古市さんが、現状をよく理解せずにお得意の「逆転の発想」だけに頼ってコメントする姿は・・・


 風景写真撮影で畑に入る人達、インスタ映えする写真を撮るために畑に入る人達は、殆どは以下のケースに当てはまると思います(インスタ蝿については、私自身どういう人種なのかよく理解できていないので除外しています)。

① 知らなかったという人達
 -自国では畑に入っていけないルールになっていない(外国人)
 -ガイドからそういう説明を受けていなかった(外国人)
 -立入禁止の看板が見えなかった(目に入らなかった)
 -牧草地を草むらだと思っていた
 -綺麗なところだったのでつい入ってしまった
 -作物が植わっていない場所であれば良いと思っていた
 -他は看板が立っていたが、ここは看板が立っていなかったので良いと思った
 -他の人が入っているので良いかと思った など

② 他人とは違う写真を撮りたい欲望の塊のような人達

③ 自分の満足できる構図で撮るためには手段は問わないような人達
 例えば、
 -電線が邪魔だから
 -この草が邪魔だから
 -あの木がこの位置で撮れるような構図にしたいから
 ー手前にある土の部分を構図に入れたくないから
 -夕陽とこの木を組み合わせた構図にしたいため
 -太陽がこの木の真上にくる構図にしたいため
 ー公道からだと順光になるが立体感演出するには少し斜行にする必要があるから
 など、人それぞれによって畑に入る理由は様々だと思います。

④ 過去の自分だけの特権?を「立入禁止」の看板ではく奪されたことに納得しない人達


 ①に分類される人達も、実は①の理由だけで畑に入る人は少なくて、多くは②か③も兼ね合わせているように感じます。

 ①だけの人達は、畑に入っているのを注意すると「すいません、知りませんでした」と素直に出てきてくれます。なので、この人達には古市さんの言う「逆転の発想」は有効なのかもしれません。

 しかし、①だけの人は氷山の一角であって、本質的な問題は②③④だと思います。

 ②③④の人達に対して、特定な撮影スポットに限定することは、彼らを無理やり檻に入れるようなものでしょう。
 
 なので、古市さんの「逆転の発想」は私にはとても滑稽に映りました。
 お忙しい方と思いますので、きっと事前に十分な情報を得ることをできずに出演することになり、コメンテータとしての存在感を示すためには、そう演じざるを得なかったのでしょう。


 ②③の人達に注意すると、あっ見つかったとあきらめ顔で出てくる人、渋々畑を出る人、無視する人、逆切れする人。その人の欲望が満たされなかったことに対する感情表現は様々です。

 ちなみに私は小心者なので、④の人達だけは避けて通ります。
 
 外国人観光客の急増やインスタ映えなどで、はたから見える印象は随分昔と違ったように見えるかもしれませんが、変わったのは①の範囲が国内から海外に広がったことであり、②③④という問題は、20~30年前から何も変わっていないと思います。

 マナー/ルールと人の欲望との折り合い、美瑛町は過去も現在も同じ問題で悩み苦しみ続けています。

 美瑛町ではこの問題を観光マナーとして人の善意に訴える政策を取ってきました。

 果たして今後も今のままの政策で良いのでしょうか?

 美瑛で風景写真を撮る人たちの多くは、②③の欲望を持ちつつも、その欲望を「無断で畑に入らない」というルールの中で自己抑制して、撮影場所や構図、季節や時間帯、光や影などを工夫して良い写真を撮ろうと努力しています。

 ①と②、①と③の人達も、「無断で畑に入らない」というルール知ることにより、多くの人が自己抑制できるようになると思います。

 よって、何よりも重要なことは、①の人に対してルールを知ってもらうことでしょう。

 どのようにしたら、アジア圏30億人の人達にそのルールを知ってもらうことができるでしょうか?

 これが、この問題に対する美瑛町の最も重要な課題でしょうし、北海道全体としても考えなければならない課題だと思います。

 そしてルールの理解の仕方も重要になります。

 すなわち、押し付けられたルールとして仕方なく従うか、自分の良心の中でルールを積極的に守っていきたいと思うかです。

 この理解の仕方が、他人の目がない時に自分の欲望をどう自制できるかの違いとして表れてくると思います。


 もう一つの重要な課題は、そもそも欲望を自分でコントロールできない人が少なからずいることです。つまり②③④に直接該当する人達です。

 条例で罰金などを制定し、人の欲望を罰則で抑制する方法を取るべきなのでしょうか?

 それとも「逆転の発想」で何か新しい良い考えはあるのでしょうか?


 ①に対してどのように広く周知していくか。
 ②③④の対策をどのように行っていくか。

 美瑛町は今まさに試されている、そう思います。

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Instagramに見る畑侵入者たち ~その2~

 先日のブログ「Instagramに見る畑侵入者たち」では、非常に多くの方々にシェアして頂きまして、ありがとうございました。

 おかげさまで、まだ1件だけですが、Instagram上の畑侵入写真が削除されたことが確認できました。ブログの⑧がリンク切れになっていることがその証拠です。

 先日のブログでは、ほどんどが外国人と思われるものでしたが(日本人は恐らく⑥のみ)、今回は全て日本人と思われる畑侵入写真のみを掲載します。
 (先日のブログで外国人だけが悪いというような反応をされた方もいらしたので、今回はあえてそうします)


 以下に挙げた写真に載っている畑侵入行為は、全て美瑛町の撮影ルールに違反するとともに、軽犯罪法第1条32号「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者」に該当する、ルール違反/犯罪行為です。

 また、以下の画像は全てInstagramからのリンクですので、クリックするとInstagramに飛びます。

 このように、美瑛ルール違反/軽犯罪法違反に該当する畑侵入行為を世界中に晒されたくなければ、即刻Instagramから投稿を削除してください。そうすれば、自動的に当ブログからもリンク画像が消去されます。

 同時に、今後二度と畑に無断侵入しないことを約束してください!

① 福美沢神社前の畑にバイクごと突っ込んでいる輩

(Instagramより削除されました)

② とうきび畑に侵入する女
(Instagramより削除されました)

③ 緑肥のヒマワリ畑に侵入する女

④ 子供を緑肥のヒマワリ畑に入れて撮影する親
(Instagramより削除されました)

⑤ 緑肥のヒマワリ畑に愛犬を入れて撮影する飼い主
(Instagramより削除されました)

⑥ 新栄の丘の緑肥のヒマワリ畑に子供たちを入れて撮影する親
(Instagramより削除されました)


 以上、2回に分けて「Instagramに見る畑侵入者たち」を見てきましたが、アジア系の人達はナルシストなのか、自分が畑の中に入っている写真をアップするケースが多いので、Instagramの中でもとても目立つのに対して、日本人は自分が好きなもの(子供、ペット、バイクなど)を畑に入れた写真をアップするケースが多いようです。

 このようなInstagramにアップされる写真は、近年、スマホやSNSの普及によって、いわゆる「インスタ映え」する写真を撮って目立ちたいというエゴにより急速に増えてきたものであり、国籍により表現方法の違いがあるにせよ、畑に無断侵入する輩が多いというのは日本人も外国人も一緒です。
 

 一方、美瑛には問題視されてからもう20~30年解決せずに続いている畑侵入問題があります。

 その最たるものが風景写真撮影目的の畑侵入です。

 先月、美瑛に行った際も、このような醜い姿を何度も目撃し、何度も注意して畑から出てもらいました。
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P7260074@

 風景写真の撮影対象は人物ではなく風景であるため、Instagramにアップされた写真を見ただけでは、畑の中から撮影したかどうかは分かりません。

 しかし、見る人が見れば、畑の中から撮った写真だということが直ぐバレます。

 そんな写真を美瑛のフォトコンテストに出しても、審査段階で美瑛在住のプロカメラマンが暴き出しますので、畑に侵入して良い写真を撮ろうなんて魂胆を持っても全く無駄ですよ‼

 素人の私ですら、上記①の写真の撮影場所がすぐに分かるくらいですから。


 Instagramの畑侵入写真に良く見かけられるように、この時期の美瑛は所々でひまわり畑がみられます。

 美瑛で夏~秋にかけて栽培されるひまわりは、一部の観光農園(四季彩の丘やぜるぶの丘など)を除いて、全て緑肥と呼ばれるものであり、決して観光目的のために栽培しているものではありません。

 緑肥とは、その作物の貯養効果により、農地の地力増進のために栽培されるもので、花が咲くと畑に鋤き込まれます。緑肥には肥料効果もありますので、化学肥料に頼ることなく栄養が豊かな農地を作ることができます。農家さんたちは消費者のために、単に美味しいだけでなく、身体にとって良いものを提供しようと日々努力されています。

 また、化学肥料の製造工程では大量の原油が必要になり、CO2排出量も相当量になりますので、農業における化学肥料の乱用が地球温暖化の一因になっているとも言われています。化学肥料を緑肥に切り替えることが、地球環境的にもエコであると言えます。

 このような目的で栽培されている緑肥のひまわり畑にあなたが入った時、もし靴底に害虫や病原菌が付いていたらどうなるでしょうか?

 緑肥はこの後、畑の土に鋤き込まれてしまいますので、害虫や病原菌もずっと畑の中で生き続けることになってしまいます。

 そしてもし、あなたの靴底に付いていた害虫がジャガイモシストセンチュウだとしたら、どういう結果を招くことになるでしょうか?

 ジャガイモシストセンチュウは、馬鈴薯(じゃがいも)に寄生するセンチュウです(詳しくはこちらをご覧ください)。このジャガイモシストセンチュウが畑に入ってしまうと、寄生密度が高い場合、50%以上の減収となってしまう場合もある恐ろしい害虫です。

 もし、あなたが入ったひまわり畑が、その翌年、馬鈴薯が栽培されたとしたら、収穫量が大幅に減ってしまうという大打撃を受けることにもなりかねません。

 美瑛では小麦、馬鈴薯、甜菜(ビート)、豆類を中心とした「輪作」が行われています。輪作とは、同じ畑に毎年異なる作物を栽培することです。こうすることで、特定の作物に必要な土壌の栄養分が不足することや、特定の作物を冒す病原菌や有害線虫が増えてしまうというよう「連作障害」を防いでいます。

 これが、「パッチワークの丘」と呼ばれる毎年異なった美瑛の丘の風景を演出している所以ですが、ジャガイモシストセンチュウは乾燥している中でも10年以上生き延び、現在の科学では全滅させることは不可能に近い厄介者です。あなたが入ったひまわり畑が、その翌年、小麦やビートが栽培されて何の被害がなかったとしても、何年後かに馬鈴薯が栽培された時、大きな被害を農家さんにもたらすといったことも十分にあり得るわけです。

 これは緑肥のひまわり畑に限ったことではありません。あなたが入った小麦畑やとうきび畑に何年後かに馬鈴薯が栽培された時、ジャガイモシストセンチュウが猛威を振るうことも十分考えられます。

 では、ジャガイモシストセンチュウから畑を守るためにはどうすれば良いでしょうか?

 答えはただ一つ、ジャガイモシストセンチュウを畑に入れないことです。

 あなたの靴底や三脚の足、自転車やバイク・車のタイヤ...こういったものを介して、害虫や病原菌を畑に絶対に持ち込まないよう、皆さん、宜しくお願いします。


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Instagramに見る畑侵入者たち

 Instagramで「#biei」や「#美瑛」で検索される画像の中には、悲しいことに畑への侵入を自慢するかの如く投稿している例が多数見受けられます。

 30分程度Instagramを探索しただけで、非常に多くの畑侵入行為と思われる写真が見つかりましたが、足元まで確認できないものもありましたので、畑侵入と断言できる例をピックアップしました。

 以下に挙げた写真に載っている畑侵入行為は、全て美瑛町の撮影ルールに違反するとともに、軽犯罪法第1条32号「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入つた者」に該当する、ルール違反/犯罪行為です。

 また、以下の画像は全てInstagramからのリンクですので、クリックするとInstagramに飛びます。

 このように、美瑛ルール違反/軽犯罪法違反に該当する畑侵入行為を世界中に晒されたくなければ、即刻Instagramから投稿を削除してください。そうすれば、自動的に当ブログからもリンク画像が消去されます。

 同時に、今後二度と畑に無断侵入しないことを約束してください!


