こんな醜い足跡、誰も見たくありませんよね。

 
2013年2月25日 9時14分撮影 親子の木付近
醜い足跡1

 2013年2月25日 12時19分撮影 メルヘンの丘付近
醜い足跡2

 2013年2月25日 14時9分撮影 哲学の木付近
醜い足跡3


 以上3点は、先日美瑛に行った際に見つけたものですが、どれも農家の私有地である畑に踏み入った醜い足跡です。

 この時期は積雪により、公道と私有地の境界線が分かりづらい場所もありますが、上記3点はどれも完全にアウトです。

 メルヘンの丘は、夏季にとうもろこし等の背の高い農作物が生育すると赤い屋根の家が見えづらくなってしまいますが、そのような時期でも赤い屋根の家が見えるようにとの地主の方のご厚意で、特別に脚立が用意されています。立ち入って良いのはこの脚立までです。脚立を越えて畑の中には絶対に踏み入らないようにしましょう。

 これらの写真以外では、クリスマスツリーの木で道路脇の雪壁の上に登って撮影されている方がおり、お声かけさせて頂きましたが、電柱を目安にされているとのことでした。私もその場ではそこが公道なのか私有地なのか判断できませんでしたのでお声かけのみに留めましたが、私有地内に電柱が立っている場合も多々あると考えられますので、明確に判断できる場所でない限り、自分勝手な解釈は避けた方が良いかと思います。


 もし以上の写真のように畑に踏み入った現場を私が見かけましたら、まずは一言お声かけさせて頂きます。それでも止めないなら、その現場を写真に撮り、しかるべき手段に訴えます。


 最近放映されている、嵐が出演するJALのCM『「ニッポンをみつけよう」五本の木』に登場した五本の木(通称『嵐の木』)の地主の方も、この先、この木が有名になった時のことを、とても心配されておられるそうです。


 以前、当ブログの「哲学の木の危機 美瑛の美しい景観を守りましょう」でも記載させて頂きましたが、この問題はこのまま放置していては決して解決できないでしょうし、観光協会や行政にボールを預けても、彼らのできることにも限度があります。

 美瑛の丘の美しい景観は、開墾の時代より、農家や酪農家の方々が厳しい自然との戦いながら長い年月をかけて作り上げてきた「美しい農村景観」です。そこには、農家や酪農家の方々の日々の暮らしがあり、畑や牧草地は彼らの大切な仕事の場です。

 美瑛の丘が好きで、この風景を美しいと思う人の多くは、この景観を永遠に残して欲しいと願っていることと思います。しかし、もしかしたら今のままではその願いは長く続かないかもしれません。

 この景観を作り上げているのは、農家や酪農家の方々の日々の生活です。美瑛が大好きで、丘の景観を守りたいと思うのであれば、単にそれを願うだけではなく、農家や酪農家の方々の邪魔をしない、迷惑をかけない、そして彼らの暮らしを守るという気持ちを持つことが大切だと思います。そうすれば、良い写真を撮るために畑に踏み入ったりなど決してしないでしょうし、もし誰かが畑に踏み入っている現場を見ても、「苦笑しながら立ち去る」、「見て見ぬふりをする」のような黙認行為は、きっと気持ちが許さなくなるでしょう。

 邪魔をしない、迷惑をかけないは、単に畑に踏み入らないだけではありません。バックミラーも見ずにチンタラ・フラフラ走って急に停車したり、道路の真ん中に停車したり、ウインカーも出さずにいきなり発進したり、トラクターの出入り口に車を放置したりすること等も、とんだ大迷惑です。

 美瑛ファンを自称する方々の一人でも多くに、この問題を理解して頂き、丘でのマナーある行動は勿論のこと、畑や牧草地に踏み入る等の農家や酪農家の方々に対する迷惑行為に対し、毅然と注意できる人になって欲しいと願っています。

 そのような方々が徐々に増えることにより、畑を踏み荒らすような人が徐々に減っていき、農業と観光が共存できる町として、農家や酪農家の方々の日々の暮らしともに美しい丘の景観を守っていけるのではないか、そのような想いで今回ブログでこの問題を取り上げさせて頂きました。
 

P.S.
 美瑛町内で 唯一立ち入りが可能な牧草地は、四季の交流館裏手の丘です。四季の交流館の裏にある階段を登ると小高い丘の牧草地になっており、そこでは自由に写真を撮影したり、お弁当を広げたりすることができます。ただし、当たり前の話ですが、ゴミやすいがらの放置は厳禁ですのでご注意を!

 
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