小麦畑に侵入する中国(香港)人女性3人組
小麦畑に侵入する外国人女性3人組

 ヒマワリ畑のど真ん中で撮影を終え、煙草をくわえながら出てくる日本人カメラマン
煙草をくわえながらヒマワリ畑から出てくる男性

 畑侵入を注意され、トボトボと歩いて出てくる日本人男性2人組
畑侵入を注意されトボトボと出てくる日本人男性2人組

 えん麦畑のど真ん中を歩く2人組のアフガニスタン人
畑のど真ん中を歩く2人のアフガニスタン人

 畑の中に三脚を立てて撮影する日本人女性カメラマン
畑の中に三脚を立てて撮影する日本人女性カメラマン

 立入禁止のロープを越えて畑に侵入する4人組の韓国人
立入禁止のロープを越えて畑に侵入する4人組の韓国人

 雪上に残された人間の醜い足跡
雪上に残された人間の醜い足跡①
雪上に残された人間の醜い足跡②
雪上に残された人間の醜い足跡③
雪上に残された人間の醜い足跡④

 これらの写真は、美瑛町およびその周辺市町村における畑侵入の実態に関する、ほんの氷山の一角です。


 先週、美瑛町に行った時、特に最終日の7月24日は酷いもので、果たして何人の畑侵入者達を注意したことでしょうか。

 特に、ビブレからセブンスターの木を往復した際は、小麦の収穫が始まっていた影響もあるでしょうが、わずか数十分の間に10組以上の畑侵入者に注意したと思います。

 小麦畑に入って写真を撮る日本人親子、小麦を踏み倒しながら小麦畑のど真ん中でポーズをとって写真を撮り合う中国人グループ、自撮り棒で小麦畑の中にいる自分たちの写真を撮る日本人カップル、コンバインによる小麦の収穫風景を撮ろうと小麦畑の中に三脚を立てる日本人カメラマン・・・

 もうルールもマナーもあったものじゃありません(>_<)

 声を枯らしながら何人もに注意している自分自身が空しくなりました。

 正直、もう「美瑛は卒業しよう」と真剣に考えるくらい心が病みました。

 この後、すぐ美瑛を離れ、中富良野までラベンダーを見に行ったくらい、もう美瑛に居たくありませんでした。

 私のこの気持と同様に、畑侵入者を見るたびに心が病んで、美瑛から足が遠のいてしまった美瑛ファンも数多くいらっしゃると聞いています。


 浜田町長、町議の方々、町役場の皆さん。

 あなた方は、どの程度、この現実を御存じなのでしょうか?

 恐らく、自身の眼で確かめることなく、小耳にはさむ程度の情報しか知らないから、無策でのほほんとしていられるのでしょう。

 「日本で一番美しい村」連合を立ち上げて、綺麗事を並べているだけでは、この問題は全く解決しません。

 観光アドバイザーを導入して、もう十年以上の年月が経ったと思いますが、果たして畑侵入者は減ったでしょうか?

 昨年2月の「哲学の木」の件がメディアにクローズアップされたり、NHKで観光マナーに対する特番が放映されたり、一部の旅行誌でも観光マナーが取り上げられるようになったり、少しずつ社会に浸透しつつありますが、果たして畑侵入者は減ったでしょうか?

 私の感覚では、東日本大震災以降、畑侵入者は年々確実に増えていると思います。

 つまり、今のまま観光協会ホームページで観光マナーを訴え、観光アドバイザーによる見回りを行う程度では、この問題は全く解決しないのは、火を見るよりも明らかです。


 他人とは違った構図・場所で写真を撮りたいがために、虎視眈眈と人目の付かない場所で畑侵入を狙う、全国から集まってくるルール無視の風景写真カメラマンたち。

 畑の中で記念の一枚を撮影するため、許可なく畑の中にカップルを入れて撮影する、ウェディング撮影のカメラマンたち。

 畑の中にいる自分を撮影したいがために、農作物を踏みつぶしてまでも畑に侵入して撮影する中国人たち。

 構図に頭上の電線が入るからといって、畑の中に侵入して撮影するカメラマンたち。

 畑は農作物が植わっているところだけと勘違いして、少しでも近くで小麦やジャガイモの花を撮影しようと、アスファルトから農地に踏み込む多くの人たち。

 牧草地と公園の芝生の区別がつかない都会の若者たち。

 今、美瑛の丘はこのような人たちで溢れかえっています。


 浜田町長、町議の方々、町役場の皆さん。
  
 まず現実を認識して下さい。

 朝4時~19時くらいまで、数日間、観光アドバイザーとともに丘の見回りを行って下さい。

 この時期であれば、悪天候でない限り、きっと数十人程度の畑侵入者を見ることができるでしょう。

 そうすれば、きっと今のままでは何も解決できないことに気づくことでしょう。

 
 そこで私からの提案です。

 美瑛町畑進入禁止条例の導入です。


 美瑛町畑進入禁止条例
 地主の許可なく畑に侵入した場合は2万円以下の過料を徴収(軽微なものは2,000円)。


 取締りのための財源は、ふるさと納税「自然環境及び景観の保全、形成に関する事業」より捻出することとします。

 H28年度のふるさと納税寄附金額は83,722,572円で、このうち使途「自然環境及び景観の保全、形成に関する事業」はかなりの割合を占めると思われます。

 願わくば、使途として新たに「美瑛町畑進入禁止条例に関する事業」を設けて頂ければ、美瑛の観光マナーの現状に懸念を抱く多くの美瑛ファンが関心を示し、より多くの寄付金が集まるのではないかと思います。

 この条例が発令されれれば、非常にニュース性の高い内容と思いますので、瞬く間に全国に広がり「農家の生活と農村景観の維持のため、勇気ある一歩を踏み出した町」として認知されることになるでしょう。

 また条例により、畑侵入者は過料徴収されることになりますので、国内外の観光業界も対応せざるを得なくなり、観光客への周知も確実に広まると思います。

 このような条例が導入され、効果が表れるようになってくれば、多くの畑侵入者を見みることで心が病んで美瑛から足が遠のいてしまった美瑛ファンも、きっと丘に戻ってきてくれるでしょう。


 このような過料を伴う条例が有効であることは、路上喫煙禁止条例を見ても明らかだと思います。

 2002年に東京都千代田区で路上喫煙禁止条例が発令されて以来、全国多くの主要都市で導入されてきました。

 昔は歩きタバコやポイ捨てを見るのは日常茶飯事でしたが、今や路上に落ちているタバコは激減し、一部の常習犯を除き、歩きタバコもあまり見かけなくなりました。
 
 もちろん、喫煙マナーに関する各種広告等の影響もあるでしょうが、路上喫煙禁止条例が導入されていない地域でのタバコのポイ捨て量と比較すると、街中の清潔感はかなりの差があることは、誰が見ても明らかだと思います。


 美瑛町畑進入禁止条例の導入に関しては、畑侵入の定義や取り締まり方法など、解決すべき課題はたくさんありますが、決して過料の徴収が目的ではなく、観光マナー向上の推進を全国民・全世界に対して強く意思表示し、農業と観光の両立を高い次元で目指すという理念が明確であれば、きっと国内外で多くの賛同が得られ、次第に効果が表れてくると思います。

 それそが「日本で一番美しい村」連合のリーダーとして、また「世界で最も美しい村連合会」の日本初開催地として、取るべき行動でないかと思いますよ。


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