① マイルドセブンの丘の小麦畑に入り込み、小麦をむしり取ってポーズする男

② マイルドセブンの丘の小麦畑に入り込んでいる男
 リンク先のInstagramに8枚ほど写真が掲載されていますが、6~8枚目に畑に入っているこの男の姿が写っています。(恐らく5枚目も畑の中)
 どうやら、バンコクの写真家のようですね。 FacebookにもInstagramに投稿された畑侵入の写真がアップされています。
 
③ マイルドセブンの丘の小麦畑に入り込み、手をつないでいるカップル

④ マイルドセブンの丘の農地内に入り込んで撮影しているカメラマンと女性

⑤ 親子の木が見える小麦畑に入り込んでいる男

⑥ 小麦畑に入り込んでいるカップル

⑦ 農地に入り込んでいる男

⑧ 小麦を踏みつけて写真を撮っている男

⑨ 小麦畑に入り込んでポーズをとる男

⑩ 小麦畑に入り込んでポーズをとる女

⑪ 小麦畑に入り込んで写真を撮ってもらっている女

⑫ 小麦畑に入り込んでいる女たち



⑬ 小麦畑に入り込んでいる家族?たち

⑭ 赤い屋根の家がある畑に自転車ごと入り込んでいるカップル
 この写真はどうやら、ウェディングフォトの投稿のようですね。
 残念ながら、美瑛にはウェディングフォトを撮影する連中が季節を問わず多く集まり、悲しいことにこのように畑の中にカップルを入れて撮影するのが恒例行事のようになってしまっています。


 ここ数年、外国人観光客の急増に伴い、外国人による畑進入者が急激に増えてきています。

 そして、このように自国に戻ってSNSで投稿し、多数の「いいね!」をもらうようなインスタ映え?する写真(私からすれば反吐が出るほどの下品で醜い写真ですが)が蔓延すれば、同じような写真が撮りたいという観光客が繰り返し多数押し寄せてくることは火を見るよりも明らかでしょう。

 今回、このようなブログを記載したのは、そのような悪循環に微力ながらも歯止めをかけたいという思いからです。

 畑侵入行為は、日本では上述のとおり「軽犯罪法第1条32号」違反に該当します。

 日本全国で1年間に「軽犯罪法第1条32号」違反でどれだけ送検されているかというと、平成27年(2015年)で僅か3,586件だけだそうです。

 ビブレ~セブンスターの木を往復するだけで、この時期に数十人規模の畑侵入者を注意することはザラですので、私の個人的見解としては、美瑛町における畑侵入行為は、夏のピーク時では1日数千件規模くらい発生していると思っています。

 よって、美瑛町で夏のピーク1日に発生していると思われる「軽犯罪法第1条32号」違反の件数程度しか、年間を通じて日本全国で取締りが行われていないことになります。

 軽犯罪法違反とは言え、警察が1件の取締り(検挙~書類送検)を行うだけでも数時間を要する作業になると思われますので、損害賠償請求が発生する程度の被害が見込まれない限り、警察としても動けない(せめて注意しに行く程度)というのが、残念ながら今の彼らの能力の限界だと思われます。
 (旭川東警察署さん、こんなこと言われて悔しいなら、夏季期間だけでも美瑛交番の人員を大幅に増強して、ぜひ見返してください!)

 それを知っている日本人カメラマンたちは確信犯として密かに畑侵入行為を繰り返し、無知なアジア系外国人たちは、畑に侵入しては自慢げにSNSに投稿する、それが今の美瑛町の現状です。

 そして、今年11月には旭川空港の拡張工事(国際線ターミナルビルの増築)が完了し、さらに国際線が増便されるはずですので、来年からはもっと多くの外国人観光客が美瑛町に押し寄せることになるでしょう。

 今のまま放置していては、来年の美瑛の小麦畑や馬鈴薯畑は、より多くの外国人観光客に踏み荒らされてしまうことが危惧されます。

 警察の取締りが期待できない以上、更なる対策が必要となる訳ですが...

 美瑛町では今年、美瑛ルールを制定しました。

 このようなルールを作り、広く広めていくことは私も大賛成です。

 美瑛町では「美瑛の撮影マナー」という冊子を作成し、日本語、英語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語の5か国語で美瑛ルールが掲載されています。
Biei-Rule

 さらに、「Do's & Don'ts in Biei」という20ページ以上にもおよぶ外国人向けの冊子を作成し、美瑛ルールのみならず日本におけるマナーや交通ルール、交通事故や病気にかかった際の対応方法などを記載しています。

 しかし、これら冊子を街中の飲食店で見かけることは残念ながらほとんどありません。

 私がこれら冊子を見かけたのは、四季の情報館、ビエール、フォテージイン美瑛さん、旭川ラーメン美瑛店さん、+αくらいで、道の駅ですら見かけることはありませんでした。

 理由は良く分かりませんが、これら冊子を観光入込客数分(おおよそ200万人/年?)用意するコストなんて、はなっから予算を確保できる訳がなく、細々とやるしかないからなのではないでしょうか?

 美瑛ルールをこのような冊子やSNS(Facebook広告やTwitter広告)を利用して、アジア30億人に広く知らせようとしたら、どれだけ少なく見積もっても年間数億円以上の広告宣伝費が必要となります。

 ふるさと納税もそろそろ頭打ち状態で、美瑛町でせいぜい年間1億円がやっと。

 残念ながら、美瑛町単独で美瑛ルールをアジア30億人に広めることは到底不可能な話であると私は考えています。

 では、どうすれば広められることができるでしょうか?

 観光・旅行業界が率先してこの問題を発信してくれるようになれば、それに越したことはありませんが、日本ならまだしも、海外(アジア系)の観光・旅行業界が、何の対価もなくしてそのようなことに協力してくれるでしょうか?

 観光・旅行業界に直接かかわったことはありませんのであくまで想像とはなってしまいますが、最も重要なのは自分たちのお客様が喜んでリピートしてもらえるような旅行パッケージを提供することであったり、雑誌を購入したりWebサイトにアクセスしてくれたりする方々が興味を持ってくれる記事を提供することだと思われますので、他国の社会問題を自社の雑誌やWebサイトの記事として取り上げてもらうには、よほどこの問題に対して造詣の深いライターや編集長が現れない限り、日本でも難しいのではないでしょうか?

 せめて、北海道〇〇(例:北海道じゃらん、北海道Likers等)というような北海道発の雑誌やWebサイトには、率先してこの問題を取り上げて欲しいと心から願っておりますが..
(ちなみに、北海道ファンマガジンさんは「美瑛の丘の楽しみ方」という記事の中で畑侵入禁止を訴えています)

 私は昨年より『美瑛町畑侵入禁止条例』の制定を訴えさせて頂いており、美瑛町にもご意見箱等を通じて提案しておりますが、どうやら現在の美瑛町では罰金を伴う条例の制定は考えていないようです。

 私がなぜ、罰金を伴い条例を提案しているかというと、このようなインパクトのある条例制定は、多くのメディアがニュースとして取り上げてくれて、多額の広告宣伝費を掛けなくても世界中に広く知らしめることができるからです。

 また、『美瑛町畑侵入禁止条例』の制定は、決して観光客に対する排他的政策ではなく、観光客のマナー向上を図って農業と観光の両立を目指すという町の強い意思表示であり、真の意味での「農業と観光の両立」が実現できれば、美瑛ブランドの価値をより一層高めることができると思います。
(今は観光客に対する農家さんの疲弊と忍耐の中、辛うじて両立しているように見えるだけといった状態ではないでしょうか)

 昨年、ホノルルで「歩きスマホ禁止条例」、正式名称は Distracted Walking Law(注意散漫歩行条例)という罰金を伴う条例が制定されましたが、世界中の多くの方々がこのニュースを耳にし、記憶されていることと思います。

 世界で類のない条例制定は、それだけのインパクトがあります。

 実はこのホノルルの条例、発案は地元の高校生グループだったそうです。

 ホノルル市長の本音は、「本当はこんな条例なんて作らなくても常識でわかってほしい」ということで当初は反対していたらしいですが、それだけ常識が通用しない世の中になってしまったということでしょうね。

 「畑に無断で入ってはならない」という日本人にとってはごく当たり前な常識も、国際化した美瑛町ではその常識が通用しなくなってしまった現在、本当に必要な対策は何なのでしょうか?



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撮影ルールご意見箱

 現在、丘のまち美瑛では、『撮影ルールご意見箱』が 開設され、美瑛町での撮影マナーなどで感じたこと、ルール化すべきことに関する意見・提案を募集しています。
(募集は確か12月末まで)

 広報びえいの11月号でも、以下のようにアナウンスされています。
「丘のまち びえい」観光のいま-1
「丘のまち びえい」観光のいま-2

 私も、以前、当ブログで提案させて頂いた『美瑛町畑侵入禁止条例』の制定を、当意見箱に提案させて頂きました。

 皆様もこの機会に、観光マナー向上・撮影ルール制定に向けて、ご意見されてみては如何でしょうか。

 このような活動が、単に綺麗ごとを並べた観光マナー集やSNSでの発信のみで終ってしまうのではなく、畑侵入行為への絶大的な抑止力となる具体的政策として実現されることを、切に願っております。


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いです!
     

観光・撮影マナー向上を促すメッセージの多言語化対応

 現在、美瑛に関するiOSアプリとして、「美瑛の丘をめぐる旅」「美瑛の丘旅情報」を App Store より提供させて頂いておりますが、それらアプリでは、観光・撮影マナー向上を促すメッセージを発信しております。

 今までは、日本語表記のみでしたが、昨今の海外からの観光客増に伴い、特に無料アプリの「美瑛の丘旅情報」は、海外からのダウンロード数が急激に伸びてきたため、『観光・撮影マナー向上を促すメッセージ』部分のみとなりますが、多言語化対応しようと思い、翻訳サービス会社に発注することにしました。

 英語くらいは自分でとも思いましたが、プロの翻訳家はどんな言い回しで観光マナー向上を訴えるのか、とても興味がありましたので、またとない機会と思い、英語も含めて依頼することにしました。

 参考までに、2017年8月22日時点でのダウンロード比率は以下の通りです。

 美瑛の丘をめぐる旅 (有料)
 日本    90.3%
 台湾      5.2%
 中国      1.9%
 香港      1.6%
 シンガポール  0.6%
 米国      0.3%

 美瑛の丘旅情報 (無料)
 日本    41.5%
 中国    30.3%
 台湾    16.3%
 香港      7.7%
 米国      1.6%
 マレーシア   0.7%
 韓国      0.5%
 シンガポール  0.3%
 マカオ     0.3%

 今回、依頼した翻訳サービス会社は、trans-it さん。

 翻訳をお願いした言語は、英語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語の4カ国語。

 原稿をEXCELにまとめ、翻訳者が状況を理解できるように、それぞれのフレーズに対して画像を添付し、ホームページより発注を行ったところ、約10時間後には以下のような形で完成していました。

翻訳1
翻訳2

 翻訳結果の評価は...

 私の語学力は英語が多少分かる程度ですが、とても満足いくものでした。

 他の言語については良く分かりませんが、現時点では高い翻訳料をかけてでもお願いして良かったと思っています。

 そこで早速、アプリに翻訳結果を組み込み、i18next を用いて多言語化対応を行ってみました。
観光マナー

 iPhoneでの使用言語の設定は、『設定 ⇒ 一般 ⇒ 言語と地域 ⇒ iPhoneの使用言語』で切り替えることができますので、言語を切り替えながらアプリを起動して画面キャプチャーを撮ったのが上の写真です。

 結果は上々でしたので、まずは外国人の方々に多数ダウンロード頂いている「美瑛の丘旅情報」に組み込み、来週初めにはリリースしようと思います。

 そして、「美瑛の丘をめぐる旅」への組み込みは、次回アップデートを予定している9月下旬~10月上旬頃に行いたいと思います。

 『観光・撮影マナー向上を促すメッセージ』部分についてのみとはなりますが、英語、中国語(簡体)、中国語(繁体)、韓国語に対応することで、今ダウンロード頂いている方々のほぼ100%の使用言語をカバーできることになります。

 微力ではありますが、これにより、一人でも多くの外国人に伝わり、観光・撮影マナーの向上に繋がればと、切に願っております。 


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畑には絶対に入らないでください!

 私がTwitterやFacebook、ブログをはじめて間もない頃、メルル(美瑛町にあるパティスリー&サロン・ド・テ)さんより、以下がタイムラインに流れました。


 とても感銘を受けました。

 そして、1人の美瑛ファンとして、今までこの問題に対して、見て見ぬふりをしてきたことを、とても後悔しました。

 この時、決意しました。

 今後、畑に入っている人を見かけたら、必ず注意しようと。

 農家さんが声を上げられないのであれば、1人の美瑛ファンとして、農家さんの声を代弁しようと。

 今後、私のブログやアプリを通じて、この問題を少しでも多くの方々に理解頂けるよう、広めて行こうと。


 その後も、メルルさんでは、折を見てこのようなメッセージを発信されています。



 美瑛の丘の美しい景観は、農業の営みがあってこと成り立つものです。

 もし多くの農家さんが離農してしまったら、畑は単なる雑草地へと化し、丘の美しい景観は雑草だらけの荒れ果てた景観に変貌してしまうことでしょう。

 この美しい農村景観を今後も末永く守っていくためには、何よりも農家さんの生活を守ることです。

 そして、若者たちが、この美瑛の地で親の後を継いで農業を営み続けたい、この美しい丘に囲まれながら新しく農業にチャレンジしてみたい、そう思わせるような町づくりを行うことです。

 今、美瑛町は、若者たちが農業の未来に明るい希望を見いだせるような政策を行っていますでしょうか?

 確かに、美瑛選果のような食のショールームや、地産地消を謳ったレストランなどについては、丘の美しい風景との相乗効果で、美瑛産農産物のブランド価値を高めることに繋がっていることは確かであり、とても良い戦略だと思います。

 しかし、美瑛町の原点である、農家さんの生活を守り、安心して農業に専念できるような政策が十分に行われてきたかは甚だ疑問です。

 畑への無断侵入は、単に軽犯罪法第1条第32号「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入った者」違反に該当するのみならず、あなたの靴底やタイヤ、三脚の足などを介して、センチュウなどの恐ろしい害虫や病原菌が畑に入り込み、畑に大きなダメージを与えてしまうリスクがあります。
(詳しくは「センチュウを農地に運ぶな。」を参照下さい)

 よって、今の美瑛町のように、この時期ですと恐らく毎日数百人規模の畑侵入者がいると思われるような状況では、とても農家さんが安心して農業に専念できる状態ではないのではないでしょうか?


 とは言え、美瑛町もこの間、全く何もしていなかった訳ではなく、美瑛町観光協会を中心に、観光アドバイザーやボランティアによるパトロールをはじめ、以下のような様々なパンフレット作成や観光協会ホームページでのアナウンス、SNSを通じた発信などが行われてきました。
 
a
b
Rule101
Rule102
富良野美瑛の美しい田園風景を残すために
交通標識
私有地入るのやめて!!
事故多発!!安全走行で楽しい旅を

 上から古い順に並んでいますが、新しくなるにつれて、記載言語が増えているのが分かるかと思います。

 また、観光協会のブログやお知らせでも、たびたび発信されています。

ようこそ丘のまちびえいへ 観光マナーとルールを守って楽しんでください
◆ 新緑香る季節(5..28)
◆ 観光ルールとマナーを守って美瑛の風景をお楽しみ頂けますよう宜しくお願いいたします。(12/21)
◆ 美瑛町を訪れる皆様へお願い(8.12)
◆ 絶対に無断で畑入らない下さい。 どうか、いつまでも、この美しい風景を残せるよう、農家さんが、農業を安心して続けられるようご協力お願いします。(2.29)
◆ 丘のまち美瑛 観光のルールとマナー(お願い)(6/20)
◆ 雪解け進む美瑛の丘(3月8日)
◆ 撮影マナーを守って、美瑛の丘を楽しみましょう(8.13)
◆ 絶好の写真ポイントでも畑は私有地です。(7.24)
◆ お願い!(7.26)

 このように、美瑛町でも観光協会を中心に発信してきました。

 しかし、年間170万~180万人も訪れる観光客に、果たして届いているのでしょうか?

 多くの美瑛ファンや元々この問題に関心を持つ方々には、ホームページ等でのアナウンスやSNSなどの効果により、確実に伝わりつつあることは確かだと思います。

 もちろん、観光パトロールやボランティアの方々の日々の活動を通じて理解された方々も、きっと多くいることでしょう。

 しかし、最も伝わって欲しい以下の人達に、どれだけ伝わったでしょうか?
 ① 団塊の世代以上のルール無視のカメラマン(通称:カメ爺、カメ婆)
 ② 畑の中で撮影しますと客集めを行っているウエディング撮影のカメラマン
 ③ 畑の中で撮影できると客集めを行っている外国人ツアーガイド
 ④ 農村地域での観光ルール・マナーに無知な一般の人達(外国人含む) など

 ①の人は、そもそもSNS利用率がかなり低いと思いますので、今までのやり方では伝わらないでしょうし、そもそも①②③の人達は、このようなことに聞く耳を持たないのかもしれません。

 そして④の人達は、美瑛を訪れる観光客の大半(恐らく、8~9割以上?)を占めると思いますが、恐らく、ほとんど届いていないのではないでしょうか?

 SNSはもともと、友人・知人同士や、共通の趣味・関心事を持つ物同士のコミュニケーションツールのであるため、SNSによる情報の広まりは、友人・知人同士や共通の趣味・関心事を持つ物同士でしか広まりませんし、たとえ拡散したとしても、その事柄に興味や関心を持つ人+α程度にしか広まらないのではないでしょう。
(もちろん、著名人が拡散してくれることになれば話は別でしょうが...)

 よって④の人達に届くようにするためには、広告宣伝費をかけてでも広めるしかないと思いますが、例えば、年間170万~180万人分のパンフレットを用意するのにどれでけコストが掛かるでしょうか?

 SNS等を通じて、この問題に興味や関心を持たない多くの方々に広く伝達させるためには、Facebook広告やTwitter広告を利用せざるを得ませんが、アジア圏を含めて多くの方々にリーチ(10億リーチ以上?)するためにはどれでけコストが掛かるでしょうか?

 旅行誌、観光誌などに載せてもらうには、別途広告料が必要と思いますが、それにどれだけのコストを掛けられますでしょうか?

 以上のことを実行しようとしたら、恐らく年間数億円以上の広告宣伝費が必要になると思いますが、美瑛町の財政でそれが賄えきれるでしょうか?

 仮に、このような莫大な広告宣伝費が掛けられたとしても、この問題に全く興味や関心のない多くの方々の心に届いて、観光マナーや撮影マナーの改善に繋がるのでしょうか?


 このようなことを、かれこれ5年近くも考えてきましたが、結局行きついたところは、『美瑛町畑侵入禁止条例』の提案に記載した、罰則規定を持つ条例を制定するのが一番有効ではないかということでした。


 今月初めに、ホノルルで「歩きスマホ禁止条例」が制定され、今年10月より、歩きスマホしながら道路横断したら罰金が科せられるというニュースが世界中に流れましたが、恐らく世界中の多くの方々が「ホノルルで歩きスマホしたら罰金が取られる」ということが頭の中にインプットされたのではないでしょうか?

 もし美瑛町で罰則規定を持つ条例が制定されたら、ホノルルまでとは行かないまでも、それなりのニュース性を持って、テレビや新聞のみならず各種メディアが取り上げてくれると思います。

 そうすれば、今まで全くそのようなことに興味や関心のない人でも、「なぜ畑に入ったら罰金がとられるのだろう?」と疑問を持つようになるかと思います。

 そうすればしめたものです。今までスルーしていたこのような情報にきっと目をとめてくれるようになると思うからです。


 美瑛町では、議会広報誌「びえいの議会」により、町議会でどのような議論が行われているのか、町外の人でも知ることができます。

 この中の最新号(No.263)に記載されている「農業と観光の進め方について」の中で、浜田町長は以下のように述べています。

「今後、世界中の方々からご意見をいただき、美瑛での撮影マナーをまとめ、世界に発信し、交流を推進し、美瑛の美しさと写真の聖地としての文化価値を一層高めたいと考えています。」

 具体的な政策まで記載されておりませんので、これから何を行おうとしているのかは良く分かりませんが、決して外に目を向けるだけでなく、農家さんが安心して農業に専念できるような環境を整えることが、美瑛の美しさと写真の聖地としての文化価値を一層高めることができる大前提であることは、5期もの長き間に渡って町長を務めている浜田さんなら、十分にお分かりかと思います。

 浜田町長(および2年後の次期町長)には、是非、農家さんが安心して農業に専念できるような環境を整える政策、若者たちがこの美瑛の地で親の後を継いで農業を営み続けたい、この美しい丘に囲まれながら新しく農業にチャレンジしてみたい、そう思わせるような政策を実施して欲しいと思います。


 そして私は、一人の美瑛ファンとして、微力ながらも『畑には絶対に入らないでください!』を今後もずっと訴え続けて行こうと思います。


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皆様より頂いたご感想・ご意見

 前回投稿した、『美瑛町畑侵入禁止条例』の提案

 多くの方々にこのブログをご覧頂き、様々なご感想・ご意見を頂くことができました。

 今回のブログでは、皆様より頂いたご感想・ご意見を紹介したいと思います。

地元美瑛町の方々からの感想・意見
こんなもんです。
この間我が家の春小畑に50人程の観光客が入って撮影していましたよ。立ち入り禁止の看板あるんですが、意味無いですね。
すごく美瑛の事が好きだった東京の友達に、最近、美瑛においでって誘った時に、「美瑛は日本で1番美しい場所だったけど、この前に旅行に行った時に観光客のマナーが悪過ぎて逆にストレスが溜まるからもう行きたくない」と悲しい事を言われちゃいました(>_<)
本当に困ったものです(♯`∧´)先日も、隣の畑で中国人の声。大声で注意しました。そういうシーンを見かけて注意するって、勇気の要る事ですけど、大切な事。でも、ストレスも感じますよね!注意したら素直に出てくれる人はまだ良いんですが、逆切れするカメ爺とか、無視するカメ婆もいるので、困っています。俺は何年も美瑛に通っているんだ!と開き直る人も。何年も通ってるんだったら、ルール守ってお手本になれ!って思いますけどね。年々酷くなるこの状態。美瑛を逃げ出したくなる気持ち、よく分かります。でも、そうやって注意喚起する人が必要なんです。

美瑛ファンを含む様々な方々からの感想・意見
美瑛に行ったことあるので この話はホント悲しいし腹立たしいよ!
美瑛が好きでよく行くんですけど外国人の侵入が多いですね。注意してもダメですね。本当に残念です。
しかし日本人のマナーも悪いのは悲しいかぎりです。美しさにぼーっとするんですかね(>人<;)
写真を撮る以前の問題です、美しく写真を撮るなら、行動も美しく。
美瑛町に限らず畑への無断侵入は論外ですね、以前 牧草ロールの上に乗り記念写真撮っていた大学生と思われる馬鹿観光客、跡には崩れかけたロールが、農家の方が丹精に育てた商品なんだよ
こんなに美瑛が汚されつつあるのに、なぜ行政がダンマリなんでしょうね?
わたしは去年から美瑛卒業しました。気分害すだけでストレスになり止めました。当分はスルーする感じですね・・・・
私も毎年美瑛を訪れており、今年も7月に美瑛を訪れるつもりでしたが、「大好きな場所に行ってストレスがたまるのは悲しい」と考えて、中止しました。
富良野、美瑛の課題は英語のサインがないこととアメリカ領事館の方もおっしゃっていました。畑の問題もありますが、レンタカーを運転する観光客も日本語が読めない、また、標識の意味が分からないため、大変危険な運転をされるそうです。それは対応が後手後手になっている自治体や国にも責任の一端はあります。個人で努力されている農家の方には頭が下がります。

道内の農家さん、酪農家さんと思われる方々からの感想・意見
先日、ウチの牧草畑にもテント⛺️張ってキャンプしようとしてる男性が居ました。ちょっと一人で注意するのが怖かったので旦那さんに注意してもらいました。海外から来る人と皆んな同じところを歩いたりしてるし、畑への侵入はホントにやめて下さい‼️シストセンチュウとか口蹄疫とか人や物にくっついてくるんです
ウチの場合は柵も作って ここから畑なので入らないで下さい!と書いてあるのです。柵も低い柵じゃない胸程の高さの柵です。それでも乗り越えて畑に入り写真を撮っている人はしょっ中 居ます。見つけたら注意するのですがちょっとぐらいいいじゃんって顔されます。一般の方には牧草畑は単なる野原なんでしょうね

条例への賛成意見
美しい景観を守る為には必要だと思います。
条例案良いと思います。もっと高くても良いと思います。
ニセコエリアも他人事ではない。関係自治体揃っての条例設置を期待したい。
私も美瑛卒業組なので本当に考えて欲しい案件です。
条例を定めて、旅行代理店を通じ、日本に来る前時点から『畑に無断浸入すると罰金刑』と周知するようにするしかないですね。日本は甘すぎるというか、無策なのでなんでもOKだろと思われてしまうのだと思います。
シンガポールのようにダメなことは、どこの国の人だろうがきつい罰金刑(ムチ打ちあり)を課すようにすれば行儀よくなります。

条例は賛成だがもっと罰金を取るべきだという意見
強い罰則を作れば、とたんに減るのではと思います。畑に侵入したら、罰金50万、とか。あとは、監視カメラがついてます、と看板あちこちに出すとか
状況によっては2万円以下の罰金では安すぎるような気がします。畑に被害があった場合はもっと罰金高くしてもいいのではないですか?

条例ではなくて、多くの人達に事情を理解してもらうよう努めるべきだという意見
こういうのって、事情を知らない、農家とは全く関わりがない人が多いと思うんんですよね。もちろん知っててやる人だって居るとは思う。だから条例作ったって同じだと思うですよ。まず事情を知って貰わないと。「こういうのは止めて下さい」「貴方の靴の裏の菌のせいで農家が首を吊ります」って言う内容の動画を作って動画サイトにアップ、SNSの力を借りてシェア、拡散、注目してもらう。次に同じ内容のポスターを外部の玄関口である港、空港、各駅に立ててもらう。道の駅、タクシー屋、レンタカー屋、ライダーズハウス、バイクショップ、近隣のコンビニ等にも協力してもらう。それでも駄目なら旅行会社、新聞、情報誌に金積んででも大きく載せてもらう。とにかく「知りませんでした」っていうのを減らせれば、こういうのも減るんじゃないかなって個人的に思います。それでも、知っててやるような確信犯が居たならその場で射殺で良いと思う。だって、自分ら農家は場合によってはリアルで首吊らないといけない事になりかねないもん。

美瑛町に対する厳しい意見
条例の具体的な中身はともかく、役人、町議、町長は有効な施策を考えるべき。未だ現場の現状確認、認識もしていないのかな?遅すぎるが町長先頭に町議もハイシーズンの今、率先してパトロール、現認をすべきだ!!パフォーマンスでもやるべきた!少なくとも町を出る時は観光パトロールのステッカーを外し、再び町に戻ってきたら貼り直すなんて愚かなコトは言えないはず。
町はどうにかしないのかね。どこかの町は、在住している住民を大切にしないし。美瑛は、作物を守ろうとしない。。。作物だけではない。農家さんも守ろうとしない。。。美瑛はいろんなものに金かけて建てて。その分こういうことが起きないように金回せばいいのに。しかも、この景色を撮影して金にしている人たちからは、一切こういったことに関しての話はないし。

畑に入りたい人がいるなら商売にすれば良いという意見
過料二万円など痛くもないという懐の方も多いのではないかと。むしろ畑内の撮影許可証を2万円で売る方が効果的ではないですか?
5万円くらい取って消毒済の服と靴に着換えさせてのガイドツアーなんてどうでしょう


最後の意見は、個人的には「農業を純粋に愛し、消費者に美味しい作物を届けようと日々努力されている農家さんへの侮辱」としか受け取れない意見ですが、世の中にはこのような考えを持つ人が少なからずいるとうことは、認識しておかなければなりません。


浜田町長、町議の方々、町役場の皆さん。

このような貴重な意見を真摯に受け止め、農家の方々が安心して農業に専念できるよう、1日も早くこの問題に有効な対策を実施して頂ければと思います。


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『美瑛町畑侵入禁止条例』の提案

 小麦畑に侵入する中国(香港)人女性3人組
小麦畑に侵入する外国人女性3人組

 ヒマワリ畑のど真ん中で撮影を終え、煙草をくわえながら出てくる日本人カメラマン
煙草をくわえながらヒマワリ畑から出てくる男性

 畑侵入を注意され、トボトボと歩いて出てくる日本人男性2人組
畑侵入を注意されトボトボと出てくる日本人男性2人組

 えん麦畑のど真ん中を歩く2人組のアフガニスタン人
畑のど真ん中を歩く2人のアフガニスタン人

 畑の中に三脚を立てて撮影する日本人女性カメラマン
畑の中に三脚を立てて撮影する日本人女性カメラマン

 立入禁止のロープを越えて畑に侵入する4人組の韓国人
立入禁止のロープを越えて畑に侵入する4人組の韓国人

 雪上に残された人間の醜い足跡
雪上に残された人間の醜い足跡①
雪上に残された人間の醜い足跡②
雪上に残された人間の醜い足跡③
雪上に残された人間の醜い足跡④

 これらの写真は、美瑛町およびその周辺市町村における畑侵入の実態に関する、ほんの氷山の一角です。


 先週、美瑛町に行った時、特に最終日の7月24日は酷いもので、果たして何人の畑侵入者達を注意したことでしょうか。

 特に、ビブレからセブンスターの木を往復した際は、小麦の収穫が始まっていた影響もあるでしょうが、わずか数十分の間に10組以上の畑侵入者に注意したと思います。

 小麦畑に入って写真を撮る日本人親子、小麦を踏み倒しながら小麦畑のど真ん中でポーズをとって写真を撮り合う中国人グループ、自撮り棒で小麦畑の中にいる自分たちの写真を撮る日本人カップル、コンバインによる小麦の収穫風景を撮ろうと小麦畑の中に三脚を立てる日本人カメラマン・・・

 もうルールもマナーもあったものじゃありません(>_<)

 声を枯らしながら何人もに注意している自分自身が空しくなりました。

 正直、もう「美瑛は卒業しよう」と真剣に考えるくらい心が病みました。

 この後、すぐ美瑛を離れ、中富良野までラベンダーを見に行ったくらい、もう美瑛に居たくありませんでした。

 私のこの気持と同様に、畑侵入者を見るたびに心が病んで、美瑛から足が遠のいてしまった美瑛ファンも数多くいらっしゃると聞いています。


 浜田町長、町議の方々、町役場の皆さん。

 あなた方は、どの程度、この現実を御存じなのでしょうか?

 恐らく、自身の眼で確かめることなく、小耳にはさむ程度の情報しか知らないから、無策でのほほんとしていられるのでしょう。

 「日本で一番美しい村」連合を立ち上げて、綺麗事を並べているだけでは、この問題は全く解決しません。

 観光アドバイザーを導入して、もう十年以上の年月が経ったと思いますが、果たして畑侵入者は減ったでしょうか?

 昨年2月の「哲学の木」の件がメディアにクローズアップされたり、NHKで観光マナーに対する特番が放映されたり、一部の旅行誌でも観光マナーが取り上げられるようになったり、少しずつ社会に浸透しつつありますが、果たして畑侵入者は減ったでしょうか?

 私の感覚では、東日本大震災以降、畑侵入者は年々確実に増えていると思います。

 つまり、今のまま観光協会ホームページで観光マナーを訴え、観光アドバイザーによる見回りを行う程度では、この問題は全く解決しないのは、火を見るよりも明らかです。


 他人とは違った構図・場所で写真を撮りたいがために、虎視眈眈と人目の付かない場所で畑侵入を狙う、全国から集まってくるルール無視の風景写真カメラマンたち。

 畑の中で記念の一枚を撮影するため、許可なく畑の中にカップルを入れて撮影する、ウェディング撮影のカメラマンたち。

 畑の中にいる自分を撮影したいがために、農作物を踏みつぶしてまでも畑に侵入して撮影する中国人たち。

 構図に頭上の電線が入るからといって、畑の中に侵入して撮影するカメラマンたち。

 畑は農作物が植わっているところだけと勘違いして、少しでも近くで小麦やジャガイモの花を撮影しようと、アスファルトから農地に踏み込む多くの人たち。

 牧草地と公園の芝生の区別がつかない都会の若者たち。

 今、美瑛の丘はこのような人たちで溢れかえっています。


 浜田町長、町議の方々、町役場の皆さん。
  
 まず現実を認識して下さい。

 朝4時~19時くらいまで、数日間、観光アドバイザーとともに丘の見回りを行って下さい。

 この時期であれば、悪天候でない限り、きっと数十人程度の畑侵入者を見ることができるでしょう。

 そうすれば、きっと今のままでは何も解決できないことに気づくことでしょう。

 
 そこで私からの提案です。

 美瑛町畑進入禁止条例の導入です。


 美瑛町畑進入禁止条例
 地主の許可なく畑に侵入した場合は2万円以下の過料を徴収(軽微なものは2,000円)。


 取締りのための財源は、ふるさと納税「自然環境及び景観の保全、形成に関する事業」より捻出することとします。

 H28年度のふるさと納税寄附金額は83,722,572円で、このうち使途「自然環境及び景観の保全、形成に関する事業」はかなりの割合を占めると思われます。

 願わくば、使途として新たに「美瑛町畑進入禁止条例に関する事業」を設けて頂ければ、美瑛の観光マナーの現状に懸念を抱く多くの美瑛ファンが関心を示し、より多くの寄付金が集まるのではないかと思います。

 この条例が発令されれれば、非常にニュース性の高い内容と思いますので、瞬く間に全国に広がり「農家の生活と農村景観の維持のため、勇気ある一歩を踏み出した町」として認知されることになるでしょう。

 また条例により、畑侵入者は過料徴収されることになりますので、国内外の観光業界も対応せざるを得なくなり、観光客への周知も確実に広まると思います。

 このような条例が導入され、効果が表れるようになってくれば、多くの畑侵入者を見みることで心が病んで美瑛から足が遠のいてしまった美瑛ファンも、きっと丘に戻ってきてくれるでしょう。


 このような過料を伴う条例が有効であることは、路上喫煙禁止条例を見ても明らかだと思います。

 2002年に東京都千代田区で路上喫煙禁止条例が発令されて以来、全国多くの主要都市で導入されてきました。

 昔は歩きタバコやポイ捨てを見るのは日常茶飯事でしたが、今や路上に落ちているタバコは激減し、一部の常習犯を除き、歩きタバコもあまり見かけなくなりました。
 
 もちろん、喫煙マナーに関する各種広告等の影響もあるでしょうが、路上喫煙禁止条例が導入されていない地域でのタバコのポイ捨て量と比較すると、街中の清潔感はかなりの差があることは、誰が見ても明らかだと思います。


 美瑛町畑進入禁止条例の導入に関しては、畑侵入の定義や取り締まり方法など、解決すべき課題はたくさんありますが、決して過料の徴収が目的ではなく、観光マナー向上の推進を全国民・全世界に対して強く意思表示し、農業と観光の両立を高い次元で目指すという理念が明確であれば、きっと国内外で多くの賛同が得られ、次第に効果が表れてくると思います。

 それそが「日本で一番美しい村」連合のリーダーとして、また「世界で最も美しい村連合会」の日本初開催地として、取るべき行動でないかと思いますよ。


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畑への無断侵入は犯罪です!

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 先週の土曜日の早朝、美瑛町水沢春日台で、朝日に輝くヒマワリ畑の写真を撮っていました。
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 撮影を終え、車を走らせ始めると、近くに長野ナンバーの車が止まっていましたが、中には人がいませんでした。
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 この車、もしやと思い、昨日、要注意人物として美瑛在住の方から送られてきた写真を確認すると、同じナンバー。

 先日、Facebookで見た、Sさんのヒマワリ畑に侵入していた奴です。

 恐らく、様々な畑を見境なく侵入している、畑侵入常習者なのでしょう。

 旅行者だと分かると舐められると思ったので、私の乗る車がレンタカーであることを知られないように少し離れたところに車を止め、ヒマワリ畑に戻ってくと、案の定、奴が畑の中にいました。
IMG_0963

 ちょうど奴も撮影を終えたようで、畑の中から出てこようとしています。
IMG_0964

 私は、道路上で奴が畑から出てくるのを待ち、仁王立になって奴を睨めつけました。
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私 「おい、どこに入っているんだよ!」
奴 「○○さんのヒマワリが今日鋤かれると聞いたので撮ってきた」
私 「○○さんの許可は得ているのか?」
奴 「いや・・・」
私 「じゃあ、お前は単なる犯罪者だな」
奴 「・・・」
私 「お前、この前、Sさんとこのヒマワリ畑にも侵入してただろう」
奴 「・・・」
私 「その時の写真が町中に出回っていて、みんなお前の首を狙ってるんだぞ」
奴 「えっ・・・」
私 「車のナンバーも知れ渡っていて、警察から指名手配されてるぞ」
奴 「えっ、車が指名手配?」
私 「アホか、お前がだよ!」
奴 「・・・」
私 「今から警察呼ぼうか。110番じゃなくて、美瑛交番直通電話だぞ!」
奴 「そ、それは困る・・・」
私 「じゃあ、今すぐこの町から出ていけ!」
奴 「・・・」
私 「今度お前を見つけたら、ホントに警察に突き出すからな。二度と美瑛に来るな!」
奴 「わ、わかった・・・」
 

 その後、私は月曜日の午前中まで美瑛にいましたが、奴の姿を見かけることはありませんでした。

 また、ヒマワリ畑の方も、昨日のFacebookで「美瑛の丘のおもちゃ屋さん」がヒマワリ畑に降り積もった雪の写真を投稿していましたので、まだ残っているようです。
 (よって、奴が先週土曜日に「今日鋤かれる」って言っていたのは真っ赤なウソだったことが判明しました)


 「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入った者」は、軽犯罪法第1条第32号違反に該当する犯罪です。

 皆さんも、畑には無断で絶対に踏み入ることなく、道路から美しい丘の風景を撮影しましょう!


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美瑛の丘めぐりのルールとマナー

 ここ数日間、台風11号や9号の影響で甚大な被害が出ている美瑛町。

 美瑛川の氾濫危機や花園アンダーパスの洪水をはじめ、辺別川の橋崩落、白金の送水管破損とそれに伴う給水制限、青い池の甚大な被害、多くの家屋での床下浸水、そして多くの農作物の倒伏や道路等への流出...

 台風9号の被害から1日たった現在でも、美沢・白金地区、旭・美田・ルベシベ地区、俵真布地区、新区画地区におけて一部通行止めが続いており、給水制限もまだ続いているようです。また、青い池も甚大な被害のため、当分の間、立ち入り制限が続くことが想定されます。

 1日も早い災害復旧と、住民の方々の普通の日常生活が早急に取り戻せることを、切に願うばかりです。


 さて、8月も終わりに近づき、かなり秋めいてきた(と思われる)美瑛の丘。

 悲しいことに、この夏も多くの畑進入者を見かけました。

 私がこの夏、美瑛に滞在したのは、わずか4日間程度ですが、その短い間だけでも、少なくとも30人以上にお声かけさせて頂きました。

 マナー違反者にお話を聞くと、日本人・外国人を問わず、その多くは無知さからくるもの。

 よって今回のブログでは、『美瑛の丘めぐりのルールとマナー』について整理してお話ししたいと思います。

①アスファルトから土の部分に踏み入らないでください
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 美瑛の丘は、道路以外はほぼ間違いなく私有地である畑です。

 農作物が植わっている場所でけでなく、アスファルトの外の土の部分も私有地である畑であり、農家さんは農地として管理しています。

 決してアスファルトからはみ出して畑に踏み入ることなく、マナーを守って道路(アスファルト部分)から撮影しましょう。

 自身の足裏のみならず、三脚の足や車のタイヤも同様に、アスファルト部分からはみ出さないようお願いします。

②害虫や病原菌はジャガイモの大敵です
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 農家さんにとって害虫や病原菌は大敵。

 あなたの靴底や車のタイヤ、三脚についた病原菌やセンチュウなどの害虫が、畑を崩壊させる危険があります。

 とくにジャガイモ畑はセンチュウに弱く、またセンチュウは長い期間、畑の中で生き続ける強い生命力を持っています。

 よって、単年度のジャガイモ収穫量の減少にとどまらず、植物防疫法で定められた有害動物であるため、発生地域ではジャガイモの生産・流通が制限され、防除対策のための労力・金銭的コストも大きく、長い期間に渡って、さまざまな不利益が生じことになってしまいます。

 ジャガイモが植わっている場所でけでなく、アスファルトの外の土の部分も私有地である畑であり、農家さんは農地として害虫や病原菌防除のために管理しています。

 決してアスファルトからはみ出して畑に踏み入ることなく、マナーを守って道路(アスファルト部分)から撮影しましょう。

③牧草地も牛の餌を育てる畑です
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 手前の緑の丘。

 美瑛の丘ではこのような緑の丘を多く見かけますが、ここは牧草地であり、牛の餌を育てる畑です。

 決して公園の芝生ではありません。

 牧草地も牛の餌を育てる立派な畑です。

 決してアスファルトからはみ出して牧草地に踏み入ることなく、マナーを守って道路(アスファルト部分)から撮影しましょう。

④農道は畑の一部です
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 畑の中にある土の道。

 ここはトラクターなどの農作業車が通る農道であり、私有地であるとともに畑の一部です。

 決してアスファルトからはみ出して畑や農道に踏み入ることなく、マナーを守って道路(アスファルト部分)から撮影しましょう。

⑤雪の丘に醜い足跡を残すのは止めましょう
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 美瑛の丘は、道路以外はほぼ間違いなく私有地である畑です。

 雪の下には秋撒き小麦がじっと春を待っているかもしれません。

 真っ白な一面の大地に踏み入りたい気持ちは分からないでもありませんが、そこはじっと我慢。

 もしあなたが踏み入って足跡を残してしまったら、次に雪が降って足跡が消えるまで、ここを訪れた人は皆がっかりすることでしょう。

 決して雪の丘に醜い足跡を残すことなく、マナーを守って道路から撮影しましょう!

 以上の①~⑤については、立入禁止の看板が立っていれば勿論のことですが、立入禁止の看板が立っていなくても、地主の許可なき侵入はマナー違反であり犯罪です。

 詳しくは、以下をご参照ください。

 丘のまち美瑛 観光のルールとマナー

⑥農家さんにカメラを向けない
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 (この写真は農家さんの許可を得て撮影しています)

 あなたは仕事中、職場などで全く見知らぬ人に勝手にカメラを向けられたら、どんな気持ちになりますか?

 多くの人は快く思わないでしょう。

 農家さんだって同じです。

 農作業中にカメラを向けられることを苦痛に思う農家さんもたくさんいます。

 もし、農家さんに近い位置から農作業中の風景を撮りたいのであれば、きちんと許可を得てから撮るようにしましょう。

⑦農作業車の邪魔をしない

 トラクターや農家さんの軽トラ等の農作業車の邪魔になるような車の止め方はしないでください。

 もし、道路から畑に入る入口のアスファルト部分に車を止める場合、すぐに移動できるようにして下さい。
 (決して車を止めたまま、遠くへ行かないで下さい)

 また、細い砂利道などでトラクターとのすれ違いができないような場合は、自分自身がすれ違いできるところまでバックして下さい。

 ここでは常に農作業車優先がマナーです。

⑧畑にゴミを捨てない

 コンビニの袋などが落ちていることをよく見かけますが、畑はゴミ捨て場ではありません。

 当たり前のことですが、ゴミやたばこの吸い殻などを畑に捨てることは絶対に止めてください。


 最後にこちら『富良野美瑛の美しい田園風景を残すために』をご覧いただき、丘めぐりの基礎知識を身に付けた上で、楽しくマナーを守って、美瑛の美しい丘めぐりを楽しみましょう。
 

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ありがとう哲学の木

 2016年2月24日、美瑛在住の写真家・中西敏貴さんのブログに記載されておりますとおり、私が大好きだった、そして今まで多くに方々に愛され続けてきた哲学の木は、老木化による倒木の危険性、および、畑侵入や農作業中の姿の無断撮影など観光・撮影マナーの悪さにより、悲しいことに倒されることになりました。

 長い間、ずっと丘を見守り、その寿命を全うしたこの木に「今まで沢山の思い出をありがとう。お疲れ様でした!」と伝えたいですし、一部の心無い人たちの観光・撮影マナーの悪さに長い間苦労しつつも、美瑛を愛する人たちへの楽しみのため、寿命になるまでこの木を倒さず見守っていて下さった地主さんにも感謝したいです。

 そして、この出来事が観光・撮影マナーの向上への大きなきっかけになることを、切に願っています。


-追伸-
 地主さんに心安らかな平穏な日々が一日も早く訪れるよう、このブログを最後に、哲学の木は「想い出」という箱の中に鍵をかけて大切に仕舞っておきます。

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富良野美瑛の美しい田園風景を残すために

 美瑛町観光情報サイト【美瑛時間】の『丘のまち美瑛の観光マナーとルール』が以下のように更新されました。

富良野美瑛の美しい田園風景を残すために

 美瑛の丘の美しい景観は、農家の方々が、厳しい自然と戦いながら長い年月をかけて作り上げてきた「美しい農村景観」です。

 そこには人々の暮らしがあり、畑は農家の方々の大切な仕事の場です。

 観光客である私たちが大切にしたいのは、「人が暮らす土地にお邪魔させて頂く」という謙虚な気持ち。

 そのような気持ちを持てば、そこで暮らしている人々の大切な仕事の場である畑に侵入してまで写真を撮ろうなんて、決して思わないはずです。

 もし、畑に侵入している人を見かけたら、今後も遠慮なく注意させて頂きます。

 そして皆さんも勇気を持って注意し合いましょう!

 ここで暮らす人々の生活を守り、美しい農村景観を残していくためにも・・・


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丘のまち美瑛の観光マナーとルール

 美瑛町観光協会のホームページ「美瑛時間:美瑛町観光情報サイト」に『丘のまち美瑛の観光マナーとルール』が掲載されているのをご存知でしょうか?

 畑侵入が犯罪(軽犯罪法第1条32号違反)であることは、以前にもこちらのブログでも紹介いたしましたが、美瑛町が、これまでのようにマナーの問題としてだけでなく、旭川東警察署と協力してルールの問題(すなわち犯罪行為)として取り上げるようになったということは、これからは警察による取り締まりが行われると考えて良いでしょう。

 現に先月、先々月と丘に行った際、観光アドバイザーだけでなく、パトカーが丘を巡回しているところを何回か見かけました。

 しかしながら、美瑛町は東京23区と同等の広さであり、数台のパトカーや観光アドバイザーの車だけでは、監視できる時間や範囲にも限界があります。

 また、このような文書や言葉だけでは具体性がないため、実際に畑に侵入している人達に注意をすると、「畑に入ってはいけない」ことを知っていながらも、「ここは畑とは思っていなかった」という人が圧倒的に多いのです。

 そこで今回のブログは、「ここは畑とは思っていなかった」という誤解の具体例を写真とともに解説することで、少し出の多くに方々に、畑とはどのような場所まで含まれるのか、畑と道路の境界はどこかを、明確にご理解頂ければと思います。


【誤解1】 牧草地を畑と思っていない

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 ここは、新栄の丘展望公園の大雪・十勝岳連峰側(メルヘンの丘)側で、手前の刈りこんだ草地の部分は牧草地です。

 牧草地は飼料用作物の畑であり、耕作放棄地や遊休農地などの雑草地ではありません。

 牧草地は、小麦畑や馬鈴薯畑と同様に、農作物を栽培する畑なのです。

 新栄の丘では、今年から、この牧草地と道路の間にロープが引かれ、畑と道路の境界が誰でも明確に分かるようになりました。

 なのに、先日丘に行った時、ここを通り過ぎようとしたら、何と牧草地側に数十人規模(恐らく50人以上)、距離にして道路脇約100mに渡っての畑侵入者達がいました(>_<)

 駐車場を見ると、大型観光バスが2台停車しており、牧草地側からは日本語以外にも中国語と思われる言葉が聞こえてきました。

 このまま放置しては、「我も我も」と畑侵入者が増えて、収集がつかくなると思い、クラクションを鳴らしながら「畑からすぐ出てこい!」と叫びまくると、徐々にですが、渋々と畑から出てきてくれました。

 日本人の場合、ほぼ団塊の世代で、その多くが女性。

 畑から出てくる時、ロープを越えて入って行ったくせに「私は畑には入っていません」なんて言い出す女性や、「絵を描いてましたの」なんてとぼける女性など、この世代は素直に非を認めない、情けない人達が残念ながら多いです(>_<)

 何せ100m規模の畑侵入なので、車で少しずつ南に移動しながら、クラクションと怒鳴り声で、徐々に畑から追い出していると、騒ぎに気付いたようで、売店(風味舎さん)の方が応援に来てくれて、やっとのこと全員畑から追い出すことができました。

 風味舎さん、孤軍奮闘していた時、心強いお力添え頂き、ありがとうございましたm(_ _)m

 美瑛町で、無断で入ることが許されている牧草地は唯一、四季の交流館裏手の丘にある「天空のテラス」のみです。
 ここは町の所有地なので、ビニールシートを敷いてお弁当を食べたり、ゆっくり絵画をしたりしたいのであれば、この「天空のテラス」にお越しください。

 それ以外の牧草地は、全て私有地であり、許可なきものは立入禁止。

 牧草地への侵入者は、軽犯罪法第1条32号違反に該当することを認識した上で、丘めぐりを楽しんでください。


【誤解2】 農作物が栽培されていない場所は畑と思っていない

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 ここは福富豊栄、哲学の木と三本の木の間にある畑。

 美瑛の丘では、良く見かける光景で、①道路脇の路肩部分にアスファルトが敷いてあり、②その先に土が見えている部分があり、③さらにその先に農作物(今年は小麦)が栽培されている部分、で構成されています。

 このような場合、どこからが畑でしょうか?

 正解は勿論、②のアスファルトの先の土の部分から。

 よって、人や車や三脚の足が踏み入れて良い場所は、①のアスファルト部分までです。

 先日もこの写真の場所で、②の部分に侵入している東洋系外国人グループを見ました。

 白タク風のワンボックスに日本語が分かるガイド付きツアーのようでしたが、注意したら素直に畑から出てきたので、「二度とアスファルト部分から畑に踏み入らないように!」と、畑との境界を明確に説明しておきました。

 ②の部分は、農家さんの私有地であるとともに、多くの農家さんは、②の土の部分も、病害虫や雑草対策として、農薬を撒くなど、農地(畑)としての管理を行っています。

 よって、撮影や見学は必ず道路や①のアスファルト部分から行うようにしてください。

 特に、これから秋に向けてのシーズン、作物収穫後の丘には、キカラシやヒマワリ等の景観緑肥が栽培される畑が多く現れると思います。

 そのような時、少しでも近くで撮影したいと言う気持ちは良く分かりますが、もし②の部分に、あなたの靴底や車のタイヤ、三脚の足が踏み入った瞬間、「軽犯罪法第1条32号違反」の罪に問われることになりますよ!


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人はなぜ畑に侵入してしまうのか?

 先日美瑛に行った際、哲学の木近くの福富豊栄付近では、道路から見て左右両側にヒマワリ畑が広がっていました。

 しかし、このような景観の良い場所では、残念ながらかなりの確率でこのような不愉快な光景を目にしてしまいます。
畑侵入

 この方、見た目は還暦くらいの女性で、車は「わ」「れ」でない地元ナンバー。

 注意しても言うこと聞かなければ、軽犯罪法第1条32号違反の現行犯として警察に突き出そうと思っていたので、その証拠写真を撮っていたところ、後ろからカメラを向けられているのに気付いたようで、「すいません。ここにいると邪魔ですよね?」って言って、少し左(水たまりの後ろ)に移動されました。

 その時この人、根っからの悪質人間ではなく、曲りなりにも一応周りに気配りができるおばさんだなと思いましたので、警察に突き出す必要はないなと感じました。

 問題は、今、自分の立っている場所が畑の中であるという認識がないこと。

 本来なら「このヒマワリ畑は、緑肥と言う農作物で、土地の地力増進や有害センチュウ防除のために栽培して畑にすき込むのですよ。そこにあなたの靴底に付いているかもしれない病原菌が入り込んでしまったら、せっかくの緑肥も台無しですよね。」などと言って優しく諭すべきところでしょうが、この不愉快な状況を目にしてしまった中で、私にはそこまで優しく諭すことのできる心の余裕を持ち合わせていなかったですし、ましてや首都圏の都会育ちの旅行者ある私が、自分より年上であろうと思われる地元の方に対してそのような口の聞き方をするのも気が引けたので、「そこは畑なので、アスファルトの所まで上がってください。」とそっけなく言うに留めました。

 幸いその女性は、ポカーンと口を開けながらもアスファルトの所まで上がってくれましたが。

 すると間もなく、1台の地元ナンバーの車がこの50メートルくらい先に止まり、2人組が車から降りて来るや否や、畑に入ろうとしてます。

 お前らもか~とかなり憤りを感じていたので「すいませ~ん!入ってはダメですよ~!!!」と拓真館にも届け~とまでの腹の底から可能な限りの大声で叫びました。すると大声にビビったのでしょう。すぐさまアスファルトの所まで戻ってくれました。

 同時にその女性も、その時ハッと気付いてくれたようで、以降はアスファルト部分から三脚も含めて畑にはみ出すことはありませんでした。


 以上のように、地元民(といっても車のナンバーからは稚内まで含まれてしまいますが)ですらこの有り様です。

 畑・牧草地と雑草地、観光花畑、公園の区別すらおぼつかない都会の観光客や、畑侵入が日本のように犯罪であるかも良く分からない海外からの観光客が、このような綺麗なヒマワリ畑を見たらどのような行動を起こすでしょうか?

 これは先日の旅の初日の写真。
アスファルト

 二人組の男性、この写真ではアスファルト部分でギリギリ立ち止まっていますが、ここ写真を撮るまでの経緯としては以下の通りです。

 雨の中、翌日以降に備えてヒマワリやキカラシ探しのロケハンを行っていたところ、三本の木のそばにヒマワリ畑を発見。車を止めて写真を撮っていると、一台の車(「わ」ナンバー)が通り過ぎましたが、バックして戻ってきて私と同じ路肩に車を突っ込んできました。

 すると金正男(キムジョンナム)のような風貌の二人組が車を降りてきて、いきなりアスファルト部分を通り越して畑の中へ。
 
 風貌にちょっとビビりましたが、ここで怯んでは男が廃ると思い、「ダメですよ!入ったら。アスファルトの所まで戻ってください!」
 
 すると素直にもアスファルトまで戻ってくれましたが、二人の会話を聞くと日本語ではない言葉が。彼らが日本語を理解したのかどうかは分かりませんが、一応、身振り手振りでも説明したので理解してくれたようです。

 でも相手は理解不能な行動をすることが多いアジア系外国人。私がこの場を先に離れると、再び畑に入っていくかもしれないと思いましたので、二人が先にこの場を離れるまで、写真を撮るふりして監視していました。その時の写真です。


 やはりこのような景観を見ると、地元民であれ内地の人であれ海外からの観光客であれ、「畑に入ってはいけない」という強い自制心がない限り、残念ながら吸い込まれるように畑に入って行ってしまう人がいるというのが現状です。もしかしたら、畑であることは認識しつつも、農作物が植わっていないところまでは入って良いと勝手に解釈しているのでしょうか?

 農村地における観光客としての心得にあまりにも無恥であること、そして畑侵入が軽犯罪法第1条32号違反という立派な犯罪であることを知らないことが最大の原因でしょう。

 このような畑侵入者が一人でも出てしまうと、追従者が出てしまいことが最大の懸念です。一人の侵入者であれは、よほどの悪質者でない限り、対応は比較的容易ですが、追従者がどんどん出てきてしまうと、警察でないと手に負えなくなってしまいます。

 人は自ら一線を越えるのは躊躇する人が多いですが、誰かが行っていれば、それを追従するのに精神的な負担はあまりかかりません。そして、そのよう追従者が増えて行くと、僕も私もと逆に追従しなければ損というような気持ちになってしまい、最終的には「赤信号、みんなで渡れば怖くない。」というように、嵐の木のような悲劇を生むことになってしまいます。

 だからこそ、最初の一人を畑に絶対に侵入させない、これが最も重要です。そのためには、もっともっとこの問題について情報発信していき、多くに方々に認識・理解してもらいながら、農村地の観光に来た時の心得とルールを知らない状態でこの地に来ないようにしていく必要があります。

 同時に、この風景が大好きでこの景観をずっと守っていきたいと思う人は、決して傍観者になるのではなく、このような問題に直面した時、またはこのような問題を多くの方々に認識・理解してもらうために、自分に何が出来るかを考え、実践して頂きたいと思います。

 以前のブログで「郷に入っては郷に従え ~美瑛を訪れる観光客の心得~」では、美瑛を訪れる観光客として必ず理解し実践しなければならない農村地観光の心得について、私の考えを記載させて頂きました。

 また「畑侵入者発見!あなたは追従する?黙認する?注意する?」では、嵐の木を中心に、畑侵入者とそれを追従する多くの人が起こした悲劇と、畑侵入が立派な犯罪であること、そして私自身の対応について記載させて頂きました。

 今回のブログでは、具体的にどこからが畑で、絶対に侵入してはいけないかを明確に記載したいと思います。

 明確なルールは「道路のアスファルト部分から、自分の足も三脚もはみ出さない」が大原則です。勿論、道路と農地の境目である未舗装の路肩部分に、溝や土手などでその区別が容易に判別できる場合には、その境界線を越えない限りは問題ありません。しかし、そのような明確な境界がない場合、絶対にアスファルトからはみ出さないことです。尚、積雪期に電柱を目印されている方もいらっしゃるようですが、農地に電柱が立っている場合も多々ありますので、電柱は正確な目印にはなり得ません。

 よって上の写真のように、道路と農地を結ぶトラクタの出入り口部分や停車スペースなど、路肩でアスファルトとなっている部分では、絶対にアスファルトからはみ出さないことです。上の写真で二人の男性が立っている場所、あそこが境界線ギリギリの場所です。

 以上のようなことは、観光協会のブログやFacebook等で時々断片的に記載されることがありますが、内容が整理されて記載されたものを見たことがありませんでしたので、あえて記載させて頂きました。


 最後に先日見た嵐の木。小さい2本の木は、5本の木の脇に移動されたようです。
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 何故、元の5本の木に戻したのか理由は定かではありませんが、この木と所有者および周辺の農家の方々が、再び以前のような悲劇に襲われないよう願うと同時に、多くの方々にこのような問題に認識・理解頂き、農村地の観光に来た時の心得とルールを学んで頂きたいと思います。

 
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ストリートビューで見る畑侵入者

 美瑛町は、農村地域としては全国でもいち早く、町内の多くの地域で『Google マップ ストリートビュー』を見ることができるようになりました。

 美瑛町でのストリートビュー撮影は、畑の作物から想像すると、恐らく2011年7月下旬~8月上旬と思われますが、家の中にいながら美しい丘の風景が見られるので、気軽に Virtual Trip できるツールとして、とても重宝しています。

 ところが残念なことに、絶対に見たくないもの、絶対に行ってはならない行為を見つけてしまいました。著名な観光スポットを少しだけストリートビューで丘めぐりしただけなのに。

 以下、ストリートビューで全世界に向けて赤っ恥を晒している畑侵入者です。
(スマホでご覧になる方は、ストリートビューでは見辛い場合があるかと思いますので、あわせて下のキャプチャー画像をご覧ください)

ケンとメリーの木付近で蕎麦畑の中まで侵入してしまっている者

大きな地図で見る
ケンとメリーの木

美田第2付近でアスファルト部分を越えて畑まで侵入している者

大きな地図で見る
美田第2付近

哲学の木付近で三脚を畑に突っ込んでいる者  
大きな地図で見る
哲学の木付近

 これより下は「四季彩の丘」で2012年7月に撮影されたものですが、ここでマナーが守れないような不届き者は、観光花畑の外では「軽犯罪法第1条32号違反」という犯罪行為を繰り返すと思いますので、同様に列挙します。

ルピナスの花畑に踏み入り写真を撮る者

大きな地図で見る  
ルピナスの花畑

リアトリスの花畑に踏み入り写真を撮る者

大きな地図で見る
リアトリスの花畑

金魚草の花畑に三脚を突っ込んでいる者  

大きな地図で見る
金魚草の花畑


 当ブログでは、畑侵入という絶対行ってはならない行為の実例を、このように公開し続けていきます。

 多くの方々に周知され、1日も早く畑侵入者が絶滅するように。



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郷に入っては郷に従え ~美瑛を訪れる観光客の心得~

 哲学の木の地主の農家の方が、観光客の畑侵入を中心とした迷惑行為に対する抗議として赤いスプレーで木に×印を付けた件が反響を呼び、メディアにも取り上げられるようになりましたね。
 NHKニュースウォッチ9では、「入ってはダメとアピールをするなら、別の方法もあったのでは。ちょっと残念。」という観光客のコメントがありましたが、美瑛に来る観光客の多くは、このような状況を知ることなく観光に来てしまっているのでしょうね。

 美瑛では、前田真三氏が拓真館をオープンさせた1987年以降、観光客の急激な伸びとともに約四半世紀もの間、農家の方々はこのような観光客の迷惑行為に悩まされ続けています。

 そして昨年には『哲学の木の危機 美瑛の美しい景観を守りましょう』にも記載したとおり、哲学の木の地主の農家の方は、我慢の限界に達し、一時、哲学の木を切り倒すとまで言い出したのです。

  もう農家の方には「木を切り倒す」以外に畑を守る有効な対策がなかったので、抗議の意味を込めてこのような方法を取ったのはニュースを見ても明らかですよね。


 その間、行政や観光協会は、看板の作成や観光アドバイザーの導入など、とても十分とはいえないまでも様々な対策を行ってきましたが、今年は特に酷いようです。
 円安や昨年からの青い池人気、そしての嵐の木人気で、国内・海外問わず観光客が増えているせいでしょうか?

 美瑛に観光に来るのであれば、問題の詳細までは知らなくても、「郷に入っては郷に従え」という諺が示す通り、その地での観光客としての振舞い方くらいは学んで来るべきと思うのですが...。


 美瑛の丘の美しい景観は、農家の方々が農業を営むために厳しい自然と戦いながら長い年月をかけて作り上げてきた「農村景観」です。
 決して観光のために美しい景観を形成した訳ではありません。

 美瑛の丘は、作物の違いによって区画ごとの畑の色が異なり、加えて丘陵地帯独得の起伏がパッチワーク模様と呼ばれる景観を生み出すとして「パッチワークの丘」と呼ばれています。
 これも 観光客やカメラマンを喜ばせるために行っているのではありません。病原菌や有害線虫が多くなったり土壌の養分が不足したりして野菜の生育が悪くなってしまう連作障害を避けるため、輪作した結果が偶然パッチワーク模様となったのです。

 美瑛の丘では春から秋にかけて、ヒマワリやキカラシが畑一面に咲くことがあります。
 最近では町とJAが景観緑肥として推奨しているようですが、本来このヒマワリやキカラシは、土壌中の有機物を増やし、地力強化と有害線虫防除、透水・排水性改善のため緑肥です。そのため、花が咲いて間もなく、種が成熟する前に土の中にすき込みます。


 以上のように、美瑛の丘は観光地として整備・開発された場所ではなく、農作物の生産の場であり、農家の方々が生活を営む場です。

 よって美瑛の丘では、何をおいても農作業や農家の方々の日々の生活が最優先されるべきであり、観光客は農家の方々に迷惑をかけないよう、駐車場や道路脇のアスファルト部分から農家の方々が丘に描いた美しい景観をそっと拝見させて頂く、そのような謙虚な振る舞いをすべきです。

 それが美瑛の丘における『郷に入っては郷に従え』であり、美瑛に訪れる観光客が必ず理解し実践しなければなければならない心得である、私はそう思います。


注) ここで言う観光客とは、内地や海外といった観光客の出身は問わず、地元民も含めた観光客全体を指します。


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畑侵入者発見!あなたは追従する?黙認する?注意する?

 美瑛の丘めぐりをしている時、もし畑の中に入って写真を撮っている人を発見したら、あなたは
  • 追従して畑に入って写真を撮りますか?
  • 見て見ぬふりをしてその場をやり過ごしますか?
  • それとも勇気を持って注意しますか?

 嵐が出演するJALのCM『「ニッポンをみつけよう」五本の木』に登場した五本の木(通称『嵐の木』)。
6月上旬に立入禁止の看板が立てられてからは、畑(私有地)への侵入者はほとんどいなくなったようですが、一時、地主の方のご好意により一部観光客を招き入れていたためか、無断で勝手に踏み入って良いと勘違いした追従者が続出してしまったようです。
 また、嵐の木の下まで行った人からの写真がネット上で出回ってしまったことも、恐らくそれに拍車をかけてしまったのでしょう。

 Twitterフォロワーさんからのその時の様子です。
 追従して私有地に侵入して行こうとした人達に「入っちゃダメだよ!」と注意されたそうですが、無視され、挙句に既に入っている人がいたため「あの人たちは?」と逆に文句を言われてしまったそうです(大勢の人がゾロゾロと畑に入っていく中、孤軍奮闘したフォロワーさんの勇気ある言動を称えたいと思います!)。

 その結果がこの有り様です。
 ここは道路から見て、嵐の木のすぐ裏側の畑で、近くにご在住の農家の方々がこの麦を刈る予定なのだそうですが、これはその様子を見に来た時の写真だそうです。

 そしてつい先日もフォロワーさんから以下の投稿がありました。

 何でこのような悲惨な状況になってしまったのでしょうか?

 あくまで推測でしかありませんが、誰か一人が越えてはならない一線を越えてしまったがために、続々と追従する者が出てきてしまったのではないでしょうか?
 写真からはご年配の方々が多いようですが、人生の先輩がこの有り様じゃと思う反面、誰かが一線を越えてしまうと、人の心理はこれほど大胆になるのかと恐ろしくなってしまいます。

 当たり前の話ですが、先陣を切って畑に入ってはならないことは勿論、誰かが畑に入っていたとしても決して追従してはいけません。それが守れないと以上のような酷いことになってしまいます。


 では畑への侵入は、法律上どのような罪になるのでしょうか?
 残念ながら住居侵入など(刑法第130条)のような不法侵入に該当する罪はありません。
しかし、軽犯罪法第1条32号「入ることを禁じた場所又は他人の田畑に正当な理由がなくて入った者」に該当しますので、逮捕されれば「拘留1日以上30日未満、科料千円以上1万円未満」に処される可能性があります。

 勿論、単に畑に侵入するだけでなく、農作物を踏み荒らしたり、トラクター等の農機具に損傷を与えたりしたら、器物損壊罪に問われます(親告罪なので被害届が必要)。

  よって以下の写真は、「立入禁止」看板内の私有地に入っているように見えますので、地主の承諾を得ていなければ、たとえ足や三脚が小麦畑の中に入っていなくても、軽犯罪法第1条32号違反に該当すると考えられます。


 そして畑への侵入は、単に軽犯罪法違反というだけでなく、農家の方々が最も恐れる病原菌や害虫の侵入といった最悪の事態を招きかねません。
 詳しくはこちらのサイトに書かれています。
 あなたの靴底・三脚・タイヤに付いた病原菌や害虫がジャガイモ畑を全滅させ、農家の方に大損害を与えてしまうかもしれないのです。
 美瑛・富良野の丘めぐりをされる方、それ以外でも農村地に観光に行かれる方は、是非ご一読頂ければと思います。


 観光客による畑侵入の問題は、昨日や今日に始まった話ではありません。恐らく、拓真館オープンにより観光客が急激に増えてから約四半世紀もの長い間、農家の方々はこの問題に悩まされ続けているのではないかと思います(富良野周辺では「北の国から」放映後の30年くらい前からかもしれません)。

 そして最近目につくのが、アジア系(道内観光客数は、台湾>香港>韓国>中国の順だそうです)観光客の酷さ。綺麗な花咲くジャガイモ畑の中をまるでドラマの主人公であるかのように歩きながら写真を撮ったり、ロールの上に乗って遊んだり等、まわりの目を全く気にしない大胆な行為は、「旅は恥のかき捨て」とばかりに羽目を外しているだけなのか、文化や価値観が日本人と大きくかけ離れているためなのか、甚だ理解できません。


 美瑛の丘の美しい景観は、農家の方々が日々厳しい自然と戦いながら作り上げてきた「美しい農村景観」です。そして畑は農家の方々の大切な仕事の場であり、そこには我が子のように日々苦労しながら大事に育てている農作物があります。
 畑に入るという行為は、農家の方々の日々の苦労を踏みにじる悪質な行為です。マナーや軽犯罪法違反という以前に、人として決して許される行為ではありません。それは日本国内のみならず、それぞれの国の法律や文化がどうであれ、全世界共通の価値観として、ごく当たり前のことではないでしょうか。

 この問題は時が経てば自然に解決するものではありませんし、このまま放置しておいたら、海外からの観光客増加とともに、恐らくますます酷くなってしまうのではと危惧しています。
 また、都会に住む多くの人は、自分が旅行に行った時に綺麗な景色が見れれば良いと、このような問題に無関心ですし、中には畑を公園や観光花畑の延長としか見ていない人もいるようです。

 だから私は1美瑛ファンとして折を見てこの問題を訴え続けます。一人でも多くの人に伝わるように。願わくば、台湾、香港、中国等の方々にも伝わるように。
 そしていつか「私有地につき立入禁止」の看板がなくても、農家の方々が安心して仕事に専念できるようになればと心から願っています。
 それが最終的には、美瑛の丘の景観を守ることにも繋がっていくことになるでしょうから。


 最後に、冒頭の問いかけに対する私自身の答え。 

 美瑛の丘めぐりをしている時、もし畑の中に入って写真を撮っている人を発見したら、
  • 他人が入っているからといって決して追従して畑に入ったりしません。
  • 決して見て見ぬふりをして黙認したりはしません。
  • お声かけ若しくはクラクション等で注意させて頂きます。
 そして、注意しても全く聞かず、畑を踏み荒らすなど悪質極まりない侵入者に対しては、
  • 証拠写真を撮り、しかるべき対応を行います。
  • もし現場でまわりの方々の協力が得られるのであれば、軽犯罪法第1条32号違反の現行犯として私人逮捕(刑事訴訟法213条)を行い、警察に突き出すという対応も考えます。

美瑛の丘を守ろう



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丘に醜い足跡を残すのは止めましょう!

 こんな醜い足跡、誰も見たくありませんよね。

 
2013年2月25日 9時14分撮影 親子の木付近
醜い足跡1

 2013年2月25日 12時19分撮影 メルヘンの丘付近
醜い足跡2

 2013年2月25日 14時9分撮影 哲学の木付近
醜い足跡3


 以上3点は、先日美瑛に行った際に見つけたものですが、どれも農家の私有地である畑に踏み入った醜い足跡です。

 この時期は積雪により、公道と私有地の境界線が分かりづらい場所もありますが、上記3点はどれも完全にアウトです。

 メルヘンの丘は、夏季にとうもろこし等の背の高い農作物が生育すると赤い屋根の家が見えづらくなってしまいますが、そのような時期でも赤い屋根の家が見えるようにとの地主の方のご厚意で、特別に脚立が用意されています。立ち入って良いのはこの脚立までです。脚立を越えて畑の中には絶対に踏み入らないようにしましょう。

 これらの写真以外では、クリスマスツリーの木で道路脇の雪壁の上に登って撮影されている方がおり、お声かけさせて頂きましたが、電柱を目安にされているとのことでした。私もその場ではそこが公道なのか私有地なのか判断できませんでしたのでお声かけのみに留めましたが、私有地内に電柱が立っている場合も多々あると考えられますので、明確に判断できる場所でない限り、自分勝手な解釈は避けた方が良いかと思います。


 もし以上の写真のように畑に踏み入った現場を私が見かけましたら、まずは一言お声かけさせて頂きます。それでも止めないなら、その現場を写真に撮り、しかるべき手段に訴えます。


 最近放映されている、嵐が出演するJALのCM『「ニッポンをみつけよう」五本の木』に登場した五本の木(通称『嵐の木』)の地主の方も、この先、この木が有名になった時のことを、とても心配されておられるそうです。


 以前、当ブログの「哲学の木の危機 美瑛の美しい景観を守りましょう」でも記載させて頂きましたが、この問題はこのまま放置していては決して解決できないでしょうし、観光協会や行政にボールを預けても、彼らのできることにも限度があります。

 美瑛の丘の美しい景観は、開墾の時代より、農家や酪農家の方々が厳しい自然との戦いながら長い年月をかけて作り上げてきた「美しい農村景観」です。そこには、農家や酪農家の方々の日々の暮らしがあり、畑や牧草地は彼らの大切な仕事の場です。

 美瑛の丘が好きで、この風景を美しいと思う人の多くは、この景観を永遠に残して欲しいと願っていることと思います。しかし、もしかしたら今のままではその願いは長く続かないかもしれません。

 この景観を作り上げているのは、農家や酪農家の方々の日々の生活です。美瑛が大好きで、丘の景観を守りたいと思うのであれば、単にそれを願うだけではなく、農家や酪農家の方々の邪魔をしない、迷惑をかけない、そして彼らの暮らしを守るという気持ちを持つことが大切だと思います。そうすれば、良い写真を撮るために畑に踏み入ったりなど決してしないでしょうし、もし誰かが畑に踏み入っている現場を見ても、「苦笑しながら立ち去る」、「見て見ぬふりをする」のような黙認行為は、きっと気持ちが許さなくなるでしょう。

 邪魔をしない、迷惑をかけないは、単に畑に踏み入らないだけではありません。バックミラーも見ずにチンタラ・フラフラ走って急に停車したり、道路の真ん中に停車したり、ウインカーも出さずにいきなり発進したり、トラクターの出入り口に車を放置したりすること等も、とんだ大迷惑です。

 美瑛ファンを自称する方々の一人でも多くに、この問題を理解して頂き、丘でのマナーある行動は勿論のこと、畑や牧草地に踏み入る等の農家や酪農家の方々に対する迷惑行為に対し、毅然と注意できる人になって欲しいと願っています。

 そのような方々が徐々に増えることにより、畑を踏み荒らすような人が徐々に減っていき、農業と観光が共存できる町として、農家や酪農家の方々の日々の暮らしともに美しい丘の景観を守っていけるのではないか、そのような想いで今回ブログでこの問題を取り上げさせて頂きました。
 

P.S.
 美瑛町内で 唯一立ち入りが可能な牧草地は、四季の交流館裏手の丘です。四季の交流館の裏にある階段を登ると小高い丘の牧草地になっており、そこでは自由に写真を撮影したり、お弁当を広げたりすることができます。ただし、当たり前の話ですが、ゴミやすいがらの放置は厳禁ですのでご注意を!

 
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哲学の木の危機 美瑛の美しい景観を守りましょう


 APPLEの壁紙「青い池」で著名な写真家ケント白石さんのブログFacebook等で、すでにお聞きおよびの方も多いと思いますが、この問題、ツイッターやFacebook上でも美瑛ファンの間などで大きな反響があがってます。

 そのような中、ある方が以下のサイトを立ち上げて下さいました。

哲学の木の危機 美瑛の美しい景観を守りましょう


 畑に踏み入ることは、単に常識やマナーの欠如だけは済まされない、農作物への病原菌や寄生虫の感染という、農家の方々にとても大きな損害を与えてしまうことになりかねません。このサイトでは、その詳細の理由や、哲学の木が瀕している危機と同様な被害があったためか、地権者により伐採されてしまった木が紹介されています。また、皆さんからのご意見やご提案も募集しているようですので、ドシドシコメントして下さい。

 是非とも多くの方に、このような問題に関心を持って頂き、ご理解・ご協力頂けると幸いです。 

 私は年に5~6回程度、内地よりお邪魔する、美しい美瑛の景観を心から愛する1丘ファンにすぎませんが、そのファンのひとりとして言わせて下さい。

 美瑛に限らず旅行等で農村地に行かれた際、そこに綺麗な花が咲くジャガイモ畑やヒマワリ畑があったとしても、絶対に畑には入らないで下さい。子供や家族、恋人などとの記念写真を、綺麗な花が咲く畑の中で撮りたい、著名な木に寄りかかっているところを撮りたいって思っても、絶対に止めて下さい。子供がはしゃぎまわったあげく畑に入ってしまいそうになっても、手を引きとめて下さい。畑の周りにゴミやたばこの吸い殻を投げ捨てないで下さい。少しでも良いポジションや構図で写真を撮りたいがために畑に踏み入ったり、畑の中に三脚を立てたりするのは絶対に止めて下さい。車で直接畑に踏み入ったり、収穫後の小麦畑に入って麦ロールに乗っかって遊んだり、興味本位でトラクターに触ったり乗ったりするなんて論外です。絶対に止めて下さい。

 そして不幸にも、もしそのような光景を目の当たりにしてしまった場合、心の中で苦笑しつつも、見て見ぬふりをしてその場を立ち去ってしまうのではなく、できれば勇気を持って一言注意して下さい。もし声が出なかったら、クラクションの1つでも鳴らして気付かせて下さい。自転車に乗っていたらベルでも結構ですので、気付きを与えてあげて下さい。今回の哲学の木の件を含め、心ない行為をする観光客や写真家の周辺には、それと同じくらいその光景を傍観者として眺めていた眼があったのではないかと思います。もしその方々の多くが単なる傍観者とならずに注意する勇気があったとしたなら、麓郷のメルヘンの木の伐採や今回の哲学の木の危機などは、もしかしたら起きていなかったのかもしれません。

 この問題は、おそらく今のまま放置し続けても、決して解決されることはないでしょう。もしこの状態を放置し続けたら、農家の方々のお怒りはやがて限界を越え、著名な木は1本、そしてまた1本と丘から消えていき、今現在ガイドブックやロードマップに載っているような著名な木は、四半世紀後には一本もなくなっていたなんてことにもなりかねません。
 
 この美瑛の丘と木がもたらす美しい景観は、ただその存続を願うだけではもう維持できないところまで来てしまっているのではないでしょうか。この美しい景観を維持・存続させていくためには、そこに訪れる人たちの美しい心と、畑には絶対に入らないという強い自制心、そして不幸にもそのような光景に出くわしてしまった場合は正義感を持って注意する勇気、そして注意している人が決して白い目で見られたり浮いたりしないような周りの方々の理解、そういったことが徐々に浸透していくことによって、心ない観光客や写真家が少しずつ減っていき、丘と木がもたらす美しい景観を維持・存続させながら、農業と観光が両立できる町として成長していけるようになるのではないでしょうか。

 私も以前は単なる傍観者の1人でした。数年前に初めてクラクションを鳴らして注意を促すことができました。そしてこの前、初めて声をあげて注意することができました。ただ怒りのあまり大声をあげてしまったことで自分自身がかえって逆上したのか、二言目には単に怒鳴りつけるような罵声になってしまいました。
 まだまだ未熟な自分自身に反省しつつも、この問題に対して微力ながらもなんとか協力していきたい、そういう想いで書かせて頂きました。

 最後に、大好きな哲学の木の存続を願って、 写真をアップします。
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プロフィール

丘の旅人

『美瑛の丘をめぐる旅』 を中心に、北海道の旅行記や街めぐり&ドライブ日記を綴っています。


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